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ニュースリリース|2003

2003年06月03日

まぼろしの銘花が当社の育種技術でF1品種として今よみがえる
ピンクとブルーの覆輪が太く、濃く、くっきりと入った大輪一重咲きトルコギキョウ『おり姫』『ひこ星』を開発
 

サカタのタネでは、出荷量第5位の切り花品目のトルコギキョウで、花弁の縁部分にピンクとブルーの覆輪※1が太く、濃く、くっきりと入るF1大輪一重咲きの新品種『おり姫(ピンク)』『ひこ星(ブルー)』を開発しました。これらは、まぼろしの銘花といわれてきた長野県在来の固定品種を、その特徴を保ったままF1品種で再現したもので、当社の誇る育種技術と育成素材の運命的な出会いと7月頃から咲き始めるため七夕をイメージし命名しました。当社のトルコギキョウでは弱かった覆輪品種のバリエーションを充実させることによりシェア拡大を目指します。なお、生花は市場に2003年7月中旬より出荷が開始され、8月中旬以降、本格的に市場に出回る予定です。種苗の販売は2003年2月から開始しており、両新品種の初年度販売目標は、合計で5,000万円です。

※1:
花弁の縁部分に入る模様で、地色と異なる色が縁部分に入るものをいう。

写真は『おり姫(ピンク)・ひこ星(ブルー)』

長野県では花弁の縁部分の覆輪が太く濃く、にじみが出にくく、くっきりと入る一重咲きのトルコギキョウの在来品種が、生産者の間で古くから維持されてきました。元来、覆輪品種の多くは、覆輪部分が細かったり、その色が薄かったり、あるいは、流れといわれる花色のにじみが出たりといった欠点が目立ち、品質を安定させることが覆輪品種育成の課題となっています。それは、遺伝的な固定が難しいためで、結果として、安定した覆輪品種のF1品種化を妨げ、切り札となるような品種の育成を困難なものにしてきました。前述の在来品種は、覆輪部分が細く、色が薄く、花色のにじみが出たりといった欠点の出やすい覆輪品種とは一線を画すだけではなく、その美しさから、また、在来種のため市場流通も極限られていたこともあり、まぼろしの銘花といわれてきました。

今回、当社の誇る育種技術により、その特徴を保ったままF1品種化することに成功したもので、それにより、生育そろいが良くなり、品質の安定化と一斉開花により歩留まりが向上し、草勢が強く育てやすく、管理もしやすくなりました。さらに両新品種は、中早生の大輪、一重咲きといった特性があります。

花色に関しては、当社のトルコギキョウのバリエーションの中で、唯一、覆輪が太く、濃く、くっきりと入る品種がありませんでした。また、中早生品種のため、暖地の4~5月出荷、寒地の6~7月出荷に対応が可能で、覆輪タイプの需要のピーク時期をカバーすることができます。これらのことから、両新品種の投入によって、当社は、ピンク色の覆輪で30%、ブルー色の覆輪で20%のシェア拡大を見込んでおります。
 
『おり姫』『ひこ星』のネーミングの由来は、女性と男性をイメージさせるピンクとブルーの2色対の品種であること、トルコギキョウが夏の花で、両品種が、中早生品種で7月の七夕の頃にかけて咲き始め、七夕をイメージさせること、また、まぼろしの銘花を当社の育種技術と育成素材の運命的な出会いからF1品種で再現したというエピソードから命名したものです。

当社は、今年2月、切り花の代表品種であるバラでは実現することが難しかったブルーの花色を、バラ咲きのトルコギキョウで実現した『ロジーナ』シリーズを発表。バラと見まがう上品な花形でありながら、トルコギキョウの品種本来が持つ自然で上品な色彩により、消費者、生花店、市場、生産者にいたる多くの皆様に大変好評をいただいております。

今回、『ロジーナ』に続き、大輪一重咲きトルコギキョウの新品種『おり姫』『ひこ星』を投入することにより、当社ではトルコギキョウの世界に新しい可能性を切りひらき、「出荷量第4位の切り花」にまで成長させるべく販売拡大をさらに目指します。

なお、生花は市場に2003年7月中旬より出荷が開始されますが、おり姫星(ベガ)がほぼ毎日通過するトルコギキョウの大産地である山形県新庄市(同市の緯度と天文学上のベガの緯度がほぼ一致するため)では、『おり姫』を同市のメイン品種として取り上げ、『ひこ星』と一緒に生産に力を入れており、8月中旬以降、同市出荷分を含め本格的に市場へ出荷される予定です。
 
トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum)は、北アメリカ原産で、原種は、草丈が約90cmで、花は、一重の花で、花色もブルーに限られていました。戦前、おもにヨーロッパで改良され、同時期、日本へも導入されました。戦争をはさみ海外では多くの品種が絶え、日本に残った品種から現在までに花色や八重咲きなど花形の充実がなされ、茎を強健にする、あるいは生態型などでの育種が進められてきました。当社においても1975(昭和50)年には1品種しかなかったものが、現在では145品種を有するまでになっており、パンジー、ペチュニアなどと並ぶ当社の代表品目のひとつとなっています。日本のトルコギキョウ品種が牽引役になり、現在では世界のトルコギキョウ市場の約7割※2を日本の品種が占めるようになっています。

多くの切り花品目で、作付け面積、出荷量が、減少傾向にあるなかで、トルコギキョウは、前年度比同等の生産状況を示しており、平成13年度切り花類の作付面積調査(農林水産省)によると年間出荷量は、1億2,320万本で、キク、カーネーション、バラ、ガーベラに次ぐ、出荷量第5位の品目となっています。また、トルコギキョウは、冠婚葬祭、ホームユース等、すべての切り花ジャンルで周年を通し利用されています。

※2:
当社データに基づく推定値

種子価格

ペレット種子10ml(約3,000粒)

7,500円(税別標準小売価格)

※営利以外の一般向け絵袋の発売は未定

生花出荷開始

2003年7月中旬より主要生花市場へ出荷開始、

8月中旬より本格出荷

初年度販売目標 5,000万円

  

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