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ニュースリリース|2004

2004年04月15日

低温短日期に歩留まりが高くロスが少ない中輪の早生・八重咲きF1品種
トルコギキョウ『ニューリネーション 』シリーズに新色2品種を追加
八重咲きのアプリコット色として業界初の大量供給を可能にした『アプリコット』と冬場の生産が難しかったトルコギキョウの定番人気色『イエロー』 

 
サカタのタネでは、中輪の早生・八重咲きF1品種で、成長の抑制される低温短日期の冬場に開花させる作型においてもブラスチング※1が起きにくく、また、花弁の重なりがすっきりとした花型で人気の高いトルコギキョウ『ニューリネーション』シリーズ(既存品種は、「ホワイト」「ピンク」「ピンクピコティ※2」の3色3品種)に新色2品種を追加いたします。トルコギキョウのアプリコット色の八重咲きとしては今まで大量供給できる品種がなかった“淡くやわらかなあんず色”『アプリコット』と、定番人気色でありながら冬場の開花・出荷が難しかった花色『イエロー』の2品種で、いずれも2004年5月10日から種子の販売を開始します。同2品種の初年度販売目標は、合計で2,000万円です。
※1 ブラスチング(Blasting)は、蕾が生長を止め、開花することなく枯れてしまう現象。
※2 ピコティ(Picotee)は覆輪の意。花弁の縁部分に入る模様で、地色と異なる色が縁部分に入るものをいう。  


 

 写真は『トルコギキョウ ニューリネーション』の
『アプリコット』(左)と『イエロー』(右)  

アプリコット色の品種は今までにも存在していましたが、当社の小輪一重咲き『ピッコロ』シリーズのアプリコット色品種『ピッコロ アプリコット』の2003年発表以来、その花色が高く評価され、そのシックな色調から秋のブライダルシーズンはもちろん、アレンジした際にどんな色にも合わせやすいことなどから、急速に需要が高まっています。一方、八重咲き品種におけるアプリコット色品種は、今まで個人の育種家が育成した品種が小規模に生産されているのみで、その安定供給が望まれていました。

今回発表の『ニューリネーション アプリコット』は、業界で初めて安定して大量に種子を供給することを可能にした八重咲きアプリコット色の品種です。特に、同品種の蕾から咲き始めにかけてのアプリコット色の色合いは、鮮やかで印象的なものになっています。

ところで、一般的にトルコギキョウの八重咲き品種は、開花のために多くの養分やエネルギーを必要とします。トルコギキョウは、もともと夏の花ということもあり、開花のために特に多くのエネルギーを必要とする八重咲き品種にとって活動の低下する秋から冬の低温短日期は、蕾が生長できずに枯れてしまうブラスチングが起きやすくなる季節でもあります。

そのため、低温短日期に八重咲きのトルコギキョウを開花させることは難しく、同時期、市場では常に品薄、高値といった状況が続いていました。

そのため、生産者、市場関係者、小売店などから低温短日期でも容易に生産できる品種の登場が待ち望まれていました。当社の『ニューリネーション』シリーズは、長年にわたる地道な品種改良により、低温短日期でもブラスチングが発生しにくく、主に暖地において秋から冬にかけて容易に生産することを可能にした画期的な八重咲きのトルコギキョウです。

さらに、トルコギキョウの人気色として「イエロー」「ホワイト」「ピンク」の3色は、ブライダルをはじめ冠婚葬祭に欠かせない花色として周年にわたり高い需要があります。

その中でもイエローは、特に冬場の低温短日状態では開花させることが難しい品種で、その部分での改良品種が強く求められていました。

今回発表の『ニューリネーション イエロー』は、低温短日期でもブラスチングが少なく歩留まりが高い品種として開発に成功したものです。『ニューリネーション アプリコット』も、『ニューリネーション イエロー』同様、低温短日期にブラスチングが少なく歩留りが高い品種となっております。

トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum)は、北アメリカ原産で、原種は、草丈が約90cmで、花は、一重の花で、花色もブルーに限られていました。戦前、主にヨーロッパで改良され、同時期、日本へも導入されました。戦争をはさみ海外では多くの品種が絶え、日本に残った品種から現在までに花色や八重咲きなど花形の充実がなされ、茎を強健にする、あるいは生態型などでの育種が進められてきました。当社においても1975(昭和50)年には1品種しかなかったものが、現在では約100品種を有するまでになっており、パンジー、ペチュニアなどと並ぶ当社の代表品目のひとつとなっています。日本のトルコギキョウ品種が牽引役になり、現在では世界のトルコギキョウ市場の約7割※3を日本の品種が占めるようになっています。

多くの切り花品目で、作付面積、出荷量が、減少傾向にあるなかで、トルコギキョウは、前年度比同等の生産状況を示しており、平成14年度切り花類の作付面積調査(農林水産省)によると年間出荷量は、1億2,270万本で、キク、カーネーション、バラ、ガーベラ、スターチスに次ぐ、出荷量第6位の品目となっています。また、トルコギキョウは、冠婚葬祭、ホームユース等、すべての切り花ジャンルで周年を通し利用されています。

※3 当社データに基づく推定値
 
■『ニューリネーション イエロー、アプリコット』の作型 
 
 
■種子価格 ペレット種子10ml(約3,000粒)9,450円(標準小売価格)
 ※営利以外の一般向け絵袋の発売は未定

■生花出荷開始 2004年11月中旬より主要生花市場へ出荷開始、2005年3月中旬より本格出荷

■初年度販売目標 2,000万円(2004年5月~2005年4月期)
(今回追加する『イエロー』『アプリコット』の新色2品種のみ) 
 

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