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ニュースリリース|2004

2004年06月02日

野生種にしかなかった極小輪カンパニュラを世界で初めて園芸品種としてF1化に成功
新品種『涼姫』を開発
花芽分化に低温を必要としない画期的な品種で、栽培期間を3分の1に短縮 

 
サカタのタネでは、花形が極小輪の「カンパニュラ・ラプンクルス(Campanula rapunculus)」で、世界初のF1品種の開発に成功し、このたび、新品種『涼姫(すずひめ)』として販売することになりました。これまで、カンパニュラ・ラプンクルスは、花芽分化に低温を必要とする二年草※1として野生種のみが存在していましたが、『涼姫』は、花芽分化に低温を必要としない一年草の性質を示す園芸品種に仕上げられています。そのため、タネまきから開花まで約1年かかっていた栽培期間を、3分の1の120日程度で済むようにした画期的な品種です。品種名は、涼しげな淡い藤色と、可憐で清楚な花形から命名したものです。種子の販売は、年間1,000袋限定で、2004年6月3日より開始します。なお、同新品種の初年度販売目標額は、1,000万円です。

※:一年草・二年草:一生を1年以内に終わらせる植物を一年草といい、一生を2年以内に終わらせる植物を二年草という。 

写真はカンパニュラ・ラプンクルスの世界初のF1品種『涼姫』 

カンパニュラは、従来、花芽分化に摂氏5度以下の低温を必要とします。そのため、タネまきしてから、冬期の低温に遭遇した後、開花に至るので約1年という長い栽培期間がかかっていました。このため、通常、カンパニュラは、一生を2年以内に終わらせる二年草として分類されています。

そこで、当社では、花芽分化に低温を必要せず、短期間で採花できる品種の開発に着手し、1998年には花形が大輪の「カンパニュラ・メジューム(Campanula medium)」という種においてF1品種の『チャンピオンシリーズ』を開発しました。このように、カンパニュラにおいて、当社は、世界に先がけいち早く、花芽分化に低温を必要としない一年草の性質を示す品種の育成に成功しました。同シリーズは、8月中旬までにタネをまけば年内に開花させることも可能な品種で、その栽培のしやすさから好評を博しています。

一方、花形が大輪のカンパニュラ・メジュームに対し、極小輪のカンパニュラとしてカンパニュラ・ラプンクルスが知られていました。同種の場合、カンパニュラ・メジュームの「チャンピオンシリーズ」と同様に“花芽分化に低温を必要とせず、短期間での栽培が可能”という特長を持たせる必要があったので、当社では、1996年に研究開発に着手しました。以来、8年以上にわたる研究開発期間を経て、花芽分化に低温を必要しない世界初のカンパニュラ・ラプンクルスのF1化に成功しました。さらに、カンパニュラ・ラプンクルスは、カンパニュラ・メジュームとは異なり野生種のみが存在し園芸品種は存在しなかったので、株全体の姿が、きれいなほうき立ちになり、主茎を切らなくても分枝が12~15本上がってくるように改良が施されています。くわえて、切り花として採花した後、枝についたつぼみも室内でよく咲きます。

『涼姫』の市場性に関しては、どんな花色ともマッチする上品な淡い藤色と、小ぶりの清楚で可憐な花形、また美しいラインを生みだすしなやかな茎といった特長により、当社としてはフラワーアレンジメントに欠かせない“添え花”として、また、カジュアルなアレンジでメイン花材として最適な品種として位置づけ、積極的に市場を開拓していく計画です。  

 

写真は、『涼姫』を使ったフラワーアレンジの例
(写真中の大輪がカンパニュラ・メジューム種、小輪がカンパニュラ・ラプンクルス『涼姫』)  

■『涼姫』の作型

 
 
※短日期に開花させるには、定植2~3週間後に電照(日照時間合計16時間)が約40日必要。これは花芽分化に低温は必要としないが、花芽を発達させるために長日条件が必要なため
 
■種子価格 ペレット種子1,000粒 10,500円(税込み標準小売価格)
※年間1,000袋限定、また、営利以外の一般向け絵袋の発売は未定

■生花出荷開始 2004年12月より主要生花市場へ出荷開始、2月中旬より本格出荷

■初年度販売目標 1,000万円(2004年6月~2005年5月期) 
 

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