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ニュースリリース|2005

2005年11月16日

夏の暑い太陽に耐え、生育が画期的に旺盛! 次々に咲く花は夏の庭のイメージを一新する
『サンパチェンス』4品種を発売
インパチェンス属の種間雑種により生まれた新しいタイプのインパチェンス 


サカタのタネでは、インパチェンス属の種間雑種によって生まれた、今までにない、まったく新しいインパチェンスの栄養系新品種『サンパチェンス』4品種(『同マジェンタ グランデ』『同オレンジ』『同レッド』『同ホワイト』)を開発しました。本品種は、生育が画期的に旺盛で、1株で鉢植えの場合約60cm、露地植えでは約1mもの大株になり、トロピカルなイメージのビビッドな色合いの花は真夏の太陽の下でもよく映えます。品種名の由来でもある“サン(Sun)=太陽+ペイシェンス(Patience)=忍耐”という特性から、暑さや強い日差しに耐え、夏でもたくさんの花を次々に咲かせます。これらのことから、ガーデニングはもちろん、公園の花壇などの植栽に好適で、公共緑化への利用も期待されます。

出荷形態は、1株/3.5号(10.5cm)ポット苗となります。当社通信販売およびオンラインショップルートでの価格(税込小売価格)は、4品種4株1組セットが2,000円、各品種3株1組セットは1,500円で、12月1日から予約受注を開始し、発送を2006年5月下旬から6月中旬ごろにします。全国の園芸店・ホームセンタールートでの販売は、オープン価格で2006年5月下旬ごろから販売を予定しております。なお、各販売ルートでの合計の初年度販売目標は1,000万円です。また、今後は営利生産向けにも販売を計画しています。


 

写真は『サンパチェンス オレンジ』 

インパチェンス属(学名:Impatiens L.)は、ツリフネソウ科の植物で、生態的には一年草あるいは多年草に属し、アジアやアフリカの亜熱帯から熱帯を中心に500種類とも800種類ともいわれる種が存在します。インパチェンスの名前の由来は、ラテン語の「impatiens(耐えない)」に由来しており、これは種子が成熟すると、果実が弾けて種子を飛散させることによるものです。多くの種のなかで、園芸用に育成された野生種はごくわずかで、よく知られた種としてはホウセンカ(Impatiens balsamina)、インパチェンス(アフリカホウセンカ:Impatiens waleriana)があります。そして、ニューギニア・インパチェンス(Impatiens New Guinea Hybrids)は、おもにニューギニア産のいくつかの原種を用いて、アメリカのアイオワ大学で園芸用に育成された品種群として知られています。

これらの園芸種のうち、花壇用にはインパチェンス (アフリカホウセンカ)やニューギニア・インパチェンスが利用されます。しかしながら、いずれも夏花壇用の材料でありながら、夏の暑さに弱く、特に地球温暖化による日本の酷暑下では株が大きくならず風雨にさらされるとすぐに弱ってしまう欠点があります。くわえてインパチェンス(アフリカホウセンカ)は、消費者の求めるユニークな花色、耐暑性、大輪性といった性質については育種的に行き着いてしまっており近年大きな進展がみられず、インパチェンスの花自体が消費者から飽きられ、マーケットが縮小しているのが現状です。ニューギニア・インパチェンスは、直射日光に弱いため日陰に置くと花があまり咲かないなどの課題があり、購入しても良く咲いてくれないなど花壇用草花としての十分なパフォーマンスを示さないことが不人気の原因になっています。

今回、インパチェンス属の種間雑種により新たに当社が開発した『サンパチェンス』の最大の特長は生育が画期的に旺盛なことです。従来のニューギニア・インパチェンスが1株約20~30cmの大きさなのに対し、『サンパチェンス』は1株で鉢植えの場合約60cmになり、露地植えでは約1mもの大株になります。生育速度も従来のインパチェンスの約2倍(インパチェンス従来品種が挿し木から開花まで10週約70日に対し、新品種『サンパチェンス』は5.2週約36日で開花)の早生で、栽培が容易です。もちろん、花壇用のみならず鉢栽培用としてもご利用いただけます。

■ニューギニア・インパチェンス既存品種と『サンパチェンス』の夏場の露地における生存率と草姿の比較

品 種
株 数
生存
株数
生存率(%)
株 幅(cm)
ニューギニア・インパチェンス既存品種
(ディープピンク)
36
17
47.2
11
ニューギニア・インパチェンス既存品種
(サーモン)
36
3
8.3
6
ニューギニア・インパチェンス既存品種
(ホワイト)
36
0
0
ニューギニア・インパチェンス既存品種
(平 均)
36
6.6
18.3
5.7
サンパチェンス(マジェンタ グランデ)
36
36
100
23
サンパチェンス(ホワイト)
36
36
100
21
サンパチェンス(オレンジ)
36
36
100
21
サンパチェンス(平 均) 36 36 100

21.7

※アメリカ南部にて、4/28日に60穴セルに挿し、5/25に露地に直接定植、7/9に調査

開花持続性も優れており、日長や温度の影響をあまり受けないため、夏の高温期から秋の低温短日期まで長く楽しめます。また、花梗(花の軸の部分)が長く、葉を覆うように咲く“オーバーフラワリング”という性質と、花径約6cmのトロピカルなイメージのビビッドな色合いにより、遠くからでも良く目立つため、夏の庭や花壇のイメージを一新する非常にインパクトのある品種です。

くわえて、『サンパチェンス』は、品種名の由来でもある“サン(Sun)=太陽+ペイシェンス(Patience)=忍耐”という特性により、暑さや強い日差しに耐え、夏でもたくさんの花を次々に咲かせます。また、生命力が強く根張りが非常に良いため、強い風にさらされても倒れることなく、すぐに回復するとともに、花の弁質が良く厚いため、雨風にあたっても花が長持ちするなど、厳しい気候や風雨など気象環境に非常に強いことも大きな特長です。

このような特性から、一般家庭での鉢植えや庭植えでのガーデニングはもちろん、公園の花壇などの植栽にも最適な品種です。さらに1平方メートルあたり9株(パンジーなどの場合は25~36株/m2)程度植えれば、一ヶ月ほどで美しい花がびっしりと隙間無く咲くため、広い面積の花壇などの植栽施工時の手間が省けることも大きなメリットです。

栽培時の留意点としては、生育がとても旺盛なので、早めに花壇や大鉢に植えかえて肥料をしっかりと与えることと、特に大きく育ってからは水分の蒸散が早いので水を欠かさずたっぷりと与えることがポイントです。 

 

『サンパチェンス』ロゴ

地球温暖化により、真夏の酷暑下で耐え、花壇などで使える花材が減っています。当社では、真夏の強い日差しや暑さに強く、初夏から秋にかけて利用可能な新しい夏花壇用品目の開発に注力し展開を図っています。その一環として観葉植物ジャンボコリウス「ゴリラ」シリーズ(3月23日にプレスリリース)、ジニア・プロフュージョンシリーズ(10月31日に追加色をプレスリリース)、センニチコウ「千夏」シリーズ(11月10日にプレスリリース)をすでに発表し、今回、『サンパチェンス』シリーズを発表させていただきました。これらは、いずれもホームユースにとどまらず、公共花壇などでの利用にも好適で、栽培、管理コストの大幅な削減にも寄与する品目と位置づけ展開していきます。

なお、『サンパチェンス』シリーズは、アメリカにおいては、当社の現地法人であるサカタシードアメリカが栄養系苗会社と組んで、ヨーロッパにおいては当社現地法人であるサカタオーナメンタルヨーロッパにおいて来春、販売の予定です。

■『サンパチェンス』の特長
◆生育が画期的に旺盛
…1株で鉢植えの場合約60cm、露地植えでは約1mもの大株になります。生育速度も従来のインパチェンスの約2倍の強い早生性を示し、栽培も容易です。そのため、寄せ植えなどよりも大鉢・大花壇などで特性を発揮します。

◆夏の強い日差しと高温に耐える耐暑性
 …従来のインパチェンスの弱点を克服し、品種名の由来でもある“サン(Sun)=太陽+ペイシェンス(Patience)=忍耐”という特性により、暑さや強い日差しに耐え、夏でも株が大きくなりたくさんの花を次々に咲かせます。

◆根張りが強く強い風雨にも倒れ難く、回復が早い優れた耐候性
 …生命力が強く根張りが非常に良いため、強い風にさらされても倒れることなく、すぐに回復するとともに、花の弁質が良く厚いため、雨風にあたっても花が長持ちします。

◆長い期間楽しめる優れた開花持続性と開花性能
 …日長や温度の影響をあまり受けないため、夏の高温期から秋の低温短日期まで長い期間にわたりトロピカルな美しい花を楽しめます。また、花が株の表に出て覆うように咲く“オーバーフラワリング”の性質があります。

◆公共緑化への植え込み材料としての高い可能性
 …春植えの代表的花壇材料としてのマリーゴールドやサルビアは1m2あたり25から36株を施工しますが、サンパチェンスは1m2あたり9株程度で施工一ヶ月後、立派に花壇を飾ってくれると思います。前述のとおり生育が旺盛で、早生なため栽培コストを大幅に削減できます。

■『サンパチェンス』のラインナップ
『サンパチェンス・マジェンタ グランデ』:アクセントとなる際立つマゼンタの花色。
※本品種は特に生育が旺盛で枝が良く伸び、他3品種よりひと回り大きくなります。
『サンパチェンス・オレンジ』:眼にもまぶしい鮮やかなオレンジの花色
『サンパチェンス・レッド』:南国をイメージさせる温かな朱色の花色
『サンパチェンス・ホワイト』:ややピンク系の柔らかな美しいホワイトの花色

■販売価格・時期 

形 態 用 途 価 格(税込) 予約受注・発売時期
ポット苗 4品種4株1組セット 通信販売用 2,000円(税込小売価格) 2005年12月1日より予約受注開始、発送は2006年5月下旬から6月中旬ごろ
各品種3株1組セット 通信販売用 1,500円(税込小売価格)
各色単品 園芸店・ホームセンター用 オープン価格 2006年5月下旬

 ※出荷形態は3.5号(10.5cm)ポット苗

■販売目標 
初年度 1,000万円(2005年12月~2006年12月期の12ヶ月間)
    
■販売ルート
◆一般消費者向けに次のルートで販売
サカタのタネ通信販売部 電話045-945-8824
サカタのタネ・オンラインショップ(http://www.sakataseed.co.jp)
全国の園芸店・ホームセンタールート


写真は『サンパチェンス』シリーズ
(手前が『サンパチェンス レッド』、中段左『同ホワイト』、
中段右『同マジェンタ グランデ』、奥『同オレンジ』)
 

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