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ニュースリリース|2005

2005年12月26日

ネギ、トルコギキキョウなど長期育苗が必要な品目に対応したプロ用培養土
『苗当番シリーズ・ネギ用』を新発売
独自の緩効性肥料を配合し“発芽・生育ぞろい”“根張り”の良い健苗が栽培できる
 

サカタのタネでは、2004年3月に野菜、花を問わず幅広く使えるプロ用培養土の新製品『苗当番』シリーズ2種を発売、好評を得ています。そして、同シリーズの新たなラインナップとしてネギやトルコギキョウなど、長期育苗に対応したプロ用培養土『苗当番シリーズ・ネギ用』を発売します。従来の長期育苗培養土は、肥料の持ちを良くするため高濃度の肥料成分が含まれ、この肥料成分の不安定な放出が原因で、発芽や生育ぞろい、根張りが悪くなり、根が焼けるなどの問題がしばしば起きていました。今回、肥料成分がゆっくりと安定して溶出するノンストレスタイプの緩効性肥料を採用することでこれらの問題を解決。さらに、黒ピートモスを主体に透水材と当社オリジナルの微生物資材を配合することで、植物の生育のために極めて良好な環境を実現しました。これにより発芽や生育ぞろい、根張りなどが極めて良くなり、増収のために不可欠な健苗が栽培できます。価格は、オープンとし、2006年1月12日から受注を、同下旬から販売を開始します。1年間の販売目標は、1億円を予定しています。 


 

写真はプロ用培養土『苗当番シリーズ・ネギ用』のパッケージ 

一般の花や野菜の苗のセル成型トレーでの育苗期間は、15~20日間程度ですが、ネギやトルコギキョウは50~60日と育苗期間が長く、育苗用培養土にも肥料の持ちが良い高濃度肥料成分を配合した専用の培養土が使われるケースが多くなっています。このことから長期間育苗培養土を用いた場合に高濃度肥料成分の不安定な放出による障害がしばしば問題となっています。具体的には発芽時に植物体へストレスがかかり、発芽や生育ぞろい、根張りが悪くなり、根量も少なくなったり、根が焼けたり(茶色く変色)します。また、肥料成分が多く含まれているために、育苗過程で培養土表面に窒素分、リン酸分が集積して、灌水などで湿度が高い状態が続くと藻類のアオコが大量に発生し、湖沼などでアオコの大量発生により魚が窒息死する現象と同様に、根に供給される酸素が不足し、根張りが悪くなるなど、様々な課題がありました。

今回、当社が5年もの長い研究期間を経て開発した『苗当番シリーズ・ネギ用』は、化学性・物理性・生物性のバランスを取ることで育苗時に問題となるこれらの障害を解決し、さらに健苗を育むために必要な良好な環境を実現することに成功した画期的な長期育苗用培養土です。『苗当番シリーズ・ネギ用』で育苗された苗は、定植後の活着が抜群によく、根量も多くなり、結果として収量も多くなります。また、当社は、ネギとトルコギキョウのF1品種では国内シェアナンバーワンの実績があり、長期育苗が必要なこれら品目の育成に裏打ちされた豊富な経験が『苗当番シリーズ・ネギ用』に惜しみなく活かされています。

今回、化学性を向上させるためにノンストレスタイプの緩効性肥料を採用。これまで長期育苗用培養土で問題となっていた高濃度肥料成分の不安定な放出も、『苗当番シリーズ・ネギ用』では植物の根自体が出す酸などの作用により肥料成分がゆっくりと安定して溶出するため、植物体にストレスをかけることなく、発芽や生育のそろいが非常に良く、根焼けも起こさずにしっかりとした根張りを実現しました。

当社の『苗当番シリーズ・ネギ用』は、当社オリジナル培養土「スーパーミックスA」をベースに開発されています。「スーパーミックスA」は、育苗が安定していることで多くの生産者に支持され日本で最も売れている培養土のひとつです。高い保水能力、保肥力を発揮させるため、主原料にヨーロッパ産の中でも特に一級品とされる高地湿原にて生成された腐食酸など有機物を豊富に含む黒ピートモス※1を採用しています。これに通気性に優れた白ピートモス、鉱物質(パーライト、バーミキュライト、ゼオライトなど)をバランス良く配合しています。一般的に無調整のピートモスは、保水性は高いものの排水性や通気性に課題がありますが、本製品は黒ピートモスに白ピートモス、さらに透水材を配合することにより、適度な保水性を持ちつつ同時に排水性や通気性をも両立させた理想的な培養土となっています。このため、少量のかん水でも均一に培養土を湿らせることができるなど好適な水分管理が可能で、作物の安定した生育を実現します。また、これら資材とその配合割合により物理的構造として最も重要な“団粒構造※2”が安定して保たれ、根の生育に欠かせない空気の流通や水の浸透、貯蔵が適度に行われます。このことから『苗当番シリーズ・ネギ用』は、物理性に優れた培養土といえます。

くわえて『苗当番シリーズ・ネギ用』には、当社の無臭微生物肥料「バイテクバイオエース」も配合しており、土壌有用微生物の繁殖や活動を活発にするなど、生物性を高めることで植物の生育に関しては極めて良好な土壌構造を実現しています。これにより、特に育苗段階で最も注意を要する発芽初期の生育を安定・良好にします。

さらに、現在、広く行われているセル成型育苗、チェーンポット育苗※3に欠かすことのできない、安定した品質とセル成型トレーにも詰めやすい作業性を兼ね備えています。くわえて、発芽に好適な物理性能と化学性能をあわせ持つため、発芽そろいがよく、計画的な苗生産を可能にします。

また、育苗段階でしばしば問題になるアオコに関しても、アオコが発生しにくい肥料バランスになっている上、その化学性能により窒素分、リン酸分が培養土表面に集積しにくく、従来の長期育苗用培養土に比べ固形分の物理性能が高いのでアオコが発生しにくいことも大きな特長です。このことから、総合的には育苗時の歩留まりが高くなります。


 

写真は、一般の長期育苗用培養土(左)と『苗当番シリーズ・ネギ用」(右)による根の生育状況の比較

また、パッケージには、『苗当番シリーズ・タネまき用』『苗当番シリーズ・育苗用』と共通の、各培養土の用途が一目でわかるイラスト主体のデザインを採用し、側面にも製品名、用途、成分表示などの印刷がされているため、店頭での積み上げ陳列の場合でもそれが容易に確認できるようになっています。

■『苗当番シリーズ・ネギ用』の概要
◆製品特長
1.独自のノンストレスタイプの緩効性肥料の採用により、高肥料成分配合の長期育苗用培養土でありながら、種子にストレスをかけることなく発芽のそろいが非常に良く、根焼けも起こさずに、茎が太くしっかりとした根張りの良い苗が栽培できる。
※植物の根から出る酸などにより肥料成分が溶出していくので、植物の生育が早い高温期では肥料の溶出も早まります。そのため、管理状況にもよりますが、高温期では播種後40日程度で追肥(灌水時に液肥)が必要となる場合があります。
2. 肥料バランスを考慮することにより、従来の長期育苗培養土に比べ、育苗過程で問題となるアオコの発生を低減。根が酸素を充分に取り込むことができ、根張りが良くなる。
3.高地湿原のミズゴケが堆積し生成された高品質のヨーロッパ産の黒ピートモスを主原料にしたベストセラーの当社オリジナル培養土「スーパーミックスA」をベースに開発。
4.当社の無臭微生物肥料「バイテクバイオエース」配合により、有効微生物の働きで発芽初期の生育に効果を発揮。
5.透水剤を配合しているため少量の灌水でも均一に培養土を湿らせることが可能で、灌水ムラができにくい。
6.土が“団粒構造”になっているため、根の生育に欠かせない空気の流通や水の浸透、貯蔵が適度に行われ、また、土壌有用微生物の繁殖や活動を活発にするなど、植物の生育に関しては極めて良好な土壌構造を実現。
7.品質が均一で極めて安定性が高く、ロットによる差が小さい。
8.セル成型トレー、チェーンポットに詰めやすく作業性に優れ、セル成型育苗に好適である。

◆製品仕様

製品名
苗当番シリーズ
ネギ用
苗当番シリーズ
タネまき用
苗当番シリーズ
育苗用

発 売

2006年1月
2004年3月
適応作物
ネギ、トルコギキョウ等
葉菜、果菜、花全般
栽培ステージ
育 苗
タネまき
育苗、育成 
容量(充填時)
50リットル
50リットル
pH
5.5~6.5
5.5~6.0
設 計
成分量
窒 素
450mg/L
95mg/L
190mg/L
リン酸
1700mg/L
75mg/L
95mg/L
カ リ
450mg/L
225mg/L
300mg/L

◆価格・販売目標
価格:オープン
販売目標: 1億円(受注開始2006年1月12日から1年間 ※ネギ用のみの数字)

※1:ピートモス
…湿地において、植物の残がいが永年にわたり堆積したものがピートで、ミズゴケでできたものをピートモスと呼ぶ。年間1mm程度の割合で堆積し、3mから10m程度の層を形成する。ピートを形成する主な植物は湿地に生息するミズゴケで、ピートモスの分布はイギリス、ドイツ、北ヨーロッパ、ロシアなどである。特に、雨水のみがすべての植物の生育を支えている湿地高原地帯では、過酷な環境下でミズゴケのみしか生息できないため、他の植物がまったく混ざらないミズゴケだけの均一した堆積層が形成される。そのため、湿地高原地帯で採取されるピートモスは農・園芸用には第一級の培養土とされる。特に黒ピートモスは、良質とされ腐食酸が多く、肥もちもよい

※2:団粒構造
…団粒構造とは、土の粒子が互いにくっつき合い小さなかたまり(団粒)となっている状態をいう。団粒内部には保水性のある微細な毛管孔隙が形成され、外部に形成された大きな隙間は、空気や水の通り道となり通気性、排水性を富ませる。土が団粒構造になることにより、植物の生育にとって非常に良好な条件となる。

※3:セル成型トレー、チェーンポット
…セル成型トレーは、プラスチックや発泡スチロール製のトレー状で、チェーンポットは、主に紙を短冊状にしたいずれも角柱状の小さな鉢(セル)を連結した幅30cm、長さ59cm程度のタネまきをして育苗するための資材。栽培する植物の種類に応じてセル数をかえることで苗の大きさに対応できる。セル成型トレーで栽培した苗を、セル成型苗という。セル成型育苗は、土づめ、タネまき、覆土、発芽、潅水、移植など一連の作業を自動化することが可能で、現在、広く用いられている方法である。また、チェーンポットは紙鉢が数珠つなぎ(チェーン)状に連結した構造になっている。紙製で土中に分解されるため、自動定植機などでそのまま移植することができる。

 

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