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ニュースリリース|2006

2006年02月28日

夏から秋にかけての高温期でも切り花の草丈とボリュームがとれる
バラ咲きトルコギキョウのF1品種『ロジーナ』シリーズで待望の晩生系3品種を新発売
秋のブライダルシーズンにおける『ロジーナ』シリーズの旺盛なニーズに対応 
 

サカタのタネでは、バラ咲きのトルコギキョウのF1品種『ロジーナ』シリーズの新品種として晩生系『ロジーナIII型』3品種、『同ピンク』『同ブルー』『同ホワイト』を開発しました。『ロジーナ』シリーズは、バラと見まがう花形を有し、夏場の花もちが悪いというバラの弱点をカバーする性質を持つことから、2003年2月の発売以来、高い評価を得ている当社トルコギキョウの代表品種のひとつです。今回、追加した『ロジーナIII型』3品種の最大の特長は、夏から秋にかけての高温期でも草丈がとれやすく、ボリュームのある切り花にできることです。『ロジーナ』シリーズの晩生系タイプの登場により、秋のブライダルシーズンに切望されていた『ロジーナ』シリーズの安定供給が可能になりました。これにより、中生系『ロジーナII型(旧ロジーナ)』シリーズと併せ、4月下旬から11月中旬までのバラ咲きトルコギキョウ『ロジーナ』シリーズを安定供給することができます。

『ロジーナIII型』3品種の価格(税込希望小売価格)は、ペレット種子1袋3,000粒入9,450円、セル成型苗※1406本(380本保証)8,578円で、2006年3月10日より全国種苗店ルートで注文受付を開始します。なお、ペレット種子は、2006年4月10日から、セル成型苗は、2006年6月10日から発送いたします。なお、生花は、2006年8月より主要生花市場へ出荷開始、2006年9月より本格出荷される予定です。 
 

 

写真ははトルコギキョウ『ロジーナIII型』シリーズ
左から『ロジーナIII型ブルー』『ロジーナIII型ピンク』「ロジーナIII型ホワイト」

『ロジーナ』シリーズは、当社が10年間以上の歳月を要し育成したトルコギキョウの品種で、バラと見まがう気品ある花形でありながら、トルコギキョウ本来が持つ自然で上品な色彩が特長です。さらに、夏場の花もちが非常に悪いというバラの弱点をカバーする性質を持ち合わせ、バラのようにキーパー(冷蔵庫)で保存する必要が基本的にないので作業性に優れ、バラと異なり開花が進むにつれて着色する性質を持つので色合わせのために多くの品種をそろえる必要もない、といった経済的な特長も併せ持っています。

また、花もちや輸送性を高めるために『ロジーナ』は、花弁の厚みを高めています。その結果、花部分は重たくなりましたが、花首が曲がることを防ぐために茎を太く強健にして、流通適性も大きく改善しています。

特に、『ロジーナ』シリーズの中の『ブルー』は、切り花の代表品目であるバラでは実現することが難しかったブルーの花色を、バラ咲きのトルコギキョウで実現したことで2003年の発売当初から注目されてきました。英語で「Blue rose(青いバラ)」は「ありえないもの」を意味しますが、トルコギキョウでその「Blue rose」を表現することに成功しました。なお、品種名の『ロジーナ』(ROSINA)はイタリア語でバラを意味する「ローザ」から転じて女性の愛称として使われている言葉に由来しています。

これらのことから『ロジーナ』シリーズは、花卉生産者、そして市場、流通、消費者に至るまで高く評価され、当社トルコギキョウの代表品種のひとつとして広く普及しています。当社の育種技術の粋を集結させた『ロジーナ』シリーズの育成に至るコンセプトは、グッドデザイン賞でも高く評価され、2005年に同賞を受賞しました。
当社のトルコギキョウ品種の国内シェアは、約70%※2にのぼります。その中でも2003年2月の発売の『ロジーナII型(旧ロジーナ)』シリーズは、上述したことから人気が高いシリーズのひとつになっています。トルコギキョウは、冠婚葬祭、ホームユース等、すべての切り花ジャンルで周年を通し利用されていますが、特に『ロジーナ』シリーズは、秋のブライダルシーズンに需要が高いシリーズです。

しかしながら、これまでの『ロジーナII型(旧ロジーナ)』シリーズは、中生系のため、その生態的特徴から夏から秋にかけての高温期の栽培では草丈がとれにくく、ボリュームのある切り花が得にくいため、9月中旬から11月中旬までの安定供給が大変難しいという問題がありました。今回、追加した『ロジーナIII型』3品種は、晩生系で、夏から秋にかけての高温期でも草丈がとりやすく、ボリュームのある切り花を採れることが最大の特長で、秋のブライダルシーズンにおいて安定供給を可能にするシリーズとなっています。『ロジーナIII型』に主要色3色が新品種として登場したことにより、既存の中生系『ロジーナII型(旧ロジーナ)』と併せ、4月下旬から11月中旬までの半年以上にわたりバラ咲きトルコギキョウ『ロジーナ』シリーズの安定供給が可能となりました。

晩生系『ロジーナIII型』3品種が追加されたことにより、中生系全7色8品種、晩生系3色3品種とラインアップが充実、より一層の需要の拡大を見込んでいます。
 
■『ロジーナ』シリーズのラインナップ

晩生系『ロジーナⅢ型』(今回発売の新品種)
品 種
品種特性
ブルー
「青いバラ」のイメージで人気。
ピンク
秋口にピンクの色合いが淡くなり魅力を増す。
ホワイト
落ち着いた「オフホワイト」は、ブライダルなど冠婚葬祭の定番色。

 

中生系『ロジーナⅡ型(旧ロジーナ)』
品 種
品種特性
ブルー
ボリュームの出やすい作型に適する。「青いバラ」のイメージで人気。
ローズピンク
シリーズ中、開花は早めで、花はやや小さい。
グリーン
適度な枝ふきで手入れも少なくてすみ、作りやすい。花は、やや大きい。
グリーンver.2
茎の硬さ、花弁数の多さに優れる。丈が伸びやすく作りやすい。
イエロー
濃い黄色で花弁が厚く、咲き始めの蕾が大変美しい。草丈は、やや出にくい。
ピンクフラッシュ 白色地に桃色のかすりが入る。
ピンクピコティ シリーズ中、開花は遅めでボリュームがとりやすい。白に薄桃色の覆輪で他の花とも合わせやすく、市場人気が高い。
アプリコット 淡いやわらかなあんず色の中間色でアレンジメントなどに使いやすい人気色。2006年新品種。


■『ロジーナIII型』の作型

 

■種子価格(税込希望小売価格)
ペレット種子1袋3,000粒入      9,450円
※営利以外の一般向け絵袋の発売は未定
セル成型苗※1 406本(380本保証)   8,578円

■生花出荷開始
2006年8月より主要生花市場へ出荷開始、2006年9月より本格出荷

■ご参考:トルコギキョウについて
トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum)は、北アメリカ原産で、原種は、草丈が約90cmで、花は、一重で、花色もブルーに限られていました。戦前、主にヨーロッパで改良され、同時期、日本へも導入されました。戦争をはさみ海外では多くの品種が絶え、日本に残った品種から現在までに花色や八重咲きなど花形の充実がなされ、茎を強健にする、あるいは生態型などでの育種が進められてきました。

当社においても1975(昭和50)年には1品種しかなかったものが、現在では約100品種を有するまでになっており、パンジー、ペチュニアなどと並ぶ当社の代表品目のひとつとなっています。日本のトルコギキョウ品種が牽引役になり、現在では世界のトルコギキョウ市場の約7割※2を日本の品種が占めるようになっています。多くの切り花品目で、作付面積、出荷量が、減少傾向にあるなかで、トルコギキョウは、前年度比同等の生産状況を示しており、平成16年度切り花類の作付面積調査(農林水産省)によると年間出荷量は、1億1,680万本で、キク、カーネーション、バラ、ガーベラ、ユリ、スターチスに次ぐ、出荷量第7位の品目となっています。また、トルコギキョウは、冠婚葬祭、ホームユースなど、すべての切り花ジャンルで周年を通し利用されています。

※1:セル成型苗
…セル成型トレーで栽培した苗を、セル成型苗という。セル成型育苗は、土づめ、タネまき、覆土、発芽、潅水、移植など一連の作業を自動化することが可能で、現在、広く用いられている方法である。また、チェーンポットは紙鉢が数珠つなぎ(チェーン)状に連結した構造になっている。紙製で土中に分解されるため、自動定植機などでそのまま移植することができる。セル成型トレーは、プラスチックや発泡スチロール製のトレー状で、チェーンポットは、主に紙を短冊状にしたいずれも角柱状の小さな鉢(セル)を連結した幅30cm、長さ59cm程度のタネまきをして育苗するための資材。栽培する植物の種類に応じてセル数をかえることで苗の大きさに対応できる。

※2:当社データに基づく推定値
 
 

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