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ニュースリリース|2006

2006年04月25日

花蕾の品質安定性、肥大性に優れた中晩生品種
ブロッコリーの新品種『グランドーム』の種子を発売
根張りがよく湿害などの厳しい栽培環境条件下でも安定生産が可能
 

サカタのタネでは、花蕾の品質安定性、肥大性に優れた中晩生のブロッコリーのF1新品種『グランドーム』の種子を2006年6月1日より発売開始いたします。

昨今、頻発する集中豪雨などの湿害による低収量、暖冬による花蕾の品質低下や収穫期の早まりなど、ブロッコリー栽培における異常気象の影響が年々増大するなか『グランドーム』は厳しい栽培環境条件下で繰り返し行われた試作を経て開発された新品種です。根張りがよく湿害など、多少のストレス条件下でも強い回復力を発揮し、厳しい気象環境下でも安定した収量が期待できます。また、濃緑色の花蕾は締りがよく、輸送中の傷みが少ないことも大きな特長です。近年、栄養面での高い評価もあって今や日常の食生活に欠かせない野菜となったブロッコリーの安定生産と安定流通を両立した新品種となっています。『グランドーム』の種子の販売は全国の種苗店ルートを通じて行ない、価格(税込希望小売価格)は、2,000粒入り5,722円で、2006年6月1日から、全国種苗店ルートで注文受付を開始し、6月中旬からの発送を予定しております。初年度販売目標額は、3,000万円です。


 
 

写真はブロッコリー『グランドーム』の青果物  

ブロッコリー(Brassica oleracea)は、イタリア原産のアブラナ科野菜です。明治末期から大正にかけて日本へ導入されましたが、同じ仲間のカリフラワーの方が、国内では先に品種育成が進み、市場でも早く普及しました。これに対し、ブロッコリーは、食の洋風化が進み、緑黄色野菜が注目される1965(昭和40)年頃まではなかなか普及しませんでした。国内での品種育成は、1961(昭和36)年に生産性の高い固定品種の「中里早生」が最初で、当社も前年の1960(昭和35)年から開発を開始しました。当社初のF1品種である「グリーン18」は、1969(昭和44)年に発売が開始され、生産性が高く早生品種だったため、国内で広く普及しました。それ以後、当社の品種は、現在に至るまで国内の主なブロッコリー産地を中心に広く利用されています。現在「ピクセル」を初めとした当社のブロッコリー品種は、一部の作型を除き幅広い作型を網羅し多くの産地で導入されていることから、国内における当社ブロッコリー品種のシェアは約60%となっています。今回発表した『グランドーム』は、唯一、当社品種がカバーできなかった暖地における年明け収穫を可能にする品種です。同品種の投入により、今後、当社では国内においてより一層のシェア拡大を目指していく所存です。                              

※当社推定値

■『グランドーム』の概要
◆特長
1. 播種後115~120日程度(定植後約85~90日)で収穫できる中晩生種。温暖地で11月~12月、暖地では12月~1月にかけて収穫が可能。
2.草勢は旺盛で、根張りが強く耐湿性がある。また、栽培上不要となる側枝は少ない。
3.花蕾は、肥大性にすぐれたスムーズな豊円形で、締りがよく小粒で濃緑色。そのため輸送中の傷みが少なく、収穫時の形状のまま消費者に届けることができる。
4.生育のそろいがよく、収穫率が非常に高い。
5. 夏に播種して年内での収穫の他、生育初期での低温によるボトニング対しても強いので、温暖地では1月~2月上旬の冬春まきし、初夏に収穫することも可能である。ただし、十分な葉枚数が確保されてから花芽が形成される中晩生品種なので関東近辺や日本海側では秋が短く肥大期の極端な低温による生育遅延の恐れがあるのでこれらの地域では7月中旬~8月上旬の早まき栽培による年内どりがよい。

※ボトニング:生育初期の段階で低温にあうと、形の悪い小さい花蕾しかできない現象で、特に春まき栽培で発生が多い。

◆『グランドーム』の作型図

 


◆種子価格(税込希望小売価格)
2,000粒入り 5,722円
          
◆種子発売時期 
2006年6月1日より発売開始

◆青果物出荷時期
青果物は、2006年11月より出荷が開始され、12月以降、本格的に市場に出回る予定。

◆販売目標 
初年度3,000万円(2006年6月~2007年5月の1年間)

■ご参考:ブロッコリーについて
国内におけるブロッコリーについてはすでに記述したとおりです。海外における当社ブロッコリーについてご紹介いたします。

日本の種苗会社の中で海外においてはサカタのタネが、最初にブロッコリーのF1品種の販売を開始しました。特にアメリカにおいて当社品種は広く普及しました。アメリカでは、同国内の種苗会社が最初のブロッコリーのF1品種を発表しましたが、生産者の支持を得られず普及しませんでした。その3~4年後、1971年に、当社の「グリーンデューク」が発表され、その後、「ショーグン」「グリーンバリアント」といった当社品種が順次導入され、1980年にはアメリカにおいて爆発的に普及した「マラソン」が発売されました。「マラソン」はそれまでの品種の作型をおおむねカバーできる万能品種で、収量性も高く、アメリカ国内では過去最高の8,000ポンド/エーカーを記録しました(従来の固定品種:2,000ポンド/エーカー、「グリーンデューク」:4,000ポンド/エーカー、「グリーンバリアント」:6,000~8,000ポンド/エーカー)。このため、1970年代初め、アメリカにおけるブロッコリーの作付面積は25,000エーカーほどでしたが、1980年代には100,000エーカーと、その面積は約4倍となりました。このように研究開発も進み収量性は、3~4倍になり、その期間にオイルショックがあったにもかかわらず、ブロッコリーの値段がほとんど変わらなかったのは、品種が変わり、収量が上がったことも一つの理由といえます。現在も、アメリカにおいて当社ブロッコリー品種は広く使われ、同国内の当社のシェアは、約60%を維持しております。このように当社のブロッコリーは、アメリカ国内においても消費者の生活に大きく貢献しています。
    
※当社推定値

 
 

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