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ニュースリリース|2006

2006年11月13日

べと病R-1~7抵抗性、萎凋病耐病性を備えた極晩抽の春まき用多収型
ホウレンソウのF1新品種『トリトン』の種子を発売
病害に対する強さと収量性の高さを両立させた画期的新品種
 

サカタのタネでは、べと病R(レース)-1~7※1抵抗性※2、萎凋病※3耐病性※2を備えた極晩抽※4の春まき用多収型のホウレンソウのF1新品種『トリトン』の種子を2006年12月1日より発売を開始します。

春あるいは秋まきのホウレンソウで問題になるのが「べと病」です。その発生は、大きな減収要因となります。これまでべと病R-7の被害は、秋まきが中心でしたが、近年、春まきにおいても主力産地を中心に激発するようになっています。春まき用のべと病R-7に抵抗性を有する品種はすでに存在しますが、『トリトン』は、べと病R-7抵抗性でありながら収量面での大幅な改良を加えた、既存品種にはない多収型の画期的な新品種です。作型は、寒冷地の4月中旬~6月中旬まき、温暖地、暖地では4月上旬~5月下旬まきに適した春まき用の極晩抽性品種です。葉柄は太く折れにくく、葉身は濃緑で平滑な広葉で、葉先がややとがり浅く欠刻(切り込み)が入り、立性※5のため収穫作業性にも優れています。特に『トリトン』の収量性は高く、試作段階での生産者の評価も非常によく今後の当社の春まき用ホウレンソウの主力品種として積極的に拡販していく予定です。販売は全国の種苗店ルートを通じて行ない、税込希望小売価格は、1万粒入り袋4,095円、プライマックス※6サイズ別種子Lサイズ2万粒入り袋4,095円、同Mサイズ3万粒入り袋4,095円です。初年度販売目標額は、5,000万円です。

 

写真はホウレンソウのF1新品種『トリトン』の青果物

※1 べと病:
糸状菌(カビ)の一種のべと病菌(Peronospora farinosa)により葉に灰緑色~黄色の境界不明瞭な病斑ができ、これが葉全体に広がり淡黄色となり葉裏面に灰紫色のカビが生える植物病害。特にホウレンソウの春および秋まき栽培で被害が大きい。これはべと病菌が、平均気温15℃前後で曇天や雨が続くと発生しやすいことによる。罹病株は、多湿時期にべとついた感じになることから「べと」の呼ばれるようになった。R(レース)とは、病原菌の系統のこと。品種育成により作られた病害抵抗性品種に罹病(感染)できる病原菌ができるたびにR(レース)数は増える。ホウレンソウのべと病は、国内ではR-7までが確認されている。

※2 抵抗性・耐病性:
抵抗性とは真性抵抗性ともいい、あるR(レース)の病害などにおかされない性質をいい、耐病性は圃場抵抗性ともいい、おかされはするがその程度が軽いという性質をいう。

※3 萎凋病:
糸状菌(カビ)の一種のフザリウム菌(Fusarium oxysporum)がホウレンソウの根から侵入し、導管部を侵すため根からの水分の上昇が不足し、下葉が黄化し、地上部がしおれて枯死する植物病害。土壌伝染性で土壌中に厚膜胞子が残って感染・発病を繰り返す。やや温度の高い条件下で発生が多い。

※4 極晩抽:
ある環境条件下でも花芽が極めて形成されにくい性質のこと。12月21日頃の冬至を境に日の長さが長くなる(長日)が、ホウレンソウは長日条件下で花芽が分化し、やがて茎が抽出(抽だい)し花が咲く。4~6月の春まきでは、晩抽あるいは極晩抽性品種を用いる。

※5 立性:
立性の品種は、隣の株と葉が絡まないことから収穫しやすく、また、集荷の際に袋詰しやすいなど作業性が優れる。

※6 プライマックス(登録商標):
発芽をよくするために種子に施す特殊処理

■ホウレンソウのF1新品種『トリトン』の概要
◆特長
1.極晩抽性の一代交配種で、べと病R(レース)1~7に抵抗性、萎凋病に耐病性を持ちます。
2.葉身は、濃緑、平滑な広葉で、葉先がややとがり、浅く欠刻(切り込み)が入ります。
3.葉身が厚く、葉柄が太く充実し、収量性が高くなります。
4.極晩抽性品種としては、立性で、収穫作業性に優れます。
5.収穫期前後の生育速度が比較的ゆっくりなので在圃性が高く、計画的な出荷が可能です。
6.寒冷地の4月中旬~6月中旬まき、および温暖地、暖地の4月上旬~5月下旬まきに適しています。

◆栽培のポイント
1.土作りと施肥
完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。
連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りに心がけます。萎凋病に対して耐病性は有りますが、連作圃場の高温期の作型では土壌消毒を行うことを推奨します。

2.播種
条間15~20cm、株間5~7cmのすじまきとします。
高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすいようにします。

3.管理
湿った条件でも徒長(通常の姿よりも間延びする現象)しにくい品種です。
ハウス栽培では適時に灌水を行い、通常よりやや土壌水分を多めにして、生育を促す栽培が適します。土を極端に乾燥させると生育が遅延・停止することがあるので、注意が必要です。

4.病害虫防除
アブラムシ、アザミウマなどが発生しやすいので防除を行います。また最近はこの作型でもケナガコナダニの被害が増加しています。被害に気付いてからでは、
防除しても手遅れになる場合がほとんどです。過去に発生の見られた圃場では、必ず生育初期に予防的な防除を行うようにしてください。

5.収穫
収穫期前後の生育速度が比較的ゆっくりとした特性をもっていますが、採り遅れのないように、適期を逃さず収穫します。

◆作型図

 

◆種子価格(税込希望小売価格)
1リットル入り袋                        4,095円
プライマックスサイズ別種子Lサイズ2万粒入り袋   4,095円
プライマックスサイズ別種子Mサイズ3万粒入り袋   4,095円

◆種子発売時期 
2006年12月1日から発売開始

◆販売目標 
初年度5,000万円  (2006年12月~2007年11月の1年間)
 

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