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ニュースリリース|2006

2006年11月27日

当社中南米コスタリカ研究農場初の育成品種で夏から秋の高温・長日期の作型に対応した中生品種
トルコギキョウの中大輪・八重咲きF1品種の新シリーズ『エクスカリバー』2品種を発売
『エクスカリバー(=剣)』のシリーズ名のとおり茎は剛直で伸長性に優れ、無駄なわき芽が出にくく栽培の省力化を実現 
 

サカタのタネでは、トルコギキョウの中大輪・八重咲きF1品種『エクスカリバー』シリーズとして『同ピュアホワイト』および『同グリーン』の2品種を開発、2006年12月4日から全国の種苗店を通した生産者向けに販売を開始します。

『エクスカリバー』は、夏から秋の高温・長日期に茎が剛直で伸長性に優れ、また中生品種でありながら無駄なわき芽が出にくく栽培の省力化が可能な画期的なシリーズです。シリーズ名の『エクスカリバー』は、茎の剛直性や優れた伸長性からイメージされるアーサー王伝説に登場する“聖剣・エクスカリバー=Excalibur”から命名されたものです。同シリーズは、当社の海外子会社であるサカタ・セントロアメリカ社(所在地:コスタリカ・カルタゴ市)の研究農場初の育成品種で、アメリカを中心に海外で2005年から先行販売していますが、わき芽摘みの手間が省けることに加え、高温・長日期でも草丈がとれ、花弁の枚数が減りにくく花形も整った花径は約8~9cmの中大輪の高品質の切り花が収穫できることから高い評価を得ています。『エクスカリバー』シリーズの種子の税込希望小売価格は、2品種ともペレット種子3,000粒入12,600円、初年度販売目標は、シリーズ合計で1,000万円です。

 

写真は、『エクスカリバー ピュアホワイト』(左)と
『エクスカリバー グリーン』(右)の生花

 野菜はそれぞれの地域や国、食文化などによって好みが多岐に分かれるため、育種研究開発も消費地の嗜好に合わせた“ローカル”な品種の育成が求められます。それに対し、花は花色や花形など優れた特長を持つ品種であれば、世界共通で広く受け入れられるため“グローバル”な視点に立った育種研究開発が必要です。そこで、当社の花の育種体制も、全世界のマーケットを視野に入れ、緯度の違いによる生態型育種をグローバルに展開し、高緯度のデンマーク、中緯度の日本、低緯度のコスタリカの三極体制で行なっています。

今回開発した『エクスカリバー』シリーズは、当社のコスタリカにある海外子会社サカタ・セントロアメリカ社の研究農場で開発された品種です。同社は、主に切り花主体の育種を行っています。同社のあるコスタリカは1年を通して気候が温暖なため周年にわたって育種が進められることが大きな利点です。また、コスタリカは赤道に近い低緯度であるため、トルコギキョウに必要な潤沢な日射が豊富で、日長も周年にわたり12時間前後なことから、日長の影響を受けにくい品種の育成が、容易にできる環境にあります。また、切り花の大産地がケニア、エチオピア、イスラエル、コロンビア、エクアドル、雲南(中国)、マレーシア、台湾などの低緯度地域への移動しているなかで、これら地域の環境に近い状況での育種ができることが大きな利点でもあります。『エクスカリバー』シリーズは、コスタリカで育種研究開発を進めることで、従来、日本の夏から秋にかけての高温・長日期でのトルコギキョウ栽培の課題となっていた“草丈がとれにくく花弁枚数が減る”といった点を解決しました。これまでの中生品種にはない草勢の強さを持ち草丈がとれ、茎も太く、剛直で、花つきも非常によいといった特長を実現したトルコギキョウです。特に“エクスカリバー(=剣)”という名のとおり茎が太く剛直という特長は、荷傷みが少なくなるなど流通上の問題も軽減します。

また、海外では日本とは異なり非常に広大な土地で大規模に切り花を生産するため、トルコギキョウ栽培における葉のわきから出る“わき芽”を摘む作業は多大な労力を伴うことから、できるだけわき芽の出ない品種の育成が求められています。『エクスカリバー』シリーズは、海外の大規模な生産状況に合わせてわき芽が出にくいように品種育成されているため、栽培の際の大幅な省力化も実現しています。このわき芽の出にくい特長は、密植栽培も可能にします。『エクスカリバー』シリーズは、すでに2005年から南北アメリカ地域にて先行販売を開始していますが、品質の高さと省力化を両立させた品種として生産者から高い評価を得しています。

※伸長した茎の葉のわきから出るわき芽は発生しにくいですが、苗の定植初期に株元からわき芽が発生するので摘む必要があります。

■『エクスカリバー』の作型 

 

■税込希望小売価格 
ペレット種子3,000粒 12,600円
※営利以外の一般向け絵袋の発売は未定

■生花出荷開始 
2007年6月から主要生花市場へ出荷開始、2007年7月から本格出荷

■初年度販売目標 
1,000万円(2006年12月~2007年11月期)

■トルコギキョウについて
トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum)は、北アメリカ原産で、原種は草丈が約90cmで、花は一重で、花色もブルーに限られていました。戦前、主にヨーロッパで改良され、同時期、日本へも導入されました。戦争をはさみ海外では多くの品種が絶え、日本に残った品種から現在までに花色や一重咲きなど花形の充実がなされ、茎を強健にする、あるいは生態型などでの育種が進められてきました。当社においても1975(昭和50)年には1品種しかなかったものが、現在では93品種を有するまでになっており、パンジー、ペチュニアなどと並ぶ当社の代表品目のひとつとなっています。日本のトルコギキョウ品種がけん引役になり、現在では世界のトルコギキョウ市場の約7割を日本の品種が占めるようになっています。

多くの切り花品目で、作付面積、出荷量が、減少傾向にあるなかで、トルコギキョウは前年度比同等の生産状況を示しており、平成17年花き卸売市場調査結果の概要(農林水産省)によると年間出荷量は、1億2,473万本で、キク、カーネーション、バラ、ガーベラ、ユリ、スイートピー、スターチスなどに次ぐ、出荷量第9位、卸売金額6位、1本当たりの単価は103円で、品目別ではユリに次ぐ第2位の品目となっています。また、トルコギキョウは、冠婚葬祭、ホームユースなど、すべての切り花ジャンルで周年を通し利用されています。

※:当社データに基づく推定値
 
 

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