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ニュースリリース|2007

2007年05月10日

極早生・晩抽※1タイプで春まき栽培は定植後約50日、秋まき栽培はタネまき後約55日で収穫が可能
ミニハクサイの新品種『黄味小町(きみこまち)』の種子を発売
特に春まき栽培で従来品種にない特性を発揮する球高約20cm、重さ800g前後の使いきりサイズのミニハクサイ


サカタのタネでは、ミニハクサイのF1新品種『黄味小町』の種子を、おもに家庭菜園向けに5月19日から販売を開始いたします。『黄味小町』は、球高約20cm、球径約13cm、重さ800g前後と丸ごと1個を使いきりできるサイズのハクサイです。形状は尻張りのよい円筒形で、球内全体に黄色がまわり、カットした際に外葉部分の緑色とのコントラストが映える品種です。『黄味小町』は極早生品種で、春まき栽培では定植後50日ほど、秋まき栽培でタネまき後55日ほどで収穫できます。特に『黄味小町』は、春まき栽培で問題となるべと病※2に対して従来品種よりも強い耐病性を持ち、同様に石灰欠乏症※3やゴマ症※4などの生理障害にも強い特長を持ちます。あわせて外葉もコンパクトなため、春まき栽培で超密植栽培できる優れた特性を発揮します。食感は、シャキッとした歯応えで、いため物や漬物、さらに鍋物などに好適な品種です。ミニハクサイ『黄味小町』の種子は、全国の種苗店・園芸店・ホームセンタールートと当社通信販売部および同オンラインショップで販売し、いずれも価格(税込希望小売価格、当社通信販売部は税込小売価格)は、1袋2ml(約300粒)入り420円です。


写真はミニハクサイ『黄味小町』の青果物

核家族化もさることながら食の多様化がすすんだ日本の食糧事情では、1度に使いきれる大きさ、冷蔵庫で場所をとらない大きさが野菜の購入動機になってきています。このようなことから一般家庭では大きくて重たい従来のサイズのハクサイは、丸ごと購入してもなかなか使いきれず、持ち帰りにも不便なことから、スーパーマーケットなど流通業者は1/2や1/4に少量ずつカットして売るケースがたいへん多くなっています。反面、カットされたハクサイは、その断面から水分が徐々に蒸発し、ハクサイ本来のみずみずしさが失われ、切り口に光が当たることで消費者に好まれる球内の黄色い部分が緑色になってしまうこともあり、商品価値が低下しやすい問題があります。また、生産者は急速に老齢化しているため、重量野菜のハクサイの収穫は大きな負担になっています。

一方、団塊世代の大量退職時代に突入し、余暇活動としての家庭菜園の人気が高まっていますが、家庭菜園ユーザーからは小面積でも早く手軽においしい野菜が作れることが求められています。

これらさまざまな需要に応えるべく当社が育種研究開発を進め、販売を開始することになったのがミニハクサイ『黄味小町』です。

『黄味小町』は、球高約20cm、球径約13cm 、重さ800g前後と使いきりサイズのハクサイです。形状は尻張りのよい円筒形で、球内は全体に黄色がまわり、カットした際に外葉部分の緑色とのコントラストが映える見た目にも優れた品種です。

『黄味小町』は極早生品種で、秋まき栽培で55日ほど、春まき栽培では定植後50日ほどで収穫できます。特に晩抽タイプのため、冬を含めた春まき栽培で特性を発揮します。例えば12月中旬にタネまきして1月中旬に定植した場合、トンネル栽培で3月から品質の高い青果物を収穫できます。

ハクサイは葉枚数の多少により、葉重型品種と葉数型品種に大きく2つに分けられます。葉重型品種は早生品種に多く、葉枚数が少ない分、葉肉が厚く、水っぽくふわっとした食感で甘みの強い特長があります。葉数型品種は晩抽タイプの晩生品種に多く、葉枚数の多い分、葉肉が薄く、水っぽさがなく硬い食感になりやすい傾向があります。ミニハクサイ『黄味小町』は葉数型品種でありながら、ミニサイズで収穫する極早生品種のため、葉が硬くなる前に収穫でき、シャキッとした歯応えで食感にも優れ、いため物や漬物(キムチ漬けなど)、鍋物、そしてサラダなどに好適な万能品種です。

さらに、これまでミニハクサイ栽培では、ミニサイズでの収穫に必要な密植栽培を行うと通気性が低下するため、特に春まき栽培ではべと病が高い確率で発生しました。これに対しミニハクサイ『黄味小町』は、べと病に対して強い耐病性を持ち、外葉もコンパクトなため、超密植栽培が可能です。具体的には家庭菜園の場合、ベット幅80cm で条間40cm×株間25cm(10株/m2)の2条植え、あるいはベット幅1mで条間25cm×株間25cm(12株/m2)の3条植えにします。

同様に春まき栽培で問題となる石灰欠乏症やゴマ症などの生理障害にも強く、栽培環境をあまり選ばず、家庭菜園などでも安心して栽培を楽しめる、たいへん作りやすい品種です。

■ミニハクサイのF1新品種『黄味小町』の概要
◆特長
1.球高約20cm、球径約13cm、重さ800g前後とご家庭で丸ごと1個を使いきりできるミニサイズ。
2.秋まきでタネまき後約55日、春まきは定植後約50日で収穫が可能。極早生、晩抽タイプを生かし、特に春まき栽培で威力を発揮する。
3.外葉がコンパクトにでき、べと病にも強いので密植栽培にも適する。
4.形状は尻張りのよい円筒形。球内は全体に黄色が回るのでカットした際の見栄えがよい。
5.食味に優れ、しゃきっとした歯ごたえはいため物や漬物(キムチ漬けなど)、鍋物に好適。ドレッシングと合わせてサラダとして食してもおいしい。
6.石灰欠乏症やゴマ症などの生理障害に強い。

◆栽培のポイント
本品種は寒冷地の2月下旬~3月下旬まきの加温または保温育苗栽培、8月まき10月収穫栽培、温暖地・暖地は関東を標準にした場合12月中旬~3月中旬まき加温育苗トンネル栽培、8月下旬~9月中旬まき晩秋どり栽培で利用できます。

※ タネまき、育苗、定植
ハクサイは、苗が小さいうちに低温に当たるとどんな晩抽タイプの品種でも簡単に花が咲いてしまうので、春まき栽培での直(じか)まきは厳禁である。そのため、春まき栽培は移植栽培とし、10.5cmポットまたは72穴セル成型トレーなどを使い育苗する。育苗温度は日中13℃以上を目安として約1か月間加温ないし保温育苗する。苗を徒長させないよう本葉4~5枚展開時までは灌水は控えめにする。本葉7~8枚展開時に定植するが、その1週間ほど前から外気(低温)にならす(馴化)。定植後に極度な低温や乾燥にあわせるとわき芽が発生したり、また、その反対にトンネルの中が高温、加湿になり過ぎると石灰欠乏症が出やすくなるので定植後も管理を怠らないよう注意する。

秋まき栽培は直まきか移植栽培にする。直まきは定植の手間がかからない分、発芽をうまくそろえないと出来上がりに差が出やすい。移植栽培はそろいの面とアブラナ科野菜に出る根こぶ病の初期感染を防ぐことができることが利点である。この際の資材としてはジフィーセブン(42mm)などを使うとよい。定植時の葉枚数は春まきと異なり本葉2~3枚で定植する。秋まき栽培において大きな苗を定植すると、定植後に活着遅れを誘発し、生育が悪く、病気になりやすいので注意が必要である。

栽植密度は従来のハクサイの株間の1/2(畝間65cm×株間20~25cm)を目安とする。家庭菜園の場合、ベット幅80cmで条間40cm×株間25cm(10株/m2)の2条植え、あるいはベット幅1mで条間25cm×株間25cm(12株/m2)の3条植えにする。

*肥培菅理
定植前に元肥を施用する。窒素成分で15~18g/m2(化成肥料約200g)が目安。有機肥料、微量要素資材をあわせて施用。追肥は窒素成分で2~3g/m2(化成肥料約30g)を2~3回に分けて施用し、1回目は定植10日後ほどで株元に施す。2回目は定植20~30日後で畝間に施し、除草も兼ねて中耕・土寄せをする。中耕は雨などで固まった土を軟らかくして、より広範囲に根を張らせることで水分吸収させる効果がある。また、風が強い場合に、株が振られないようにする効果もある。

*収穫
頭部を押さえて硬くなり、中身がある程度しまっていたら収穫。収穫遅れは石灰欠乏症や球内の退色によって品質が低下するので適期収穫を心がける。

*病害虫防除
暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすい。苗床の入口には寒冷紗(しゃ)などを張って極力害虫の侵入を防ぐ。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がける。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃(ほ)場に設置するのも減農薬につながる技術として有効。

*生理障害対策
石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生ずることがある。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度の乾燥、気温の変化などで根の働きが悪くなり必要成分を十分吸収できない際に発生する。これはハクサイの根張りをよくすることが大切。圃場に有機肥料や完熟堆肥を投入し健全な土作りを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させることが可能。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながる。

◆作型図



◆種子価格(税込希望小売価格、当社通信販売部は税込小売価格)
1袋2ml(約300粒)入り  420円

◆種子発売時期

◆全国の種苗店・園芸店・ホームセンター:2007年6月1日から順次販売開始
通信販売部                2007年5月19日から販売開始
通信販売部オンラインショップ    :2007年6月1日から販売開始

◆販売目標
初年度 1,000万円(2007年6月~2008年5月の1年間)

※1 晩抽:
花芽の分化が遅く、結果、開花に先立って始まるとう立ち(抽だい)が遅いこと。

※2 べと病:
ハクサイの場合、葉では主として外葉に淡黄色から褐色の不整形病斑を形成する。中肋(ろく)部に褐色の病斑を形成することもあり、茎べとあるいは結球部にも生じることから玉べとなどと呼ばれる。多湿かつ比較的低温時に発生し、主として春と秋に多い。

※3 石灰欠乏症:
ハクサイの場合、葉に多数の小白斑や小孔を生じたり、「アンコ」と呼ばれる球内が腐る症状。

※4 ゴマ症:
ハクサイの茎の部分に、多数の黒い斑点が発生する症状。

※5 セル成型トレー:
プラスチックや発泡スチロール製のトレー状で、円柱あるいは角柱状の小さな鉢(セル)を連結した幅30cm、長さ59cm程度のタネまきをして育苗するための資材。栽培する植物の種類に応じてセル数をかえることで苗の大きさに対応できる。
 

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