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ニュースリリース|2007

2007年09月05日

被害の大きいべと病R-1~7抵抗性を備えた秋まき用ホウレンソウのF1新品種
超多収タイプ『トラッド7(セブン)』および極濃緑タイプ『クロノス』2品種の種子を発売
立性のため収穫作業性に優れ、強健で特に低温期に伸長性があり威力を発揮!
 

サカタのタネでは、べと病R(レース)-1~7※1抵抗性※2を備えた秋まき用のホウレンソウのF1新品種として、超多収タイプの『トラッド7』および極濃緑タイプの『クロノス』の種子を2007年9月22日から販売を開始します。ホウレンソウ栽培で問題になるのが「べと病」です。その発生は、大きな減収要因となります。現在、日本国内でのべと病の病原菌はR‐7までが確認されています。特に秋は作付面積も多く被害も甚大です。べと病R-7に抵抗性を有する品種はすでに存在しますが、今回発売するべと病R-7抵抗性品種の『トラッド7』は超多収タイプで、『クロノス』は葉色が極濃緑タイプの新品種です。両品種とも立性※3のため収穫・袋詰め作業に優れています。さらに強健で、低温期でも休むことなく成長する、いわゆる低温伸長性のある生産しやすい品種です。このように『トラッド7』と『クロノス』は、総合力で既存品種に勝る品種です。作型は、寒冷地の9月中旬~10月上旬まき、温暖地・暖地の10月上旬~12月まきに最も適した秋まき用の品種です。販売は全国の種苗店ルートを通じて行ない、税込希望小売価格は、プライマックス※4種子Mサイズ3万粒入り袋4,095円です。初年度販売目標額は、2品種で1億5千万円です。

 

写真はホウレンソウのF1新品種『トラッド7』(左)『クロノス』(右)の青果物

ホウレンソウの重大病害の「べと病」の病原菌の系統は、国内では現在までにR-7までが確認されています。ホウレンソウの栽培面積は秋(晩夏~早春)まきは、春・夏まきの約2倍あるといわれています。そのうえべと病の発生しやすい時期に、病害を助長させる秋雨が重なることもあり、その被害は秋の方が大規模で甚大です。R-7は日本国内では2003年の秋に東日本の産地数か所で初めて発生が確認され、以来、発生地域が徐々に拡大し、現在では主力産地を中心に激発するようになっています。このようにべと病R-7が大きな減収要因になっていることから、同病害が問題になっている主力産地ではR-7抵抗性品種が強く望まれています。

すでにこれらの産地ではべと病R-7抵抗性品種が導入され使われています。そのため、単に抵抗性があるというだけではなく、より商品価値の高い品種が求められています。今回発売する『トラッド7』はべと病R-7抵抗性でありながら収量性に優れた超多収タイプです。ホウレンソウは通常1袋200g入りの青果が流通していて、標準的な他社R-7品種はLサイズの場合、1袋あたり7株必要なのに対し、『トラッド7』は6株、Mサイズの場合11株に対し10株で済みます※5

また『クロノス』は葉色が極濃緑タイプの品種で、葉の中の葉緑素含量を示すSPAD※6値は当社既存極濃緑タイプ品種の「アスパイアー」と比較した場合、約1.2倍※7の濃さがあります。このことから健康によいされる葉緑素の含量が多いことに加え、葉色が薄くなりにくいため見映えと店もちがともによい新品種です。

ところでホウレンソウは低温期に成長が停止してしまうことがしばしばあり、計画的に生産・出荷するためにも低温期に休むことなく成長する、いわゆる低温伸長性のある品種が望まれます。両品種とも強健な上に、この低温伸長性にたいへん優れていて、特に寒冷地の9月中旬~10月上旬まき、および温暖地・暖地の10月上旬~12月まきで威力を発揮する秋まき用の品種です。

さらに、いずれも立性のため収穫・袋詰め作業がたいへんしやすい品種です。このようなことから、両品種とも試作段階で生産者の高い評価をいただいております。『トラッド7』と『クロノス』は、ホウレンソウ国内シェアトップ※8の当社が自信を持っておすすめするべと病R-7抵抗性品種で、既存品種よりも総合力で勝るこれら2品種を、今後の当社の秋まき用ホウレンソウの主力品種として積極的に拡販していく予定です。

※1 べと病:
糸状菌(カビ)の一種のべと病菌(Peronospora farinosa)により葉に灰緑色~黄色の境界不明瞭な病斑ができ、これが葉全体に広がり淡黄色となり葉裏面に灰紫色のカビが生える植物病害。特にホウレンソウの春および秋まき栽培で被害が大きい。これはべと病菌が、平均気温15℃前後で曇天や雨が続くと発生しやすいことによる。罹病株は、多湿時期にべとついた感じになることから「べと」と呼ばれるようになった。R(レース)とは、病原菌の系統のこと。品種育成により作られた病害抵抗性品種に罹病(感染)できる病原菌ができるたびにR(レース)数は増える。ホウレンソウのべと病は、国内ではR-7までが確認されている。

※2 抵抗性・耐病性:
抵抗性とは真性抵抗性ともいい、あるR(レース)の病害などにおかされない性質をいい、耐病性は圃場抵抗性ともいい、おかされはするがその程度が軽いという性質をいう。

※3 立性:
立性の品種は、隣の株と葉が絡まないことから収穫しやすく、また、集荷の際に袋詰めしやすいなど作業性が優れる。

※4 プライマックス(登録商標):
芽をよくするために種子に施す特殊処理。

※5 06年10月11日まき、06年12月7・11日収穫・調査、当社君津育種場調べ。

※6 SPAD:Soil & Plant Analyzer Development(農林水産省農蚕園芸局農産課の土壌作物育成診断機器実用化事業)の略で、同事業で開発された葉緑素計で測定された葉緑素含量はSPAD値として表される。

※7 06年11月22日まき、07年2月15日収穫・調査、当社掛川総合研究センター調べ。

※8 国内シェアは当社推定。

■ホウレンソウのF1新品種『トラッド7』および『クロノス』の概要
◆特長
『トラッド7』
1.剣葉の交配種で、べと病R(レース)1~7に抵抗性を持ちます。
2.葉身は、濃緑、平滑な広葉で、葉先がとがり、浅く欠刻(切り込み)が入ります。
3.葉軸が太く充実し、収量性が高くなります。
4.生育強健で、耐湿性・耐寒性があり、低温伸長性に優れたいへん作りやすい品種です。
5.立性で、収穫作業性に優れます。
6.寒冷地の8月下旬~10月中旬まき、および温暖地、暖地の9月~3月まきに適します。特に寒冷地の9月中旬~10月上旬まき、および温暖地、暖地の10月上旬~12月まきに適しています。
7.超多収タイプのため、特に収量を重視する産地には適します。

『クロノス』
1.剣葉の交配種で、べと病R(レース)1~7に抵抗性を持ちます。
2.葉身は、極濃緑、平滑な広葉で、葉先がとがり、はっきりと欠刻(切り込み)が入ります。
3.生育強健で、耐湿性・耐寒性があり、低温伸長性に優れたいへん作りやすい品種です。
4.立性で、収穫作業性に優れます。
5.寒冷地の8月下旬~10月中旬まき、および温暖地、暖地の9月~3月まきに適します。特に寒冷地の9月中旬~10月上旬まき、および温暖地、暖地の10月上旬~12月まきに適します。
6.極濃緑タイプのため、葉色の濃いホウレンソウを好む産地には特に適します。

◆栽培のポイント   ※両品種共通
土壌適応性は広く、しかも耐湿性が強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。耐寒性があり、低温伸長性も優れており、低温期でも作りやすい品種です。暖地では無被覆でも十分栽培できますが、温暖地の1~2月出荷では、パンチフィルムなどでの被覆栽培を推奨します。

◆作型図  ※両品種共通


 
◆種子価格(税込希望小売価格)
プライマックス種子Mサイズ3万粒入り袋 4,095円

◆種子発売時期 
2007年9月22日から発売開始

◆販売目標(2品種合計) 
初年度  1億5千万円  (2007年9月~2008年8月の1年間)
 

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