
2008年11月12日
夏の暑さや日ざしに耐え、旺盛な生育で大人気の「サンパチェンス」に、鉢物用が新登場!
『サンパチェンスキッズ』シリーズ3品種を販売
コンパクトな草姿がコンテナ栽培や寄せ植えに好適
サカタのタネは、2008年度全世界で約232万ポットを販売した人気のツリフネソウ科インパチェンス属の栄養系品種「サンパチェンス」の新たなバリエーションとして鉢物用の『サンパチェンスキッズ』シリーズ3品種『同 オレンジ』『同 ホワイト』『同 ライラック』の販売を開始いたします。同シリーズは、従来の「サンパチェンス」のもつ鮮やかな色合い、夏の暑さや強い日ざしに耐え、たくさんの花を咲かせるといった特長を受け継ぎながら、コンテナ栽培、寄せ植えで楽しんでいただけるよう草姿がまとまる鉢物用として開発した品種です。シリーズ3品種の当社通信販売および同オンラインショップでの出荷形態は1株10.5cmポット苗で、税込み小売価格は各品種1株500円です。通信販売が11月17日から、オンラインショップは11月27日から予約受注を開始し、発送は2009年5月上旬から順次開始いたします。全国の園芸店・ホームセンタールートでの出荷形態は1株18cmポット苗で、販売はオープン価格です。出荷は2009年5月上旬ごろから6月中旬までとなる予定です。『サンパチェンスキッズ』シリーズ3品種の各販売ルート合計での販売目標(2009年4月~2010年3月)は5,000万円です。

写真は『サンパチェンスキッズ オレンジ』
「サンパチェンス」シリーズは、2006年5月の出荷開始以来、北米、欧州をはじめとする海外からも非常に需要が高く、本年(2008年シーズン:2008年10月現在)は全世界累計で約232万鉢を出荷しました。また、イタリアで5年に一度開催される国際園芸博覧会「EuroFlora2006」において、金賞を受賞。日本でも「ジャパンフラワーセレクション※2006-2007年」の花壇苗部門で『サンパチェンスホワイト』が「ベストフラワー」賞を、「同 オレンジ」が「ベストフラワーニューバリュー特別賞」を受賞し、「同2007-2008年」の花壇苗部門では「サンパチェンス ラベンダー」が「第2回フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)」を、「同 斑入りサーモン」が「ベスト・フラワー(優秀賞)ブリーディング特別賞」を受賞するなど、国内外でたいへん高い評価を得ています。
さらに「サンパチェンス」は、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)や、おもに自動車などの排気ガスに含まれる環境汚染物質の二酸化窒素(NO2)、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒド(HCHO)できわめて高い吸収能力を発揮することが、浦野 豊氏(東京大学博士・農学 生態工学会理事)との共同研究の結果、実証されました。本件は、今年2008年3月25日付で発表させていただき、各方面から大変な反響を得ています。
今回追加する『サンパチェンスキッズ』シリーズは、従来の「サンパチェンス」のもつ暑さや強い日ざしに耐え、夏でもたくさんの花を次々に咲かせるといった特性はそのままに、鉢植えやプランター栽培、寄せ植えでも楽しんでいただけるよう、草姿がまとまる鉢物用の新たなバリエーションとして開発した品種です。『サンパチェンスキッズ』は、アメリカとヨーロッパですでに今年から先行販売されていますが、国土の広い同国においても鉢物用の人気は高く、「サンパチェンス」全体の売り上げの約3割を占めるなど、好調な売り上げを記録しています(2008年度実績)。日本国内では、庭つき一戸建てに住む人に比べ、マンション・アパートに住む人が多く、ベランダなど限られたスペースでガーデニングを楽しむ人が多いのが現状です。そんななか、『サンパチェンスキッズ』シリーズの特長であるコンパクトな草姿が、ベランダなど庭がない環境でもコンテナ植えや寄せ植えに好適で、日本のガーデニング事情にもマッチするものと期待しています。また、エントランスなどのいろどりに使っても、手軽に長期間花を楽しむことができます。
『サンパチェンスキッズ オレンジ』は、今回のメインカラーで“エレクトリック・オレンジ”とも称されるような輝きのある鮮やかなオレンジ色と、それをさらに引き立たせる濃緑の葉が特長です。『同 ホワイト』は、ほんのりピンク色ののるやわらかな美しいホワイトの花色をもち、『同 ライラック』は、赤みの強さが印象的なラベンダーの花色が特長となっています。なお、今回の3品種に加え、今後さらにラインアップを拡大する予定です。
※ジャパンフラワーセレクション:
アジア発、日本発の新品種コンテストとして2006年4月に創設され、毎年開催されている。審査は、3つの部門「切花部門」「鉢物部門」「花壇苗部門」から、季節ごとの審査会で審査員団が入賞品種を選ぶとともに、年間を通じてすべての「入賞」品種のなかから、中央審査委員会が「フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)」「ベスト・フラワー(優秀賞)」「特別賞」を決定する。
■『サンパチェンスキッズ』シリーズのラインアップ
|
品 種
|
品種特性 |
|
オレンジ
|
“エレクトリック・オレンジ”とも称されるような輝きのある鮮やかなオレンジ色 |
|
ホワイト
|
ほんのりピンク色ののるやわらかな美しいホワイトの花色 |
|
ライラック
|
赤みの強さが印象的なライラックの花色 |
■販売価格・時期
| 形 態 | 販売ルート | 価格(税込み) | 予約販売・発売時期 | |
| ポット苗 | 各色単品 10.5cmポット |
当社通信販売・オンラインショップ | 500円(税込み小売価格) | 通信販売が2008年11月17日から、オンラインショップは11月27日から予約受注開始、 発送は2009年5月上旬から順次 |
| 各色単品 18cmポット |
園芸店・ホームセンター | オープン価格 | 2009年5月上旬から 6月中旬 |
|
■販売目標 サンパチェンスキッズ』シリーズ3品種全体で5,000万円(2009年4月~2010年3月の12か月間)
■参考:「サンパチェンス」の概要
インパチェンス属(学名:Impatiens L.)は、ツリフネソウ科の植物で、生態的には1年草あるいは多年草に属し、アジアやアフリカの亜熱帯から熱帯を中心に500種類とも800種類ともいわれる種(しゅ)が存在します。インパチェンスの名前の由来は、ラテン語の「impatiens(耐えない)」に由来しており、これは種子が成熟すると、果実がはじけて種子を飛散させることによるものです。多くの種のなかで、園芸用に育成された野生種はごくわずかで、よく知られた種としてはホウセンカ(Impatiens balsamina)、インパチェンス(アフリカホウセンカ:Impatiens waleriana)があります。そして、ニューギニア・インパチェンス(Impatiens New Guinea Hybrids)は、主にニューギニア産のいくつかの原種を用いて、アメリカのアイオワ大学で園芸用に育成された品種群として知られています。
これらの園芸種のうち、花壇用にはインパチェンスやニューギニア・インパチェンスが利用されます。しかしながら、いずれも夏花壇用の材料でありながら、夏の暑さに弱く、特に地球温暖化による日本の酷暑下では株が大きくならず、風雨にさらされるとすぐに弱ってしまう欠点があります。くわえてインパチェンス(アフリカホウセンカ)は、消費者の求めるユニークな花色、耐暑性、大輪性といった性質については育種的にいきついてしまっており、近年大きな進展がみられず、インパチェンスの花自体が消費者から飽きられ、マーケットが縮小しているのが現状です。
ニューギニア・インパチェンスは、直射日光に弱いため日陰に置くと花があまり咲かないなどの課題があり、購入してもよく咲いてくれないなど、花壇用草花としての十分なパフォーマンスを示さないことが不人気の原因になっています。
インパチェンス属の種間雑種により当社が開発した「サンパチェンス」の最大の特長は、生育が画期的に旺盛なことです。従来のニューギニア・インパチェンスが1株約20~30cmの大きさなのに対し、「サンパチェンス」は1株で鉢植えの場合約60cmになり、露地植えでは約1mもの大株になります。もちろん、花壇用のみならず鉢栽培用としてもご利用できます。
開花持続性も優れており、夏の高温期から秋の低温短日期まで長く楽しめます。また、花梗(かこう=花の軸の部分)が長く、葉を覆うように咲く“オーバーフラワリング”という性質と、花径約6cmの大きな花はトロピカルなイメージの鮮やかな花色で、遠くからでもよく目立つため、夏の庭や花壇のイメージを一新するインパクトのある品種です。
くわえて、「サンパチェンス」は、品種名の由来でもある“サン(Sun)=太陽+ペイシェンス(Patience)=忍耐”という特性により、暑さや強い日ざしに耐え、夏でもたくさんの花を次々に咲かせます。また、生命力が強く根張りがとてもよいため、強い風などにより倒れても、すぐに回復するとともに、花の弁質が厚くよいため、風雨にあたっても花が長もちするなど、厳しい気象環境に非常に強いことも大きな特長です。
このような特性から、一般家庭での鉢植えや庭植えでのガーデニングはもちろん、公園の花壇などの植栽にも好適な品種です。さらに1m2あたり9株(パンジーなどの場合は25~36株/m2)程度植えれば、1か月ほどで美しい花がびっしりとすき間なく咲きます。このため、広い面積の花壇などの植栽施工時の手間が省けることも大きなメリットです。
栽培時の留意点としては、生育がとても旺盛なので、早めに花壇や大鉢に植え替えて肥料をしっかりと施すことと、特に大きく育ってからは水分の蒸散が早いので欠かさずたっぷりと水やりすることがポイントです。

左:「サンパチェンス」従来品種 右:『サンパチェンスキッズ』