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ニュースリリース|2009

2009年03月02日

今までにない花弁の多さ、重ねのよさが特長の、オレンジ色の一重咲きF1品種登場!
ヒマワリ『ビンセント®』シリーズの生花出荷が開始
『オレンジ』『クリアオレンジ』の2品種をラインアップ
 

サカタのタネは、市場において最も需要が高い、花弁(舌状花)がオレンジ色の一重咲きのF1品種『ビンセント®』シリーズ2色2品種を開発しました。生花は今年4月上旬から市場を通じて出荷開始されます。品種は『オレンジ』と『クリアオレンジ』の2色で、『オレンジ』は花弁がオレンジ色で、花の中心部(筒状花)が濃黒色のコントラストが美しく、『クリアオレンジ』は、花弁がオレンジ色で、中心部の緑色が鮮やかな品種です。花色にくわえ、いずれも花弁は丸みを帯び、数が多く重ねもよいのでボリューム感があり、豊かで温かみを感じさせる優れた品種です。『ビンセント®』シリーズは、日長の影響をほとんど受けず、タネまきからいつでもほぼ同日数(50日前後)で開花する日長中性品種※1のため、需要が特に高い3月から11月までを含む一年を通して安定した出荷ができます。また、既存品種でしばしば問題となる高温期の欠弁(花弁が欠けること)がたいへん少なく、高品質の切り花出荷が可能です。

 

写真はヒマワリ『ビンセント® オレンジ』のアレンジ例

ヒマワリは「夏」「太陽」「元気」といった、プラス志向のイメージの花であることから、市場では夏の季節感の先取りのため出荷が年々早まってきています。4月ごろから出荷が徐々に増え始め、7~8月にピークを迎え、現在ではほぼ一年を通して流通しています。

昨今はビタミンカラーの花色に、健康的なイメージも加わり「父の日」向けの花としても定着し、カーネーションが定番であった「母の日」なども含め、晴れの日を彩る花としてもっともポピュラーな花の一つになってきています。また、切り花生産者からもヒマワリは生産コストが低く、計画出荷しやすい花として注目されています。花形も一重咲き、八重咲きがあり、花色もオレンジ、イエローをはじめ、茶色や白、薄緑などバリエーションも豊富になってきています。スタンダードタイプと呼ばれる一重咲き品種のなかでも花弁がオレンジ色で中心部分が黒色のヒマワリは市場で約90%を占める、最も需要の高い品種となっています(財団法人日本花普及センター2007年調べ)。

本来ヒマワリは夏の花のため、長日条件下で開花する習性があります。1969年に福岡県の中島礼一氏が、短日開花性の品種「太陽」を育成しました。それによりヒマワリの栽培が年間を通してできるようになりました。さらに当社は1986年にヒマワリにおいて世界初となる切り花の無花粉F1品種「かがやき」を育成し、これにより花もちが格段によくなり、切り花としてのヒマワリの需要が飛躍的に伸びました。

現在広く流通している従来品種は短日条件下で開花する性質が強く、長日条件下ではなかなか開花に至らないため草丈が伸びすぎ、極端な短日条件下では出荷に必要な草丈がとれないなどの問題があるので、時期に応じたきめ細かい品種選定が必要です。さらに長日期に出荷を早めるために短日処理※2などの手間をかける必要があり、そのことが悩みのタネでした。

また、従来品種は発芽不ぞろいとそれによる生育ムラのため、秀品率の低下といった問題があります。これはヒマワリの生育期間が短いため、発芽ぞろいが悪いとその後の生産にムラができ、発芽が遅れ競争に負けた株は出荷規格にいたらず、ロスにつながるためです。さらに、高温期に草丈が伸びすぎるのを防ぐために、水やりを少なめにする方法がよくとられますが、水分が少なくなることにより花弁の数が少なくなり、欠弁が生じるという問題もあります。

これらのことから、日長に開花が左右されない日長中性で、発芽のそろいがよく、花にボリュームがある品種が求められていました。これらの問題を高いレベルで解決したのが『ビンセント®』シリーズです。

■『ビンセント®』シリーズの特長
1.日長の影響をほとんど受けず、一年を通して、両品種ともほぼ50日前後※3で開花するため、年間を通して同品種を作付けできる。
2.切り花生産で特に重要である発芽と生育のそろいがたいへんよく、秀品率が高い。
3.止め葉(花のすぐ下の葉)が小さく、従来品種のように花が葉で覆い隠されない。
4.花が斜め上に向かって咲くため、商品価値が高い。
5.3月から11月のヒマワリの需要最盛期に高品質の切り花を容易に栽培でき、暖地、温暖地でも高冷地並みの高品質な切り花がとれる。
6.高温期の水やりを少なくして草丈が伸びすぎるのを防ぐ栽培でも花の欠弁が少ない。花弁数が多く重ねもよいのでボリューム感がある。
7.『ビンセント® オレンジ』は、花弁のオレンジ色と濃黒色の中心部分のコントラストが美しく、近年増加傾向にある秋出荷に好適で、丸弁の花形が温かみを感じさせる。『ビンセント®クリアオレンジ』は、花弁のオレンジ色と中心部分の緑色が美しく、また開花後、従来品種は緑芯の色が黄色に変色しやすいのに対し、緑芯の鮮やかな緑色と花形が長もちする。

今回、出荷が開始される『ビンセント®』シリーズは、“画家シリーズ”の新しいラインアップとして、名画「ひまわり」の作者、ゴッホの本名“ビンセント・バン・ゴッホ(Vincent van Gogh)”にちなんで命名したものです。

当社の切り花向けヒマワリ品種の歴史は、1986年に世界初となる無花粉F1品種のヒマワリ「かがやき」の開発から始まりました。無花粉の品種としてたいへん高い評価を受け、高いシェアを誇りましたが、その後、短日開花性で、到花(とうか)日数の短い品種の台頭により、当社のヒマワリのシェアは大幅に奪われました。 

その一方で、2001年には「ゴッホのひまわり(一重咲きから八重咲き)」の発売を手始めに「モネのひまわり(レモンイエロー色の半八重咲き)」「ゴーギャンのひまわり(花の中心から外に向かって花弁の長さが異なる半八重咲き)」「マティスのひまわり(八重咲き)」を発表し、市場や消費者から“画家シリーズ”としてそのユニークな花形や花色が高い評価を得ています。

現在、切り花ヒマワリ市場の取り扱い数量の上位10品種が全体の約90%を占めており、スタンダードタイプ(一重咲き)がそのなかの約90%を占めています。そのスタンダードタイプを1品種が約60%を占めています(財団法人日本花普及センター2007年調べ)。このように、ヒマワリは他の花と異なり、市場性の高い品種を育成することで大きなシェアを得られる可能性の高い品目です。このたび新しいラインアップとして発表する『ビンセント®』シリーズは、従来の“画家シリーズ”と異なり、最も市場性のあるポピュラーでスタンダードな無花粉の一重咲きF1品種です。くわえて日長中性でそろいがよく、止め葉が小さい美しい草姿で生育がよくそろい、年間を通し高品質な切り花の安定供給ができ、生産者、市場流通関係者、そして消費者に喜ばれる品種です。当社では『ビンセント®』シリーズを、夏の定番の切り花である、ヒマワリの新たな市場を掘り起こす品種として、位置づけています。

※1: 日長(一日の昼間の長さ)と花芽の形成が無関係な品種のこと。多くのヒマワリ品種は短日性(昼間が短いとき、正しくは夜間が長いときに花芽が形成される)で、一部長日性(昼間が長いときに花芽が形成される)品種もある。

※2: 人工的に日長を短い環境(短日)に設定し、植物が受ける明るい時間を短くする栽培方法。

※3: 栽培環境によって開花までの日数が数日前後することがある。
 

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