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ニュースリリース|2009

2009年04月22日

日本各地で発生する根こぶ病に幅広い耐病性をもち、減農薬栽培に好適 
ハクサイの春・秋まき兼用『ちよぶき70』、秋まき『ちよぶき85』2品種の種子を発売
2品種とも黄芯系で球内全体に黄色がまわり食味に優れ、高品質の青果物が収穫可能
 

サカタのタネは、日本各地で発生し被害をもたらしている根こぶ病に、幅広い耐病性をもつ黄芯系ハクサイのF1新品種として、春・秋まき兼用中早生種『ちよぶき70』、秋まき早生種『ちよぶき85』の種子を2009年6月1日から販売開始いたします。根こぶ病は、原生生物の一種の病原菌によって発生する土壌病害で、根がこぶ状に肥大して養分、水分を取り込む根の機能が著しく低下、ハクサイの生育が極端に悪化し、生産地に多大な被害をもたらします。

今回、発売する黄芯系ハクサイ『ちよぶき70』『ちよぶき85』は、現在各地で発生しているさまざまな種類の根こぶ病を解析し開発したもので、幅広いレース※1に対して耐病性※2を発揮、減農薬栽培に好適な新品種です。両品種とも球形は胴張りする砲弾型で、球長30cm前後、球重は3.0kg前後(『ちよぶき70』は2.8-3.0kgとやや小ぶり)です。球内色は全体に黄色がまわってカットしたときの見栄えがよく、味も甘みが乗りやすく食味に優れ、高品質の青果物が収穫可能です。『ちよぶき70』『ちよぶき85』の種子の販売は全国のJA・種苗店ルートを通じて行い、税込み希望小売価格は、両品種とも20ml入りで6,615円、ペレット5,000粒缶入り11,497円です。

 

 写真はハクサイF1新品種『ちよぶき70』の青果物

■ハクサイ『ちよぶき70』『ちよぶき85』の概要
『ちよぶき70』
◆特徴
1.春まきで定植後65~70日、秋まきではタネまき後70~75日で収穫できる中早生品種。寒冷地の3月下旬まき栽培から夏まき秋どり栽培、温暖地の2月まきトンネル栽培および8月中旬~9月上旬まき11月どり栽培で利用できる。
2.外葉コンパクトな立性。葉色は濃緑で肉厚、強健で頭部深く抱合する。
3.球形は胴張りする砲弾型で球長30cm前後、球重2.8~3.0kgになる。
4.球内色は全体に黄色がまわりカットしたときの見栄えがよい。甘みも乗りやすく、食味、品質がよい。
5.晩抽性※3も安定しており、晩春まきから秋まきまで幅広く利用できる。
6.ゴマ症※4やカルシウム欠乏症※5による葉縁枯れ(チップバーン)、アンコなどの生理障害にも強くつくりやすい。
7.根こぶ病は従来よりも幅広いレースに対して耐病性を示す。軟腐病※6など他の病害にも非常に強い。

◆栽培のポイント
1.タネまき、育苗、定植
春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1か月保温育苗する。徒長した苗をつくらないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめに行う。8月、9月まきの栽培では、本葉3枚程度で定植するように心がける。苗の管理は徒長防止のため高床にする。灌水は天候を見ながらになるが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避ける。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなりカルシウム欠乏症の原因ともなるので注意する。定植後の極度な低温や乾燥もわき芽発生の原因となるので注意が必要。

2.肥料設計、管理
定植前に元肥を施用する。窒素成分で15~18kg/10aが目安。有機肥料、微量要素材を併せて施用する。追肥は窒素成分で2~3kg/10aで2~3回に分けて施す。1回目は定植10日後程で株元に施す。2回目は定植20~30日後程(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕する。

3.収穫
頭部を押さえてかたくなり中身がある程度しまっていたら収穫適期。収穫遅れは、カルシウム欠乏症や球内の退色によって品質が低下するので適期収穫を心がける。

4.病害虫対策
暑い時期の育苗ではハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、ヨトウムシの被害が発生しやすくなる。苗床の入口には寒冷紗などを張って極力害虫の侵入を防ぐ。定植後は、害虫が大きくなり農薬が効きにくくなる前に早めの防除を心がける。性フェロモンを利用したフェロモントラップを圃場に設置するのも減農薬につながる技術として有効。

5.生理障害対策
カルシウム欠乏症などの生理障害は、圃場に十分なカルシウム、ホウ素があっても発生する。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極度な乾燥、気温の変化などで根の働きが低下し、必要成分を十分吸収できないことなどが挙げられる。これにはハクサイの根張りをよくつくることが大切で、圃場へ有機質肥料や完熟堆肥を投入し、健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させる。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながる。

『ちよぶき85』
◆特徴
1.秋まきでタネまき後80~85日ほどで収穫できる中生品種。温暖地の8月下旬まきの12~1月収穫、暖地の9月上中旬まき12~1月収穫の栽培で利用できる。
2.外葉は鮮緑色で頭部はよく抱被する。草姿は立性で結束の作業性にすぐれる。
3.球形は胴張りする砲弾型で球長30cm前後、球重3.0kg前後になる。
4.球内色は全体に黄色がまわりカットしたときの見栄えがよい。肉質がやわらかく、甘みも乗りやすく、食味、品質がよい。
5.結球性が安定しており、そろいがよく収穫作業性にすぐれる。秋まき冬とりの作型で利用できる。
6.ゴマ症やカルシウム欠乏症による生理障害にも強くつくりやすい。
7.根こぶ病は従来よりも幅広いレースに対して耐病性を示す。べと病※7耐病性である。

◆栽培のポイント 
1.タネまき、育苗、定植
8月、9月まきの栽培では、本葉3枚程度で定植するように心がける。苗の管理は徒長防止のため高床にする。灌水は天候を見ながらになるが、過剰な灌水、午後2時以降の潅水も徒長の原因となるので避ける。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなりカルシウム欠乏症の原因ともなるので注意する。定植後の極度な低温や乾燥も脇芽発生の原因となるので注意が必要。

※以下4項目については『ちよぶき70』と同様
2.肥料設計、管理
3.収 穫
4.病害虫対策
5.生理障害対策

■『ちよぶき70』『ちよぶき85』作型図
◆『ちよぶき70』

 

◆『ちよぶき85』

 

■税込み希望小売価格
『ちよぶき70』『ちよぶき85』とも
20ml袋入り    6,615円
ペレット5,000粒缶入り 11,497円

■種子発売時期
『ちよぶき70』『ちよぶき85』とも
2009年6月1日から全国のJA・種苗店を通じ販売

※1 レース:
病原菌の系統の一つ。一般に同一植物種の品種に対して寄生性が分化している場合、その病原系統をレースと呼んで区別する。品種育成により作られた病害抵抗性品種に感染できる病原菌が現われるたびにレース数は増える。

※2 耐病性:
ここでいう耐病性は、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けてもその程度が軽く、収穫するうえではほとんど問題にならない性質のことをいう。

※3 晩抽性:
低温に遭遇しても花芽が形成されにくい性質のこと

※4 ゴマ症:
ハクサイの白い芯(主脈)の部分に、黒い斑点が発生する症状。

※5 カルシウム欠乏症:
カルシウムの不足により、葉縁部が褐変枯死する生理障害。土壌のカルシウムが不足する場合のほか、多肥や乾燥などによってカルシウムの吸収が不良の場合に発生する。ハクサイの場合、葉縁枯れ(チップバーン)やアンコと呼ばれる球内が腐る症状が発生する。

※6 軟腐病:
土壌伝染性病害の一つであり、文字通り、罹病組織は軟化、腐敗して悪臭を放つ。

※7 べと病:
ハクサイの場合、糸状菌の一種(Hyaloperonospora brassicae)により主として外葉に淡黄色から褐色の不整形病斑を形成する。中肋部に褐色の病斑を形成することもあり、茎べとあるいは結球部にも生じることから玉べとなどと呼ばれる。多湿かつ比較的低温時に発生し、主として春と秋に多い。 

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