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ニュースリリース|2010

2010年04月19日

べと病R-1~7抵抗性を備え、葉色が極濃緑で草姿が立性、低温下でも早く大きくなる
秋まき用ホウレンソウのF1新品種『アグレッシブ』の種子を発売
寒い時期での露地栽培では根元が鮮やかな赤色になり、見栄えもよいのが特長

サカタのタネは、秋まき用ホウレンソウのF1新品種『アグレッシブ』の種子を2010年6月22日から販売します。ホウレンソウ栽培で問題になる病害に「べと病」※1があります。その発生は大きな減収要因となり特に秋は作付面積も多く被害も甚大です。『アグレッシブ』はべと病R(レース)-1~7※2抵抗性※3を備えた、葉色が極濃緑タイプで、草姿が立性※4のため収穫・袋詰め作業に優れ、低温期でも休むことなく成長する特長「低温伸長性」も兼ね備えた生産しやすい品種です。『アグレッシブ』は、露地で寒い時期に栽培すると根元が鮮やかな赤色になり、見栄えのよい「赤根」のホウレンソウを希望する生産者のニーズにも対応しています。また、同品種は生育が早いため、台風などの被害でタネのまき直しが必要な際にも適しています。販売は全国のJA・種苗店ルートを通じて行います。税込み希望小売価格はプライマックス※5サイズ別種子Lサイズ20,000粒入り袋4,095円、同Mサイズ30,000粒入り袋4,095円です。初年度販売目標額は、3,000万円です。



写真はホウレンソウのF1新品種『アグレッシブ』の青果物


もともと秋はホウレンソウの一番つくりやすい季節とされていますが、ホウレンソウの生育に適した環境は、実はべと病菌の発生しやすい環境でもあります。そのため、秋まきの作型では時としてべと病によって大きな被害を受けることがあります。国内では2003年にべと病R‐7の発生が確認されて以来、九州から北海道まで広く同病害の発生が認められています。当社は、べと病R-1~7抵抗性の春まき品種として2006年に「トリトン」を、2007年に「ミラージュ」を発表し、べと病R-1~7抵抗性の秋まき品種として2007年に「クロノス」「トラッド7」を発表しました。

すでにおもだったホウレンソウ産地ではべと病R-1~7抵抗性品種が導入されており、単に抵抗性があるというだけでは、競合品種との差別化が困難です。そこで、当社はホウレンソウはべと病抵抗性、作業性、市場性など、「総合力」で選ばれる品種の育成に努めてきました。

べと病R-1~7抵抗性をもつ『アグレッシブ』は、草姿が立性のため、生産者にとって収穫・袋詰め作業がしやすく、市場や消費者にとっては、葉色が極濃緑タイプで見栄えと店もちがよい点が喜ばれる品種です。同品種は、低温期でも成長する、いわゆる低温伸長性に優れます。特に寒冷地の9月中旬~10月中旬まき、および温暖地・暖地の10月中旬~12月中旬まきで威力を発揮します。

また、露地での寒い時期に栽培すると根元が鮮やかな赤色になるため、「赤根」のホウレンソウを出荷し、差別化を図りたいという生産者にも好適な品種です。

さらに『アグレッシブ』は当社既存の秋まき早生品種に比べ、低温下での収穫までの生育が早いので、昨今増大する局地的な集中豪雨や台風などの被害でまき直しが必要になった場合に、冬に向かうこの時期は、まき直し後の環境が低温のため、通常は埋め合わせが難しい収穫の遅れを優位に取り戻せます。(生育の早さは作型・地域によって異なる)。当社は同品種を、べと病R-1~7抵抗性をもつ、極濃緑タイプのホウレンソウ品種としてだけでなく、近年の異常気象などで、やむを得ずまき直しをしなければならなくなった場合の対応品種としても積極的に拡販していく予定です。

※1 べと病:
糸状菌(カビ)の一種のべと病菌(Peronospora farinose)により葉に灰緑色~黄色の境界不明瞭な病斑ができ、これが葉全体に広がり淡黄色となり葉裏面に灰紫色のカビが生える植物病害。特にホウレンソウの春および秋まき栽培で被害が大きい。これは、べと病菌が平均気温15℃前後で曇天や雨が続くと発生しやすいことによる。罹病株は、多湿時期にべとついた感じになることから「べと」と呼ばれるようになった。

※2 R(レース):
病原菌の系統のこと。品種育成によりつくられた病害抵抗性品種に罹病(感染)する病原菌ができるたびにR(レース)数は増える。ホウレンソウのべと病は、国内ではR-1、3~7までが確認されている。

※3 抵抗性・耐病性:
当社では、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性」と呼び、影響を受けやすいがその程度が軽く、収穫するうえではほとんど問題にならない性質を「耐病性」と呼んでいる。「抵抗性」としているものでも、条件やレ-ス分化などにより発病する恐れがある。

※4 立 性:
立性の品種は、隣の株と葉が絡まないことから収穫しやすく、また、集荷の際に袋詰めしやすいなど作業性が優れる。

※5 プライマックス(登録商標):
発芽をよくするために種子に施す特殊処理。

■ホウレンソウのF1新品種『アグレッシブ』の概要

◆特 長
①べと病R(レース)-1~7に抵抗性をもつ。
②葉身は、極濃緑、平滑な広葉で、葉先がとがり、はっきりと欠刻(切り込み)が入る。
③草姿は立性で、収穫調整しやすい。
④耐寒性が強く、暖地なら無被覆の露地越冬栽培でも良品が収穫できる。
⑤耐湿性が強く、湿害による黄化が出にくい。
⑥低温伸長性に優れるため、寒冷地の9月中旬~10月中旬まき、温暖地や暖地の10月中旬         
~12月中旬まきに最も適する。
⑦特に露地で寒い時期に栽培すると根元が鮮やかな赤色になるため、赤根のホウレンソウ 
を出荷したい生産者に好適。

◆栽培の適応性
土壌適応性は広く、しかも耐湿性が強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができる。耐寒性があり、低温伸長性も優れているので特に低温期には好適。暖地では無被覆でも十分栽培できるが、1~2月出荷では、パンチフィルムなどでの被覆栽培が好ましい。秋の早まきでは、暖かい年だと徒長気味になってしまうので、タネまき適期をしっかりと守る。

集中豪雨や台風などの被害でまき直しが必要になってしまった場合にも、生育の早い本品種が適している。

◆栽培のポイント
1.土づくりと施肥 
完熟堆肥の施用と深耕に努める。葉菜類に含まれる硝酸態窒素の量が高くならないように、窒素肥料の過度の施用は避ける。『アグレッシブ』は葉色が濃いので、通常の施肥量でも十分葉色が濃くなる。

2.タネまき
条間15~20cm、株間3~5cmのスジまきとする。水田裏作や排水不良の畑では、高畝にする。

3.病害虫防除
シロオビノメイガ、ハスモンヨトウなどが発生する。いずれも被害が拡大する前に、早期防除を徹底する。

4.収穫
暖冬の年は生育が早くなるので、収穫遅れのないよう適期収穫を心がける。

◆種子価格(税込み希望小売価格)
プライマックス種子Lサイズ20,000粒入り袋 4,095円
プライマックス種子Mサイズ30,000粒入り袋 4,095円

◆種子発売時期
2010年6月22日から全国のJA・種苗店を通じ販売

◆販売目標
初年度 3,000万円(2010年6月~2011年5月の1年間)

◆作型図

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