
2010年04月22日
リリース中にあります、種子販売の規格に誤りがありました。
(誤):2dl缶入り8,242円
↓
(正):1dl缶入り8,242円
お詫びして訂正いたします。申し訳ございません。(2010年4月27日)
第53回全国そ菜原種審査会1等特別賞を受賞
小カブのF1新品種『みふね』の種子を発売
複合耐病性をもち、肉質はやわらかく甘い画期的な品種
サカタのタネは、高品質と高い耐病性※1を兼ね備えた小カブのF1新品種『みふね』の種子を2010年7月14日から販売します。
『みふね』は、白さび病※2、根こぶ病※3、萎黄病※4の耐病性を複合的にもたせることで秀品率の向上、出荷量増を実現できる品種です。当社既存のカブ品種で3種類の耐病性をもつ品種は『みふね』が初めてです。外観の「肌は白色でテリがある」「玉ぞろいがよい」といった点と、肉質がやわらかくて甘く、食味に優れるといった青果物としての品質もたいへん高い点が特長です。また、店頭で小カブを選ぶ際に重要となる葉の部分についても葉色が濃く葉柄もしっかりしています。『みふね』は、耐病性による栽培のしやすさ、収量アップと同時に、品質の高さを両立させることにより、生産者から消費者までメリットのある品種です。同品種は、特に白さび病の耐病性が高く評価され、試作段階で第53回全日本そ菜原種審査会※5にて1等特別賞を受賞しました。『みふね』の種子販売は全国のJA、種苗店ルートを通じて行い、税込み希望小売価格は、2dl缶入り 1dl缶入り8,242円、20ml袋入り1,680円です。

写真は小カブ『みふね』の青果物
消費者が、新鮮でおいしい小カブを購入する際に重視するポイントは、純白の根部と鮮緑の葉部のコントラストのよさといわれています。生産者がこの要望に応える高品質な小カブを安定出荷するためには、栽培の基本となる土づくり、栽培管理はもとより、耐病性に優れた品種を選定することが極めて重要です。
当社は、1972年に小カブのF1品種「たかね」を発売以来、当社カブ品種は、抜群の早太り性、玉ぞろいのよさ、裂根や肥大不良がなく秀品が一斉に収穫できるといった数々の品種特性が高く評価されてきました。
『みふね』は、小カブの品質を大きく損なう原因となる、白さび病、根こぶ病、萎黄病に対し高い耐病性をもたせました。そのことで青果物の品質のさらなる向上を図り、出荷量増を実現することで生産者によりメリットのある品種を提供することを目標に育成しました。当社既存のカブ品種で3種類の耐病性をもつ品種は『みふね』が初めてです。同品種は、特に白さび病の耐病性が高く評価され、試作段階の2002年度第53回全日本そ菜原種審査会(2002年6月5日神奈川県農業総合研究所にて開催)の「カブ(春まき小カブ)」部門において1等特別賞を受賞しています。
また、同品種の根部は純白でテリがあり、肉質はやわらかく甘みに富み、食味がたいへん優れています。葉色は濃く、葉柄も太いため、青果物としての品質が極めて高いのが特長です。
このように『みふね』は、優れた耐病性をもち、「生産者にはつくりやすい」「市場や消費者には見た目のよさ、食味のよさ」などのメリットがある、画期的な小カブ品種です。
■小カブのF1新品種『みふね』の概要
◆特 長
① 生育は早生で秋~春まきに適する(温暖地基準)。
② 白さび病、根こぶ病、萎黄病に耐病性をもつ。
③ 根部の肥大がよく、尻もまとまっていて、外観を損ねるひげ根も少ない。
④ 肌は純白でテリがあり、玉そろいもよく、肉質は柔らかで食味もよい。
⑤ 草姿は立性※6で、葉の大きさは中程度、葉色は濃く、葉柄はしっかりしているので結束しやすい。
◆栽培の適応性
おもに9月下旬~4月まきに適する。10月中旬以降のタネまきはパンチフィルムを利用したトンネル栽培、11月下旬~2月下旬のタネまきはトンネル栽培もしくはハウスを利用した栽培に適する(温暖地基準)。
複数の根こぶ病レース※7に対し幅広く耐病性を示すが、近年レース分化が進んでいるため注意が必要。発病した場合は抜き取り焼却処分する。すき込むと感染元を増やすことになるので避ける。
◆栽培のポイント
1.土つくりと施肥
施肥量は元肥を中心に10aあたり窒素、リン酸、カリそれぞれ8kgを基準とするが、土質や前作の残効を考慮すること。高温期は5割減、低温期は2割増施肥する。追肥は生育状況に応じて少量施す。バイテクバイオエース※8などの有機質肥料を施用することにより甘み、風味が増すが、生育は緩慢になる。そのため施肥量すべてを変えるのではなく一部を有機質肥料にすればよい。
2.タネまき
栽植密度は株間15×15cmを標準とする。高温期は若干広めにとる。
3.病害虫防除
コナガ、アブラムシなどの防除には透明寒冷紗などのトンネル被覆栽培が効果的。それでも虫害が防げない場合はあわせて薬散を行う。使用農薬、使用回数などは各JA、各都道府県の農業改良普及員に相談する。
※1 耐病性:
当社では、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性」と呼び、影響を受けやすいがその程度が軽く、収穫するうえではほとんど問題にならない性質を「耐病性」と呼んでいる。
※2 白さび病:
白さび病菌(Albugo macrospora)による病害で、特に春と秋で、かつ降雨などにより湿度が高い時期に被害の大きい病害である。病徴は主として葉部、時に葉柄に現れ、はじめ淡黄緑〜黄色の斑点を生じ、やがてその中心部(葉部の場合おもに裏面)が白色になる。ここには胞子が形成されており、飛散して病気は広がる。
※3 根こぶ病:
根こぶ病菌(Plasmodiophora brassicae)による土壌伝染性病害。本菌に侵されると根部にコブを形成するため、生育がわるくなり収量が低下する。
※4 萎黄病:
糸状菌の一種(Fusarium oxysporum f.sp. conglutinans)による土壌伝染性病害。下葉から黄化し、生育が劣って株が小さくなり枯れる。
※5 全日本そ菜原種審査会:
昭和25年から行われている、野菜品種のコンクール。国内の野菜産地ならびに花卉産地の維持と発展に寄与するため、地域のニーズに沿った販売品種または育成途上の品種について、実地栽培による比較審査を行い、それぞれの産地や作型に適した優良品種を選定する。あわせて国内の種苗会社における野菜の育種力と採種技術および種子品質の継続的な向上をめざす。平成19年からは「全日本野菜品種審査会」と名称を変更。
※6 立 性:
立性の品種は、横に広がらず、隣の株と葉が絡まないことから収穫しやすく、集荷の際に袋詰めしやすいなど作業性が優れる。
※7 レース:
病原菌の系統のこと。品種育成によりつくられた病害抵抗性品種に罹病(感染)する病原菌ができるたびにレース数は増える。
※8 バイテクバイオエース:
当社開発の土づくり用のオリジナル資材で、鶏ふんとオガクズに有効微生物を混入したもの。土に混ぜるだけで、生きた多量の微生物が土壌の団粒化を促し、土壌改良を可能にする。
◆種子価格(税込み希望小売価格)
2dl缶入り 1dl缶入り 8,242円
20ml袋入り 1,680円
◆種子発売時期
2010年7月14日から全国のJA・種苗店を通じ販売
◆作型図
