
2010年07月06日
スリランカで栽培されたココヤシ果実の殻が原材料の環境に優しい商品
圧縮培養土『ココヤシブロック』と育苗ポット『ココヤシポット』を一般園芸用に発売
BOP(開発途上地域における低所得者層)への貢献につながるものとしても期待される
サカタのタネは、スリランカのココヤシ果実の殻が原材料の、圧縮培養土『ココヤシブロック』と、育苗ポット『ココヤシポット』を一般園芸用に発売します。成長が早く、やせた土地でもよく育つココヤシを原材料に使用した、環境にやさしい商品です。また、BOP※への貢献につながる、将来性のある取り組みとしても期待されます。『ココヤシブロック』は、ココヤシ果実の殻からできた圧縮培養土を生分解性の不織布でパックした、タネまきや幼苗を育てるための資材です。『ココヤシポット』は、育苗ポットとして使用でき、インテリアとしても好適です。両商品とも通信販売では2010年7月20日から、オンラインショップでは8月1日から発売します。税込み小売価格は、『ココヤシブロック』が20個×3袋セット2,000円、『ココヤシポット』が10個×3袋セット2,500円です。当社直営店のガーデンセンター横浜でも『ココヤシブロック』1袋525円、『ココヤシポット』1袋682円で販売します。

写真は『ココヤシブロック』(左)と『ココヤシポット』(右)
育苗後、そのまま植え込みができ、自然に土壌に分解するタイプの育苗培養土や育苗ポットの素材としては、ピートモスが一般的です。ピートモスは湿地においてミズゴケの残がいが数千年にわたり堆積したものです。特に湿地高原地帯で採取されるピートモスは農・園芸用には第一級の培養土とされており、世界各国で幅広く利用されています。ピートモスのおもな産出国は、イギリス、ドイツ、フィンランド、カナダ、ロシアなどですが、ピートモス自体が石油などと同様に限られた天然資源であり、雨水が土壌に染み込んで地下水となる過程での浄化作用も担うため、近年ではその採掘を制限しようという動きも出てきています。
今回、当社が発売する圧縮培養土『ココヤシブロック』と、育苗ポット『ココヤシポット』は、限りある資源であるピートモスの代替として、ココヤシ果実の殻を原料とした商品です。ココヤシは生育が早く、タネの発芽から4~5年で成木になり、1本で年間約100個もの果実をつけます。果実はココナツミルクなどの食用や工業用油脂に使われるほか、殻からは繊維を取り出してロープやタワシなどに活用されるなど、廃棄するところがほとんどない再生可能な地球環境に優しい天然植物素材です。
今回発売する『ココヤシブロック』と『ココヤシポット』は、スリランカのヤシ園で栽培された良質なココヤシ果実の殻を原料として使用しています。製造工程は下記のとおりです。
1) ココヤシ果実の殻をチップ状に裁断する
2) 殻に含まれた塩分を抜く処理(脱塩処理)と水洗いをする
3) 天日乾燥する
4) 加工、成型処理し、製品化する
ココヤシの殻には塩分が含まれていますが、両商品とも丁寧に脱塩処理をしてあるので、栽培時に植物の成長を阻害する心配がありません。また、天日干しとすることで、機械乾燥に比べ繊維質が傷みにくく、吸水したときのふくらみのよさも特長です。
なお、圧縮培養土『ココヤシブロック』と育苗ポット『ココヤシポット』の輸入元は、当社の連結対象グループ会社である日本ジフィーポット・プロダクツ株式会社(本社:横浜市都筑区、代表取締役社長:小川正則)、販売元は当社・株式会社サカタのタネとなります。
当社では、ココヤシを原材料とする農・園芸資材の事業展開は、新しい原材料市場の開拓としてだけでなく、スリランカの全人口の約9割を占めるといわれるBOP(開発途上地域における低所得者層)への貢献活動の一環になるものと考えております。
今後もココヤシを原材料とした資材のラインアップを拡大していく予定です。
※BOP:「Base of the Pyramid」の略。購買力平価ベースで年間所得が3,000ドル未満の開発途上国の低所得者層で、世界人口の約72%、約40億人に相当するとされている。BOPビジネスとは、BOP層を対象(消費者、生産者、販売者のいずれか、またはその組み合わせ)とした持続可能なビジネスで、現地における様々な社会課題の解決に資することが期待されている。
BOPビジネスは、企業にとっては新規市場の開拓によるビジネスチャンスの拡大というメリットがある一方、生産から流通・販売に至る過程での雇用の創出までを含めた現地経済の発展への寄与、医療や衛生、栄養状態の改善などの社会課題の解決への貢献に繋がるものとして関心を集めている。 <出展:経済産業省HP>
■製品概要
◆圧縮培養土『ココヤシブロック』
<特 長>
①スリランカのヤシ園で栽培、厳選されたココヤシ果実の殻を使った環境に優しい育苗資材。
②ココヤシ果実の殻から作られた育苗培養土を高圧縮し、生分解性の不織布でパックしたもの。吸水させると約3倍にふくらむ。中央の穴にタネまきしたり、幼苗を植えつけて使用する。
③天然素材で土のなかで自然に分解されるため、そのまま菜園や花壇、プランターなどに定植できる。
④繊維質が部分的に土に残り、土壌改良剤の作用がある。
<仕 様>
原材料:ココヤシ
原産国:スリランカ
規 格:縦約5cm×横5cm×高さ1.3cm(吸水前) 入数20個
◆育苗ポット『ココヤシポット』
<特 長>
①スリランカのヤシ園で栽培、厳選されたココヤシ果実の殻、特に繊維部分を使った環境に優しい育苗用ポット。
②天然素材のポットで見た目もよく、キッチンガーデン、ミニ観葉植物用ポットとしてインテリアにも好適。時間の経過とともに徐々に外側の繊維質がほぐれることで自然な風合いが楽しめる。
③天然素材で土のなかで自然にほぐれるため、ポットからはずさずにそのまま菜園や花壇、プランターなどに定植できる。
④繊維質が部分的に土に残り、土壌改良剤の作用がある。
<仕 様>
原材料:ココヤシ
原産国:スリランカ
規 格:直径約8cm×高さ7.5cm×底径5.5cm 入数10個
■販売形態
| 商 品 | 販売ルート | 規 格 | 税込み小売価格 |
| 『ココヤシブロック』 | 当社通信販売・ オンラインショップ |
20個×3袋セット | 2,000円 |
| 20個×5袋セット | 3,000円 | ||
| 当社ガーデンセンター横浜 | 20個×1袋 | 525円 | |
| 『ココヤシポット』 | 当社通信販売・ オンラインショップ |
10個×3袋セット | 2,500円 |
| 10個×5袋セット | 4,000円 | ||
| 当社ガーデンセンター横浜 | 10個×1袋 | 682円 |
『ココヤシブロック』の使用例(幼苗の植えつけ作業)

時間の経過とともに繊維がほぐれて風合いが出てきた『ココヤシポット』(右)