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ニュースリリース|2010

2010年08月02日

近年需要が高まるペンステモン咲きキンギョソウに待望の新シリーズが登場
『ファルファレ』シリーズ4品種を開発、生産者向けに苗を発売
発色がよい大輪の花が密につき、ボリュームのある高品質の切り花がとれる

サカタのタネは、極早生大輪ペンステモン咲きキンギョソウのF1新品種『ファルファレ』シリーズを開発し、2010年8月9日から全国の種苗店を通じて生産者向けに苗を販売します。ペンステモン※1咲きとは、釣り鐘が上向きについたように咲くキンギョソウの花形の一つで、その華やかさから1985年に日本市場に導入されて以来、国内で人気が高まっています。当社が10年以上の歳月をかけて開発した『ファルファレ』シリーズは、ライトピンク、ピンク、イエロー、ホワイトの4色からなり、花色はとても鮮やかです。さらに花径4~5cmの大輪の花が花穂に密につき、茎はかたく、草丈が十分にとれることから、極めて市場性の高い切り花がとれます。

『ファルファレ』シリーズの税込み希望小売価格は、各品種とも6,300円(プラントプラグ苗Ⓡ※2 406穴セルトレー)で、初年度販売目標はシリーズ合計で1,000万円です。なお、切り花は10月下旬ごろから市場へ出荷され、全国のフラワーショップなどで販売されます。

写真はペンステモン咲きキンギョソウ『ファルファレ』シリーズ

キンギョソウ(金魚草:学名Antirrhinum majus)は、南ヨーロッパおよび北アフリカの地中海沿岸部を原産地とするゴマノハグサ科(近年のAPG植物分類ではオオバコ科)キンギョソウ属の植物です。名前のとおりキンギョの形に似た愛らしい花が特徴で、切り花用の高性品種や、花壇や鉢植え用のわい性品種などがあり、花弁の形や花色においてもさまざまなバリエーションがあります。英名はスナップドラゴン(竜の口)、属名のAntirrhinum はラテン語で「鼻」を意味し、語源は特異な花の形からきています。この独特の花形をスタンダード咲き(または通常咲き)と呼びます。これに対し、近年国内で人気が高まっているのがペンステモン咲き品種です。名前の由来にもなった園芸植物のペンステモン同様に、釣り鐘が上向きについたように咲く花形で、スタンダード咲きよりも豪華で見栄えがするため、日本市場に導入された1985年以降、切り花用品種は生け花やアレンジメントへの利用が増加しています。そのため、ペンステモン咲き品種の市場規模は、今では切り花用キンギョソウの約33%※3を占めるまでになっています。さらに、そのうちの約54%※3は、海外から導入された「トールバタフライ」シリーズで、当社では1986年から取り扱っていますが、他社が販売に力を入れ始めたことや、独自開発の品種を市場へ投入し始めたことから、当社における小輪タイプも含めたペンステモン咲き品種の種子売上は、2009年には2001年比76%の下落となっています。

一方で、ペンステモン咲き品種の市場規模は拡大傾向にあることから、当社では売上を挽回し、さらにシェアを拡大すべく優れた品種の育成に取り組んできました。そして10年以上の歳月をかけて開発したのが、当社初となる大輪ペンステモン咲きオリジナル品種『ファルファレ』シリーズです。

ペンステモン咲きキンギョソウは、品種育成の歴史が浅く、スタンダード咲きと比べて茎が弱く、草丈はとりづらく、花色が鮮明でないなどといったさまざまな課題がありました。当社が開発した『ファルファレ』シリーズは、花色がとても鮮やかで色あせしにくく、4~5cmの大輪の花が花穂に隙間なくつき、茎はかたく、草丈がとれることから、ボリュームのある高品質の切り花がとれます。また、極早生品種の一番花を年内に収穫しようとすると、品種によっては草丈がとれず、花弁の形がくずれやすいといった問題もありました。『ファルファレ』シリーズは、極早生品種でありながら年内に咲く一番花でも草丈が十分に伸び、花弁の形が整うため良質な切り花がとれ、出荷ロスが少なく収益性向上が期待できます。さらに、寒地の早出し、暖地の年内出荷など幅広い作型に対応できることから、10~4月の長期間にわたり供給ができます。

『ファルファレ』シリーズの花色は、同シリーズのメインカラーである『同 ライトピンク』が発色のよいきれいな薄いピンク色、『同 ピンク』は濃く鮮やかなピンク色、『同 イエロー』は濃く鮮やかな黄色、『同 ホワイト』は純白色の計4色です。なお、シリーズ名の『ファルファレ』は、かれんなペンステモン咲きの大輪の花が、空を舞うチョウのように見えるということから、イタリア語で「チョウ」の意味をもつ『ファルファレ』と命名しました。

※1 ペンステモン:
ペンステモンとは本来、ゴマノハグサ科(近年のAPG植物分類ではオオバコ科)の園芸植物で、花色や、花の大きさなどバリエーションが豊富で、花形は釣り鐘を上向きにしたようなものが一般的。ヨーロッパで広く栽培されているが、蒸し暑い気候に弱く日本ではあまり栽培されないためなじみのない花。

※2 プラントプラグ苗:
育苗用セル成型培養土「プレフォーマⓇ*・プラントプラグ」(以下「プラントプラグ」)を使用した花と野菜の生産者向け苗。「プラントプラグ」は、ピートモスとココヤシ繊維を混合した培地をトレー内で固化・成型させたもの。 (1)トレーからの抜き取りが簡単で、移植作業の大幅な省力化が可能 (2)根づまりが起こりにくく、根の活力がたいへん旺盛なため、スムーズな活着、健全な生育を実現 (3)若苗での移植ができ、苗本来のパフォーマンスを最大限に引き出せる、などの特長がある。
*「プレフォーマ」はジフィー プロダクツ インターナショナル社の登録商標です。

※3 2008年・財団法人花普及センターのデータによる。

■ キンギョソウ『ファルファレ』シリーズの概要

 ◆特徴
①花径4~5cmの大輪の花が密につき、花穂にボリュームがある。
②茎はかたく、茎伸長性にすぐれる。
③花色が鮮明で色あせしにくい。
④極早生品種でありながら、年内出荷の一番花でも草丈がとれ、花弁の形が整うことから、良質な切り花がとれる。
⑤寒地の早出し、暖地の年内出荷など幅広い作型に対応可能。

◆栽培のポイント
①プラグ苗は速やかに定植し、苗を老化させないようにする。
②栽植密度が高いと、1株あたりの採花本数が減少するので注意する。
③定植時には十分に灌水し活着不良を防止する。定植後は灌水ムラのないように注意する。
④夏の高温時は遮光や風通しをよくし、ハウス内の温度が上がりすぎないようにする。
⑤秋冬は、軟弱徒長にならないように日中の高温時(20℃が目安)には換気を行う。暖地では品質向上と病害予防のため加温期間、早朝に1時間ほど換気し、ハウス内の湿度を下げる。
⑥収穫後にSTS(チオ硫酸銀)※4処理を行う。
⑦キンギョソウは切り花を横にすると花穂の先端が起き上がりやすいので、縦箱出荷やバケット流通※5が理想的である。

※4 STS(チオ硫酸銀):
チオ硫酸銀錯塩ともいい、この水溶液に切り花を浸すことによりその後のエチレンの生合成を妨げ、切り花の鮮度を保つ作用がある。エチレンは植物の老化に作用し、流通時に花弁が散って切り花の鑑賞期間を短くしてしまう。

※5 バケット流通:
水の入った容器に切り花を入れて運搬する方法。

 ◆作型図 

 
 ◆『ファルファレ』シリーズのラインアップ 

品 種 特 徴
ライトピンク 発色のよいきれいな薄いピンク色。
ピンク 濃く鮮やかなピンク色。
イエロー 濃く鮮やかな黄色。
ホワイト 純白色。

◆販売価格および販売開始  

各品種とも 
プラントプラグ苗406穴セルトレー(300本保証)6,300円(税込み希望小売価格)

2010年8月9日に受注開始、順次出荷

◆切り花出荷開始

2010年10月下旬ごろから主要生花市場へ出荷開始

◆販 売 目 標 

初年度1,000万円 (2010年8月~2011年7月の12か月)

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