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ニュースリリース|2010

2010年10月25日

「琥珀」を思わせる色合いと質感の花が人気のトルコギキョウ「アンバー」ブランドに
中輪一重咲き『アンバー グリーンリップ』、中輪八重咲き『アンバーダブル ミント』が登場
一重咲き『アンバー』シリーズと八重咲き『アンバーダブル』シリーズに、清涼感のあるグリーン系の花色を追加

サカタのタネは、ホワイト地に幅のあるグリーンの覆輪の中生中輪一重咲きF1品種『アンバー グリーンリップ』と、涼しげなグリーンの花色とボリューム感のある花形が特長の早生中輪八重咲きF1品種『アンバーダブル ミント』の2品種の種子と苗を、2010年11月1日から生産者向けに販売します。個人育種家の佐瀬昇(させ・のぼる)氏と当社が共同開発した「アンバー」ブランドは、一重咲き『アンバー』シリーズと八重咲き『アンバーダブル』シリーズからなり、いずれも「琥珀※1」を思わせる独特の花弁をもつことから、2005年の発売以来、好評を博しています。グリーン系2品種の追加により同ブランドのラインアップは7色8品種と充実し、さらに販売を強化していきます。ペレットシード※2 1袋(3,000粒入り)の税込み希望小売価格は『アンバー グリーンリップ』が22,050円、『アンバーダブル ミント』が31,500円で、プラントプラグ※3は両品種とも406穴セルトレー9,597円(320本保証)です。なお、切り花は2011年4月上旬から市場へ出荷される予定です。初年度販売目標金額は「アンバー」ブランド合計で2,000万円です。

写真はトルコギキョウ『アンバー グリーンリップ』(左)と『アンバーダブル ミント』(右)
 

トルコギキョウ「アンバー」は、トルコギキョウの世界でよく知られる個人育種家の佐瀬昇氏と、当社の共同開発により誕生した品種です。両者の素材と技術を合わせることで、これまでのトルコギキョウやほかの花材にはない、美しい輝きを放つヨーロピアン調のシックな色合いと、まるでロウ細工を施したかのような独特な質感の花弁をもつ品種の開発に成功しました。この独自の色合いと質感が「琥珀」をイメージさせることから、「琥珀」の英名「アンバー」をブランド名にしました。

独特な花弁の質感は、この花が併せ持つ「変形雌ずい(雌しべ)」という花粉が雌しべに受粉しにくい構造を生ずる形質の遺伝子とリンクしています。なお、当社は、佐瀬氏の長年にわたるこの育種成果の権利保護を支援すべく、米国において2005年4月12日に「変形雌ずいを有するユーストマおよびその育種方法」を登録(登録番号:US6,878,866)し、日本でも2008年6月6日に特許を取得(特許第4133011号)しています。

「アンバー」ブランドには、2005年に一重咲き『アンバー』シリーズ2品種の発売を皮切りに、2007年には八重咲き『アンバーダブル』シリーズを発表するなど、次々と新たな品種を投入しています。見た目の美しさだけでなく、花傷みが少なく、花もちがとてもよいといった点も評価され、一重咲きと八重咲きを合わせた同ブランド全体の2009年度の種子と苗の売上は、初年度(2005年)の2.7倍にまで上昇しており、現在では当社トルコギキョウの主要ブランドの一つに成長しています。

中生中輪一重咲き『アンバー グリーンリップ』は、ホワイト地に唇を思わせる幅のあるグリーンの覆輪をもつ、ユニークでかわいらしいイメージの品種です。咲き進んで花が開くとホワイトとグリーンの色合いがいっそう豊かになります。また、産地のリレー出荷により、春、夏、秋の3シーズンに切り花の供給が可能です。

早生中輪八重咲き『アンバーダブル ミント』は、ミントという名のとおり涼しげでつややかなグリーンの花色と、八重咲きで花弁の重ねがよくボリュームのある花形が魅力の品種です。切り花の出荷は主に春から夏で、さわやかなアレンジメントに好適です。

この2品種は、「アンバー」ブランド待望の清涼感あふれるグリーン系の花色です。グリーン系の花色はほかの花色と合わせやすく、さわやかで明るいイメージをもつことから、ブライダルをはじめとするアレンジメントやブーケなどの定番色として根強い人気があります。これら新品種の発売により、「アンバー」ブランドは、一重咲き『アンバー』シリーズが4色5品種、八重咲き『アンバーダブル』シリーズが3色3品種、合計で7色8品種となりラインアップが充実したことから、同ブランドの販売をさらに強化していきます。

※1 琥珀(こはく):
数千万年前におもにマツなどの樹脂が固まって地中に埋もれてできた、樹脂の化石。ジュエリーの世界でもルビーやダイヤなどの鉱石系とはカテゴリーが違う別格の存在。色も黄、赤、緑、青、黒など幅広く、その独特の深い色つやが世界中で珍重されている。ブランド名の「アンバー」は、琥珀の英名「amber」によるもの。ヨーロッパで琥珀は幸運を呼ぶジュエリーとして珍重され、「琥珀を贈る」ことは「幸福を贈る」というメッセージをもち、積年の愛が花開くとされている。また、イギリスでは「琥珀婚」といい、結婚10周年目に琥珀を贈る習わしがある。

※2 ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大き
く均一してあるので、播種機でまきやすくなる。

※3 プラントプラグ苗:
育苗用セル成型培養土「プレフォーマ*・プラントプラグ」(以下「プラントプラグ」)を使用した花と野菜の生産者向け苗。「プラントプラグ」は、ピートモスとココヤシ繊維を混合した培地をトレー内で固化・成型させたもの。 (1)トレーからの抜き取りが簡単で、移植作業の大幅な省力化が可能、(2)根づまりが起こりにくく、根の活力がたいへん旺盛なため、スムーズな活着、健全な生育を実現、(3)若苗での移植ができ、苗本来のパフォーマンスを最大限に引き出せる、などの特長がある。 
*「プレフォーマ」はジフィー プロダクツ インターナショナル社の登録商標です。

■トルコギキョウ『アンバー グリーンリップ』『アンバーダブル ミント』の概要

◆特 長

『アンバー グリーンリップ』
①中生中輪一重咲き品種。花径は5cm程度。ホワイト地に幅のあるグリーンの覆輪をもつ、かわいらしくユニークな品種。
②産地のリレー出荷により、春、夏、秋の3シーズンに供給が可能。

『アンバーダブル ミント』
①早生中輪八重咲き品種。さわやかで涼しげなグリーンの花色と、花径約6cmの中輪八重咲きでボリュームのある花形をもつ。
②寒地・寒冷地での初夏から夏、温暖地・暖地での晩冬から春出荷に好適。

◆栽培のポイント  

1.栽培環境
施設栽培

2.管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時の高温管理は、定植後のロゼットを引き起こすことがあるので、注意する。通常、プラグに播種用培養土を詰め、十分湿らせた後タネまきする。好光性種子のため覆土はせず、播種後は光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の灌水による根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。

生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。定植前には定植床の温度を整え(冬季は暖め、夏季は冷やし、地温20℃前後を目標とする)、十分に灌水しておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※4  0.5程度が望ましい。定植直後から根づくまでは定植床を乾燥させないようにする。

根づいてからは灌水を徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜、整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※5、ブラスチング※6などの発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。

全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウムなどの立枯病には、発生後の有効な対策はないので、定植前の土壌消毒を徹底して行う。

※4 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※5 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

※6 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯れてしまう現象。

◆作型図

◆販売価格(税込み希望小売価格)および出荷開始時期  

『アンバー グリーンリップ』
ペレットシード    3,000粒      22,050円
プラントプラグ苗  406穴セルトレー  9,597円(320本保証)

『アンバーダブル ミント』
ペレットシード    3,000粒        31,500円
プラントプラグ苗  406穴セルトレー  9,597円(320本保証)

両品種とも、2010年11月1日に全国のJA・種苗店を通じ受注開始、種子は2010年12月中旬、プラントプラグ苗は2011年4月から順次出荷。

※営利以外の一般向け種子、苗の販売は未定

◆切り花出荷開始

2011年4月から主要生花市場へ出荷され、全国の有名フラワーショップなどで販売される予定。

◆初年度販売目標(種子と苗合計)   

「アンバー」ブランド全体(全7色8品種)で2,000万円
(2010年11月~2011年10月期の1か年)

■「アンバー」ブランドのラインアップ (合計7色8品種)

一重咲き『アンバー』シリーズ

品 種 品種特性
アンバー ライトブラウン  淡い茶色系に花弁の中心部分は淡いピンク色、軽やかなイメージでさまざまな花とのアレンジが可能。早生品種で早春~夏の作型が主体。一重咲きライトピンクの通常花が20%以内の比率で出現。
アンバー パープル  深い青紫、リッチな色合いでシックなフラワーアレンジメントに、また和風生け花にも向く。早生品種で早春~夏の作型が主体。一重咲きライトブルーの通常花が20%以内の比率で出現。
アンバー ブラウン  茶色系の花色、中生品種で早春~夏の作型が主体。一重咲きピンクの通常花が20%以内の比率で出現。
アンバー(2型) ミニブラウン 既存品種と比べて開花は遅く、中生品種で夏~秋出荷でも草丈がとれ、分枝性がよくつくりやすい品種。一重咲きライトピンクの通常花が20%以内の比率で出現。
アンバー グリーンリップ ホワイト地に幅のあるグリーンの覆輪がかわいらしくユニークな品種。産地のリレー出荷で春~秋に供給可能。25%以内の比率で一重咲き中輪のアイボリーの通常花が出現。

八重咲き『アンバーダブル』シリーズ

品 種 品種特性
アンバーダブル マロン  ボリューム感あふれる八重咲きで、茶色に淡いグリーンがかかった深みのある色合い。早生品種で早春~夏の作型が主体。八重咲きピンクの通常花が20%以内の比率で出現。色幅がある。
アンバーダブル ワイン ボルドー色の花色で『アンバー』シリーズにおけるボリューム感あふれる中輪八重咲きとして初の中生品種。夏~秋の出荷が可能。八重咲きローズピンクの通常花が20%以内の比率で出現。
アンバーダブル ミント  涼しげなグリーンの花色とボリューム感あふれる八重咲きが特長。春~夏の出荷に好適。八重咲きイエローの通常花が20%以内の比率で出現。

 
 

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