サカタのタネ
  • 商品情報 総合案内サイト
  • English
  1. HOME>
  2. ニュースリリース>
  3. 2010>
  4. ハクサイのF1新品種『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』のタネを発売

ニュースリリース|2010

2010年11月17日

さわやかな風味でサラダにぴったりのハクサイのF1新品種
『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』のタネを発売
さまざまなサイズで夏場の葉物野菜としても出荷できる、これまでにない新しいハクサイが登場!

サカタのタネは、ハクサイのF1新品種『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』のタネを2010年12月下旬から生産者向けに販売します。『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は、通常、毛じ※1が生じないことから生で食べても口あたりがなめらかで、みずみずしくさわやかな食味が特長のハクサイです。同品種は、耐暑性、耐雨性に優れ、生理障害や病気にも比較的強いので、これまでのハクサイの栽培では難しかった6~7月の温暖地・暖地でもタネまきでき、サラダ用の葉物野菜が品薄になりがちな夏にも出荷可能な画期的な品種です。タネまき後55~60日、球重1.0~1.2㎏でミニハクサイとして収穫するほか、タネまき後45~60日、球重250~300gの結球始めで若どりもでき、栽培方法を変えることで、250g~1.5㎏程度のさまざまなサイズで収穫できます。『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』のタネの販売は、全国のJA・種苗店ルートを通じて行い、税込み希望小売価格は、20ml入り1袋2,782円、ペレットシード※2 5,000粒入り1缶5,670円です。
 

写真は『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』の青果物(結球始めで若どりしたもの・球重約250g)


ハクサイは、明治時代に日本に導入されたアブラナ科の野菜で、味が淡白でクセがないことから、鍋物や漬物には欠かせない品目の一つです。現在、国内で流通するハクサイは、尻張りのよい「円筒形」、頭部のとがった「砲弾形」、食べきりサイズの「ミニハクサイ」、長円筒形の「タケノコハクサイ」などさまざまなタイプがあります。

一方、『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は、国内ではなじみがなくインドネシアやタイなど、東南アジアを中心に消費されている「捲芯(けんしん)系」あるいは「ヘアレスタイプ」「へアレスハクサイ」などと呼ばれる種類に属します。捲芯系ハクサイは、国内で流通量の多い円筒形や砲弾系などと比べて小ぶりで、高温期にも生育が旺盛で結球性が強く、毛じがないのが特徴で、葉肉が厚く多汁なため、生食に向きます。

従来の捲芯系ハクサイは、頭部が大きくなりやすいのが一般的ですが、『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』はきれいな円筒形に形状が整うため、出荷の箱詰めや店頭での青果陳列の際に扱いやすい品種です。捲芯系特有の小ぶりなサイズを生かして、同品種をタネまき後55~60日、球重1.0~1.2㎏のミニハクサイとして出荷するほか、タネまき後45~60日、球長約20cm、球重250~300gの結球始めで若どりすると、鮮やかな緑色となめらかな質感が美しく、スマートな形状をしたこれまでにない新しいハクサイとして提案することもできます。同品種は、栽培方法を変えることで、球重約250g~1.5㎏程度(タネまき後約45~65日)のさまざまなサイズで収穫できます。

『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は、捲芯系ハクサイの仲間であることから、葉肉が厚く、通常、毛じが生じないので、口あたりがなめらかで、みずみずしくさわやかな食味が特長です。また、濃い緑色の外葉まで使用できるので、サラダやサンドイッチなど生で食べてもおいしく、彩りも鮮やかです。

『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は、葉がしっかりしているため、耐暑性、耐雨性に優れ、石灰欠乏症などの生理障害、べと病※3や軟腐病※4などにも比較的強く、栽培しやすい品種です。特に、暑さに強く従来のハクサイでは寒地・寒冷地でしか栽培できなかった6~7月にも地域を問わずタネまきができ、昨今の温暖化でサラダ用の葉物野菜が品薄になりがちな春~夏の高温期の栽培、出荷に好適なこれまでにない画期的な品種です。

通常の円筒形ハクサイは、40×60cm程度の株間を必要とし、栽植本数は10aあたり3,700株ほどですが、『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は外葉がコンパクトなため、ミニハクサイとして出荷する場合には、株間30×30cm、あるいは株間20×60cmなどの密植栽培が可能で、10aあたりの栽植本数は約8,000株となります。さらに、結球始めに若どりする場合には、株間15×15cm、10aあたり30,000株と、チンゲンサイ並みの栽植本数となり、用途によって栽培方法を使い分けることで効率よく生産できます(結球始めで若どりする際は、栽培期間が短いため、農薬を使用する場合にはその残存期間に注意する)。

タネの本格販売に先立ち、2010年6月に青果市場とスーパーの店頭で試食販売を行ったところ、「サラダに入れても違和感がない」「リーフレタスのような感覚で使える」「使い切りサイズなので便利」などの評価をいただきました。

今後、『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』を、今までにない新しいサラダ野菜として、栽培、出荷形態の提案や、市場関係者へ訴求していきます。また、レタスが品薄になりがちな夏にも出荷できることから、葉物野菜の周年供給を可能にする品種として量販店、外食・中食業者に対しても積極的に提案していく予定です。消費者に対しても、当社ホームページ、チラシなどを通じて、同品種の食べ方のレシピ提案を行っていきます。加えて、植物工場や水耕栽培向け品種としての栽培適性の検証も行うなど、さまざまな取り組みを通じて積極的に販売展開をします。

品種名の『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』は、「ゆめいろ」には、栽植密度や規格により形態を変えて出荷できることや、さまざまなレシピに使えることなどから、「つくり方や食べ方がいろいろあって夢がふくらむ」という意味を含んでいます。また、「タイニーシュシュ」は、英語で「小さい」という意味をもつタイニー(tiny)と、フランス語でキャベツやハクサイをさすシュー(chou)、さらに「シュシュ」には、フランス語で「お気に入り」という意味があることから、同品種が生産者、市場、小売関係者、消費者の皆さまにとって「お気に入り」の野菜になっていただけたらという願いも込めて命名しました。

なお、結球始めで若どりした『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』が2株入る、ポリプロピレン製(防曇加工)のオリジナル包装袋(♯25 250×370mm 穴あき)を、1束(1,000枚入)5,775円(税込み希望小売価格)で販売します。ご注文は全国のJA・種苗店までお願いいたします。
  
※2010年11月24~26日に幕張メッセで開催される「アグロ・イノベーション 2010」の当社ブースにて『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』を展示予定です。

■ハクサイ『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』の概要

◆特 長

①タネまき後55~60日、1.0~1.2㎏で収穫するミニハクサイ。また、タネまき後45~60日、球長20cm程度、球重250~300g程度の結球始めで若どりもでき、栽培方法を変えることで、球重約250g~1.5㎏程度(タネまき後約45~65日)のさまざまなサイズで収穫できる。

②葉肉が厚く、通常、毛じが生じないので、みずみずしくさわやかな食味で食べごたえがあり、生でも食べられる。

③ミニハクサイとして収穫する場合には、株間30×30cm、あるいは20×60cm以上を基本し、結球始めに若どりする場合には、株間15×15cm程度で、チンゲンサイ並みの密植栽培が可能。

④葉がしっかりしているため、耐暑性、耐雨性に優れる。生理障害やべと病、軟腐病などの病気に比較的強い。サラダ用の葉物野菜が品薄になりがちな夏にも出荷可能。

◆栽培のポイント

①耐暑性に優れるため、4月下旬~9月中旬まきで利用できる。それ以外の時期には、トウ立ちしたり、低温で結球しないおそれがあるため、加温育苗やハウス、トンネル栽培を組み合わせて栽培するのがよい。

②用途に応じて株間を変えることによって、効率よく生産することができる。ミニハクサイとして収穫する場合は、株間30×30cm、あるいは20×60cm以上を基本し、結球始めで若どりする場合は、15×15cmの密植栽培を基本とする。

③高温期に向け、乾燥によるチップバーン※5に注意する。タネまき前と生育前半はしっかり水やりする。生育後半はムレや腐れのもととなるので、水やりは控えめにする。

④連作することが考えられるため、根こぶ病※6や生理障害への対策として、土づくりをしっかり行う。4月下旬~9月まきで露地栽培する場合には、寒冷紗などで防虫する。結球始めで若どりする際は、栽培期間が短いため、農薬を使用する場合にはその残存期間に注意する。

◆作型図 

 
◆販売価格(税込み希望小売価格)  
 
20ml入り袋                        2,782円
ペレットシード5,000粒入り缶   5,670円
 
※営利以外の一般向けのタネの販売は未定。 

◆発売時期

2010年12月下旬から全国のJA・種苗店を通じ受注開始、順次出荷。


※1 毛じ(毛茸):
植物の葉や果実の表面に生じる産毛。一般的なハクサイでは葉の裏にみられる。

※2 ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かい、あるいは形が不ぞろいなタネを、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子
を大きく均一にしてあるので扱いやすく、播種機などでまきやすくなる。

※3  べと病:
ハクサイの場合、主として外葉に淡黄色から褐色の不整形病斑を形成する。中肋(ちゅうろく)部に褐色の病斑を形成することもあり、「茎べと」あるいは結球部にも生じることから「玉べと」などと呼ばれる。多湿かつ比較的低温時に発生し、春と秋に多い。

※4 軟腐病:
土壌伝染性病害の一つであり、文字どおり、罹病(りびょう)組織は軟化、腐敗して悪臭を放つ。

※5  チップバーン(Tip burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム不足で起きる。

※6  根こぶ病:
根こぶ病菌による土壌伝染性病害。本菌に侵されると根部にコブを形成するため、生育がわるくなり収量が低下する。


 
栽培方法によってさまざまなサイズで収穫できる『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』
(左手前:タネまき後約50日、球重約500g、左奥:タネまき後約55日、球重約1㎏、
中央奥:タネまき後約65日、球重約1.5㎏、右(カゴの中):タネまき後約45日、球重約250g)

 
結球始めで若どりした『ゆめいろハクサイ・タイニーシュシュ』が2株入るオリジナル包装袋

ページの先頭へ

ニュースリリース

株式会社サカタのタネ
Copyright (C) SAKATA SEED CORPORATION All Rights Reserved.