
2010年12月13日
パンジーの華やかさとビオラの強さを併せ持つ、『よく咲くスミレⓇ』シリーズに待望の新色が登場
『よく咲くスミレⓇ チェリー』『同 マーマレード(ver.2)』を発売
シリーズ全体の開花がよくそろい、出荷ロスが少なく市場性に優れる
サカタのタネは、パンジーのF1品種『よく咲くスミレⓇ チェリー』『同 マーマレード(ver.2)』の2品種のタネと苗を生産者向けに発売します。同シリーズは、花色が豊富で華やかなパンジーの性質と、秋から春遅くまで咲き続ける当社育成パンジーがもつLR(ロングラン)性※1、そして多花性で、寒さや雨、風に強く育てやすいビオラの性質を併せ持つパンジーです。また、高温期にも徒長しにくく、シリーズ全体の開花がよくそろうので、出荷ロスが少なく市場性にも優れます。『よく咲くスミレⓇ チェリー』は、濃いローズの花弁に黒いブロッチ※2が入る品種です。ローズ色のパンジーは、淡い色合いの草花と寄せ植えすると、花壇が引き締まった印象になることから人気が高く、同シリーズにもこの花色の追加が望まれていました。『同 マーマレード(ver.2)』は、従来の「同 マーマレード」の花径が小さく、開花が遅く、LR性に劣る点を改善したもので、明るく鮮やかなオレンジ色の品種です。2品種の追加により同シリーズは全13品種となります。『よく咲くスミレⓇ チェリー』『同 マーマレード(ver.2)』は、JA、種苗店を通じて2011年1月上旬に受注を開始し、6月上旬から順次出荷します。税込み希望小売価格は、プライマックス※3シード500粒入り1袋2,100円、セル成型苗※4 406穴(380本保証)1トレー5,985円です。

写真はパンジー『よく咲くスミレⓇ チェリー』
『よく咲くスミレⓇ』シリーズは、花色が豊富で華やかなパンジーの性質と、秋、冬、春のスリーシーズン休まず咲き続ける当社育成パンジーがもつLR(ロングラン)性、そしてたくさんの花を咲かせ、寒さや雨、風に強く育てやすいというビオラの性質を併せ持つパンジーです。花径は、パンジーとビオラの中間の約4cmです。『よく咲くスミレⓇ』シリーズは、通常わい化剤を用いなくても株がコンパクトに仕上がるため、生産者は生産コストの削減、また流通小売業者は、店もちがよく販売ロスの削減ができるというメリットがあります。さらに分枝性が極めてよく、次々と花を咲かせるため、造園緑化用途では、花がら摘みの手間が軽減され、より魅力的な植栽が可能となります。
2007年の発売以来『よく咲くスミレⓇ』シリーズは、生産者からは「早生性があるので、無理に早まきしなくても、8月中下旬のタネまきで10月の出荷適期に商品価値の高い花苗が出荷できる」「花あがりがとてもよい」、また消費者からは「花の大きさや株張りがほどよく、花壇だけでなくコンテナでも使いやすい」「高温期に徒長しにくい」といった高い評価をいただいています。近年、パンジー全体の市場が低迷するなか、同シリーズは、販売初年度の2007年度と比較し、2009年度は約4.3倍にまで売上が上昇しています。
『よく咲くスミレⓇ チェリー』は、濃いローズの花弁に黒いブロッチが入る高級感のある品種で、濃くインパクトのある花色は寄せ植えのアクセントにもなります。株ごとに若干の色幅があるので、単色で植えても美しいグラデーションが楽しめます。ローズ色のパンジーは、淡い色合いの草花と寄せ植えすると、上品で引き締まった印象の花壇に仕立てられます。このことから、ローズ色は特に消費者から人気が高く、『よく咲くスミレⓇ』シリーズにもこの花色の追加が望まれていました。『よく咲くスミレⓇ マーマレード(ver.2)』は、温かみを感じさせる明るいオレンジの花色です。従来の「同 マーマレード」は、シリーズのなかでは花径約3.5cmと花がやや小さく、開花は5~7日程度遅く、LR性に劣るという問題がありました。『同 マーマレード(ver.2)』は、同シリーズのほかの品種と同様、花径約4cmとなり、開花がそろうように改善した品種です。これに切り替えることで、シリーズの一斉出荷ができるようになり、これまでよりも出荷ロスが減り市場性も向上します。
今回の2品種の追加により『よく咲くスミレⓇ』シリーズは、合計13品種とラインアップがよりいっそう充実します。今後もさらなる品種育成を進め、ユニークで魅力的な新色を発表していく予定です。財団法人日本花普及センターの「2009年における花き品種別流通動向分析調査 苗物 品目別流通調査」によると、パンジー・ビオラの取扱数量(ポット)は、苗物全体のなかで年間第1位となっており、その占有率は15.4%にもなります。世界トップシェアをもちパンジー市場を牽引する立場にある当社では、パンジー・ビオラを戦略品種の一つと位置づけており、今後も積極的に販売展開を推進していきます。
なお、『よく咲くスミレⓇ』シリーズの売上金の一部は、NPO法人全国骨髄バンク推進連絡協議会(会長:大谷貴子氏)への寄付を通じ骨髄バンク事業に生かされております。
※1 LR性:
ロングランの略で当社開発の開花が早く、秋、冬、春のスリーシーズン咲き続ける性質のこと。連続開花性ともいう。
※2 ブロッチ:
目のような花の中心部の斑紋。
※3 プライマックスⓇ:
種子の発芽性を向上させるために施す物理的、化学的な処理のことをプライミングといい、この処理を行うことを当社では「プライマックス」と呼んでいる。処理の仕方は品目によりさまざまだが、この処理を行うことで(1)発芽速度が向上し、一斉にそろう、(2)発芽適温の範囲が広がる、(3)種子休眠の覚醒をもたらす、といった効果がある。
※4 セル成型苗:
角柱状・円柱状の小さな鉢型の穴が空けられた、育苗するための樹脂製トレーをセルトレーといい、栽培する植物の種類に応じて72穴、128穴、200穴、512穴などさまざまな仕様があり、育苗日数や苗の大きさに対応できる。セルトレーで栽培した苗を、セル成型苗という。セル育苗は、土詰め、タネまき、覆土、発芽、水やり、植えかえなど一連の作業を自動化することができるため、現在、広く用いられている方法である。
■パンジーF1品種『よく咲くスミレⓇ』シリーズの概要
◆特 長
①花色が華やかで豊富なパンジーの性質と、多花性で、寒さや雨、風に強く育てやすいビオラの性質を併せ持つ。
②秋、冬、春のスリーシーズン休まず咲き続ける。
③花径はパンジーとビオラの中間の約4cm。
③高温期にも徒長しにくくコンパクトな草姿となり、シリーズ全体の開花がよくそろうので、出荷ロスが少なく市場性に優れる。
◆『よく咲くスミレⓇ』シリーズのラインアップ (13品種)
| 品 種 名 | 花 色 |
| よく咲くスミレ® カシス | 赤紫色に中央が白く抜けるユニークな花色 |
| よく咲くスミレ® クランベリー | 濃い赤色 |
| よく咲くスミレ® ピーチ | ローズピンクからピンクまで色幅が広い |
| よく咲くスミレ® パイナップル | 鮮やかな黄色 |
| よく咲くスミレ® ミルクセーキ | 白色の花弁に黄色のブロッチ |
| よく咲くスミレ® プルーン | 濃い紫青色 |
| よく咲くスミレ® スイートポテト | 上弁が紫色で下弁が黄色の2色咲き |
| よく咲くスミレ® レモネード | 黄色地に上弁が白く抜けた花色 |
| よく咲くスミレ® ソーダ | クリーム地に青色がかすり状に入る |
| よく咲くスミレ® ブルーベリーパイ | 黄色地に紫色の縁どりが入るユニークな花色 |
| よく咲くスミレ® ブルーハワイ | 青色の花弁に黒のブロッチ |
| よく咲くスミレ® チェリー | 濃いローズの花弁に黒のブロッチ |
| よく咲くスミレ® マーマレード(ver.2) | 明るく鮮やかなオレンジ色 |
◆栽培のポイント
1.栽培環境
冷涼な気候を好む耐寒性一年草。
2.管理のポイント
タネまきは7月下旬からが基本で、暖地では高温期間の育苗を避けるために8月以降に行うのが望ましい。
セルトレーにタネまき用の培養土を充填しタネをまく。発芽適温は20℃前後。25℃以上になると出芽が極めてわるくなるので、高温時は発芽室での催芽が理想。タネまき後7~10日で出芽する。
出芽後は水やりを控えめにし、徒長や立枯病を避ける。日あたりのよい環境が望ましいが、夏期は寒冷紗などをかけて気温を下げて管理する。
タネまきから25日程度(本葉3枚ほど)でポットへの植えかえ時期となる。徒長しないよう苗と苗が触れ合う前に植えかえ、風通しのよい環境で管理する。適宜水やりの代わりに規定の倍率に希釈した液体肥料を施す。育苗期間中は温度や水やりなどをコントロールし徒長を防ぐ。
◆作型図

※生産者の方が出荷するための作型図です。
◆販売価格(税込み希望小売価格)
両品種とも、
プライマックスシード 500粒入り1袋 2,100円
セル成型苗 406穴セルトレー(380本保証)1トレー 5,985円
※営利以外の一般向けタネ、苗の販売は未定
◆発売時期
全国のJA、種苗店を通じ、プライマックスシード、セル成型苗とも、
2011年1月上旬に受注開始、同年6月上旬から順次出荷。
◆花苗出荷開始時期
2011年10月下旬ごろから本格的に市場へ出荷され、全国の園芸店、ホームセンターなどで販売される予定。