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ニュースリリース|2011

2011年03月28日

直売所や家庭菜園で人気のカリフラワー「美星」に待望のオレンジ色が登場
カリフラワー『オレンジ美星(みせい)』のタネを発売
生産園芸と趣味園芸を対象に2011年6月同時発売

サカタのタネは、カリフラワー「美星」のオレンジ色品種『オレンジ美星』のタネを、生産および趣味の両園芸家向けに2011年6月から販売します。花蕾が白色の「美星」は、直径約10cm、重さ約350gのミニサイズから収穫でき、花蕾は緻密で重量感があり、生食にも向くカリフラワーとして2003年の発売以来好評を博しています。草姿がコンパクトなため密植栽培でき、耐暑性に優れることから高温期でも品質のよい青果物がとれます。

『オレンジ美星』は、そのような「美星」の特長を兼ね備えた、鮮やかなオレンジ色のカリフラワーです。『オレンジ美星』は、花蕾を濃いオレンジ色に仕上げるために、通常の白色のカリフラワーの栽培で行われる花蕾を葉で覆う軟白作業(縛葉・ばくよう)が必要なく、栽培の手間を大幅に省けます。本品種は、従来のオレンジ色品種よりも発色がよく、栽培期間を短縮でき、かたく締まった花蕾をもちます。『オレンジ美星』は、生産園芸向けには全国のJA、種苗店を通じて、2,000粒入り1袋4,935円(税込み希望小売価格)で販売します。趣味園芸向けは、全国の種苗店、園芸店、ホームセンター、当社通信販売、当社直営店のサカタのタネガーデンセンター横浜を通じて約90粒入り1袋420円(税込み希望小売価格)で販売します。なお、初年度の販売目標金額は合計1,400万円です。


 

写真はカリフラワー『オレンジ美星』の青果物

カリフラワーは、同じアブラナ科の仲間であるブロッコリーの突然変異から生まれた野菜です。明治時代初期にヨーロッパから導入され、日もちすることなどから代表的な西洋野菜として長年にわたり食卓で親しまれていました。一方でブロッコリーは、1980年代以降、コールドチェーンの普及と日本の気候に合う品種の育成が進んだことにより、緑黄色野菜として注目され急速に広まりました。現在ブロッコリーとカリフラワーの国内の作付面積は逆転し、ブロッコリーは約13,400ha、カリフラワーはその10分の1の1,370haほどになっています※1

カリフラワーは、緑黄色野菜ではないものの栄養価が高く、クセがなくさまざまな料理に使えるなど、ブロッコリーとはひと味違った魅力があります。当社では、この魅力を生産者や消費者の皆さんに再認識していただくために、新しいタイプのカリフラワーの開発に取り組んでいます。そして「小人数の家庭でも食べきれるようサイズを小さくする」「花蕾に重量感があり、緻密でみずみずしく生でもおいしく食べられるようにする」「単位面積あたりの収穫量を上げるため、草姿をコンパクト化し密植栽培を可能にする」という3つのコンセプトを掲げ品種開発に取り組んできました。その結果2003年には、直径約10cm、重さ約350gのミニサイズから収穫できる、花蕾が白色の早生品種「美星」を発売しました。

通常カリフラワーの栽植本数は10aあたり3,000~3,500株程度ですが、「美星」は草姿がコンパクトなため約2倍の6,660株程度植えることができます。家庭菜園においても、草姿がコンパクトなことでより狭いスペースで栽培ができ、従来よりも土の量を減らせることからコンテナ栽培にも向きます。また、同品種は耐暑性に優れるため高温期でも品質のよい青果物を収穫することができます。このような特長が評価され「美星」は、人気がやや低迷気味ともいえるカリフラワーのなかでも、発売以来安定した売上実績をあげている当社の定番品種です。特に家庭菜園での需要が高まっており、2009年度(2009年6月~2010年5月)の絵袋(趣味園芸家向けのタネ袋)の売上は、5年前の約1.7倍にもなっています。

数年前から、オレンジ色や紫色などのカリフラワーがスーパーなどで出回るようになり、プロ、アマ、消費者を問わず「カラフルなカリフラワー」に対する要望が少しずつ高まってきています。今回発売する『オレンジ美星』は、「美星」の特長を維持しながら鮮やかなオレンジ色を出すことが困難だったため、商品化までに約10年もの歳月を要しています。

『オレンジ美星』は、日にあたるほどオレンジ色が濃くなるため、通常の白色のカリフラワーで行われるような花蕾を周囲の葉で覆う軟白作業(縛葉・ばくよう)が必要なく、作業の手間を大幅に省くことができます。なお、日にあてることで風味が損なわれることはありません。従来のオレンジ色のカリフラワーと比べて、色が濃く、栽培期間を5~10日ほど短くでき、さらに花蕾がかたく緻密なため食味がよく、輸送性にも優れるという特長もあります。また、『オレンジ美星』は、サラダやピクルスなどの生食のほか、加熱してもオレンジ色が残るので、シチューやグラタンなど彩りを生かしたさまざまな調理方法に対応できます。タネの発売に先立ち、一部産地での試作、限定出荷を行ったところ「色が鮮やか」「食感がパサパサせずにおいしい」など高い評価をいただいています。

今までの白色のカリフラワーとは異なり、見た目にも楽しく彩りのある『オレンジ美星』の発売により、従来の「美星」との2色セットの出荷形態による付加価値向上も見込んでいます。当社では、『オレンジ美星』と「美星」を積極的に拡販していくことで、カリフラワーの普及にもつながることを期待しています。

■カリフラワー『オレンジ美星』の概要

◆特 長

①定植後約65日で収穫できる早生品種(※従来の「美星」と比べて5~7日早生)。
②コンパクトな草姿で密植に適するため、収量性が高い。
③花蕾は極緻密・重量感のあるドーム形で、鮮やかなオレンジ色。
④加熱しても花蕾の色の変化が少ない。みずみずしく、サラダなどの生食用にも向く。
⑤直径約10cm、重さ約350gで収穫すると最も特性を発揮する。
⑥光にあてた方がオレンジ色の発色がよくなるため、縛葉は不要。

◆栽培のポイント

●生産園芸向け

①適応性
温暖地・暖地の夏まき秋収穫および春まき初夏収穫、寒冷地の初夏まき夏~初秋収穫に適する。耐暑性があり初夏~夏収穫も可能だが、より色が鮮やかなものを栽培するには収穫期に気温が下がってくる初秋~秋収穫が最適。また、年明けの収穫では、霜害にあう危険があるため、収穫は年内で終わるように計画する。

「美星」と同様、低温に敏感で早期出蕾になりやすいので、春は無理な早まきを避ける。また、収穫期が高温になると発色が鈍る場合があるので遅まきも注意が必要。

②タネまきと育苗
春まき栽培では、出芽を均一にするため地温(20~25℃)を確保する。夏まき栽培では、風通し、日あたりのよい場所を選び、タネまき後は十分に水やりし、出芽まで乾燥させないように管理する。特にセル育苗※2では、徒長を防ぐため夕方には床土の表面が乾く程度に水やりする。

③畑づくりと施肥
カリフラワーは湿害に弱い作物なので、排水のよい畑を選び、サブソイラー※3による硬盤の破壊や高畝栽培など排水対策を積極的に行う。施肥量は一般的なカリフラワーより2割ほど少なく、元肥を中心に10aあたり窒素18kg、リン酸15kg、カリ18kgを基準とするが、土質や前作の残効を考慮すること。株を大きくつくりすぎるとオレンジ色の発色が鈍る場合があるので、特に高温期の栽培では元肥を通常の2割ほど減らし、追肥で調節するようにする。

④定植および定植後の管理
セル苗育苗では、本葉2.5~3.5枚の若苗で定植するようにする。作型や出荷サイズによっても変わってくるが、畝間60cm×株間25cm(6,660本/10a)を標準とする。

定植後に極端な乾燥が続く場合は、スプリンクラーなどで水やりする。また活着後雑草が生え始めたころの中耕は、除草と排水性の向上により、生育促進に有効。

⑤病害虫防除
従来品種より密植するので、一度病害虫の発生がみられると広がりやすくなる。育苗から初期生育まで病害虫防除を徹底する。

⑥収穫
収穫遅れや大型サイズでの収穫は、発色の鈍りにつながるので、花蕾の肥大が早い高温期の収穫時には注意が必要。サイズをそろえ、花蕾を保護するためまわりの葉を多少つけて収穫、出荷する。

●趣味園芸向け

①タネまき~植えかえ(仮植)
128穴程度のセルトレーにタネをまき、本葉1.5枚で1本にする。または育苗箱に10cm間隔でスジまきし、本葉2枚で市販の育苗用培養土を入れた直径9cmのポットに植えかえる。

②土づくりと植えつけ(定植)
畑の場合は、1㎡あたり苦土石灰100g、完熟堆肥2㎏、有機配合肥料100gを施す。本葉4~5枚のころ、畝間60cm×株間25cmで植えつける。   

コンテナの場合は、約2割の腐葉土を含む土10Lあたり、植えつけ2週間前に苦土石灰6.5g、有機配合肥料6.5gを施す。長さ約65cm程度の標準プランター(14L)では3株、7~8号鉢では1株植えつける。

③追肥と病害虫防除
本葉8枚のころと花蕾のできる直前に追肥する。

畑の場合は、1㎡あたり1回につき70g、コンテナでは、1株あたり1回につき2~3gの化成肥料を施す。
アオムシ、コナガの防除に努める。 

④収穫
植えつけ後65日前後、花蕾の直径が8~12cmくらいで収穫する。収穫遅れや高温期の収穫は発色の鈍りにつながるので注意する。

◆作型図

 
※生産園芸、趣味園芸共通

◆販売価格(税込み希望小売価格)  
 
生産園芸向け 
2,000粒入り1袋 4,935円

趣味園芸向け
約90粒入り1袋 420円

◆発売時期

生産園芸向け
2011年6月下旬から全国のJA、種苗店を通じ受注開始、順次出荷。

趣味園芸向け
同年6月以降、順次全国の種苗店、園芸店、ホームセンター、当社直営店のサカタのタネガーデンセンター横浜で販売開始。当社通信販売では5月20日、オンラインショップでは6月1日に受注開始し、7月上旬から順次発送。

◆販売目標

生産、趣味の両園芸向け合計で1,400万円(2011年6月~2012年5月期の1か年)


※1 :
農林水産省大臣官房統計部、農林水産統計「平成21年産指定野菜に準ずる野菜の作付面積、10a当たりの収量、収穫量及び出荷量(全国)」から

※2 セル育苗:
角柱状・円柱状の小さな鉢型の穴があけられた、育苗するための樹脂製トレーをセルトレーといい、栽培する植物の種類に応じて72穴、128穴、200穴、512穴などさまざまな仕様があり、育苗日数や苗の大きさに対応できる。セルトレーで苗を生産することをセル育苗という。セル育苗は、土詰め、タネまき、覆土、出芽、水やり、植えかえなど一連の作業を自動化することができるため、現在、広く用いられている方法である。

※3 サブソイラー:
大きな金属の爪状の農作業機で、トラクターなどに取り付けて畑を掘り起こすことで、排水性や地温を高めたり植物の根域を増やしたりすることができる。
 

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