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ニュースリリース|2011

2011年09月26日

一日の開花時間を従来品種よりも長くすることに成功
ポーチュラカ『サンちゅらか』シリーズを開発、苗を発売
ボリュームあふれる株にたくさんの花をつけ、環境ホルモンも浄化する当社環境浄化植物第二弾


サカタのタネは、開花時間が長く、ボリュームある草姿に多くの花を咲かせる画期的なポーチュラカ『サンちゅらか』シリーズを開発し、2012年5月中旬から苗を発売します。ポーチュラカは、明るい花色と、暑さや乾燥に強く手入れが容易なことから、夏の定番植物です。一方、天候などの要因で開花時間が短く、また流通する多くの品種がクリーピングタイプ※1の草姿のため、株の中心部に花がつきにくいといった課題もあります。同シリーズは、これらの欠点を解決し、開花時間は従来品種より長く、株張りや草勢も旺盛で、立性のため斜め上に向かってこんもりと茎が伸び※2、株全体に花がよくつきます。一般にポーチュラカは、環境ホルモン「ビスフェノールA」※3の分解能力が高いことが知られています※4。なかでも『サンちゅらか』シリーズはさらに高い分解能力が実証されています※5

ラインアップは、イエロー、ホワイトなど計6色6品種です。全国の園芸店・ホームセンターではオープン価格で2012年5月中旬から販売、当社通信販売(オンラインショップ含む)では6ポット1組1,880円(税込み小売価格)で2011年12月1日から予約受注開始、翌年5月中旬から順次発送します。当社 ガーデンセンター横浜では、同5月中旬から1ポット315円(同)で販売します。初年度販売目標金額はシリーズ合計で1,000万円です。

 
写真はポーチュラカ『サンちゅらか ホワイト』

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ:学名Portulaca oleracea)は、熱帯から温帯にかけて広く分布し、高温と乾燥に強い植物です。花径は約2~7cmとさまざまにあり、色はイエロー、ピンク、ホワイトなど多彩で、多くの園芸品種があります。その理由としては、暑い夏にも負けない強さ、丈夫で手入れが容易なため園芸初心者にも育てやすいといった特長に加え、植えつけ適期が「母の日」後の花苗の植え替えシーズンにちょうどあてはまることなどがあげられます。ポーチュラカの国内マーケットの位置づけとしては、年間の出荷量は9位で約386万ポットが出荷されており※6、夏場に利用する苗物に限定すれば、ペチュニア、マリーゴールド、ニチニチソウ、サルビア、ベゴニアに次ぐ第6位※6の出荷量を誇る夏の定番品目です。

一方でポーチュラカは、その日の天候やハチなど訪花昆虫の影響によって、昼過ぎには花が閉じてしまうなど開花時間が限られています。また市場に多く流通するクリーピングタイプの品種は、株の中心部に花がつきにくく、ボリューム感に欠けるといった課題もあり、
花苗の出荷単価も低迷しているのが現状です。

このようななか当社では、育てやすく花色が華やかなポーチュラカの魅力はそのままに、「一日の開花時間が長く、株張りや草勢が旺盛で花つきがとてもよく、ボリュームのある草姿をもった高品質なポーチュラカの創出」を育種目標に掲げました。そして、開発に成功したのが、今回発売する『サンちゅらか』シリーズです。ポーチュラカの開花には、温度と光線量が関係しています。気温が高く、太陽が出ているときはよく咲き、気温が下がったり、曇天だったりすると、咲きづらくなります。その日の天候によっては、昼過ぎには花が閉じてしまうこともあり、長く花を楽しむのが難しい品目でした。『サンちゅらか』シリーズは、同様の天候条件下で従来品種と比較した場合、従来品種は12時には花が閉じ始め、15時過ぎにはほぼすべての花が閉じてしまったのに対し、15時を過ぎても咲き続けたという結果が得られました(当社 神奈川県藤沢市の農場で2011年8月12日に実施)。花に訪れたハチが接触することも花が閉じる要因の一つです。その場合でも『サンちゅらか』シリーズは、従来品種より長く咲き続けます。また、草姿が立性なので、横に大きくなるだけでなく、上にもこんもりと盛り上がり、ボリュームのある株になります。

『サンちゅらか』シリーズのパフォーマンスを最大限に発揮させるためには、根量が多くなるよう栽培することが大切です。最も推奨する楽しみ方は花壇での栽培で、株間を50cm以上たっぷりととることです。株張りも旺盛になり、分枝や花つきもよりよくなりボリュームのある草姿となります。コンテナで栽培する場合は、容量10~15Lあたりに1株植えとすることで、長期間にわたって高品質な花を堪能することができます。そのことから、出荷時のポットサイズは、通常の10.5㎝ポット(標準高さ9㎝、容量570cc)ではなく、10.5㎝ロングポット(標準高さ12㎝、容量810cc)としています。このような花苗を一般家庭の花壇などに植えつけることで、『サンちゅらか』シリーズの特長を楽しむことができます。

夏の定番であるポーチュラカは、かわいらしい花を楽しめることに加え、有害な化学物質を浄化する作用も注目されています。最近の研究では、環境ホルモンの一つである「ビスフェノールA」を分解する能力が、ほかの園芸植物に比べて非常に高いことが確認されています。そのなかでも『サンちゅらか』シリーズは、ほかのポーチュラカよりも、さらに高い浄化能力があることが実証されています(グラフ①、②参照)。 

『サンちゅらか』シリーズのネーミングについては、夏の日ざしをうけてグングン育つ太陽(サン)のイメージにポーチュラカを合わせるとともに、カタカナとひらがなを組み合わせて優しいイメージを出しています。「サン」をカタカナとしたのは、当社が環境浄化植物の第一弾として発表した花き園芸植物「サンパチェンス」シリーズ※7の「サン」と呼応しています。

当社では、今後『サンちゅらか』シリーズに新色を随時追加し、積極的に拡販することで、消費者の皆さまに夏の定番ポーチュラカの魅力を再発見していただくとともに、当社が贈る「環境浄化植物」第二弾として、花市場の活性化を図っていきます。
また、『サンちゅらか』シリーズが、緑の大切さや環境問題について考えるきっかけになればと願い、売上の一部を、「緑の募金」 ※8に寄付し、東日本震災地域を含む森林整備や緑化推進などに役立てていただきます。


※1 クリーピング(ほふく)タイプ:
茎や枝がカーペットのように地表にはうように生育する性質。花壇、寄せ植え、ハンギングバスケットなどに向く。
※2 :『サンちゅらか』シリーズは、東北など寒冷地では立性になりづらい場合がある。
※3 ビスフェノールA(bisphenol A、BPAと略される):
   おもにポリカーボネート、エポキシ樹脂と呼ばれるプラスチックの原料として使用される化学物質で、一部の食品用容器などの原料に使用されており、近年人体への影響が懸念される物質として社会的に関心がもたれている(厚生労働省HP「ビスフェノールAについてのQ&A」から抜粋)。
※4 :大阪大学、関西電力との共同研究による。
※5 :関西電力の試験による。
※6 :出典元「2009年における花き品種別流通動向分析調査 苗物 品目別流通調査」(財団法人日本花普及センター)
※7 「サンパチェンス」シリーズ:
    当社が開発したインパチェンス属の種間雑種。二酸化窒素、ホルムアルデヒドの浄化能力、二酸化炭素の吸収能力が、従来の花き園芸植物に比べて高い(共同研究:東京大学博士・農学 浦野 豊氏)。
※8 :募金団体 公益社団法人国土緑化推進機構


■ポーチュラカ『サンちゅらか』シリーズの概要

◆特  長

①1日の開花時間を従来品種よりも格段に長くすることに成功した画期的な一重咲きポーチュラカの新シリーズ。
②株張り・草勢が旺盛で、株全体に花径3~4.5㎝の中小輪の花をたくさんつける。
③立性で、こんもりとしたボリュームのある草姿。
④環境ホルモンの一つである「ビスフェノールA」の浄化能力が、従来品種に比べて高い環境浄化植物。

◆ラインアップ  (6色6品種)

商品名 花 色
サンちゅらか イエロー 鮮やかな濃黄色。
サンちゅらか レモンイエロー レモンの果実を思わせる明るく爽やかな黄色。
サンちゅらか チェリーレッド 明るい紅色。
サンちゅらか ピンク 明るい桃色。
サンちゅらか ローズ 鮮やかな濃桃色。
サンちゅらか ホワイト  すがすがしい印象の純白色。

◆栽培のポイント

花壇の場合は、株間を50cm以上空けて植えつける。コンテナの場合は、容量10~15Lのものに1株植えとし、例えばボールプランターならば、直径35cm以上、深さ20cm以上の大きめなものを用意するのが好ましい。土は、基本用土として赤玉土を5割、植物用土として腐葉土を3割、補助用土として排水性を高めるパーライトなどを2割程度混ぜて土づくりを行うか、市販の花用培養土を使用する。土に元肥が入っていない場合は、10Lあたり6~7グラムの緩効性肥料を土に混ぜ込む(肥料の成分量 窒素10-リン酸10-カリ10の場合)。

高温のほうが生育がよいので、真夏でもよく日のあたるところに置く。日あたりのわるいところでは茎が間延びして花つきもわるくなる。
水やりは、過湿を避け土の表面が乾いてきたら行う。
長期間次々と花を咲かせるので、肥料を切らさないように追肥を適時行う。肥料が切れる前に、緩効性肥料を置肥するとよい。
ポーチュラカはほかの花壇苗に比べて水や肥料が少なくても生育する植物だが、過度な乾燥や肥料切れを起こすと、分枝や花つきがわるくなる。『サンちゅらか』シリーズは生育が旺盛な品種なので、ほかの花壇苗と同じ程度の水管理および追肥を心がけると、初秋まで長く楽しめる。

茎が間延びして株の形がわるくなったり、枝の数が少なくなったりしたら、茎を半分くらいの長さに切り戻しをする。この作業により新しい花枝が伸びて、さらに多くの花を咲かせるようになる。

◆販売形態、ルート、価格、時期 

形 態 販売ルート  価 格 予約受注・販売時期

10.5cm
ロング
ポット苗

  各品種
1ポット
全国の園芸店
ホームセンター
オープン 2012年5月中旬から販売
6品種
6ポット1組
 当社通信販売
(オンラインショップを含む) 
  1,880円
(税込み小売価格) 
2011年12月1日から予約受注開始、2012年5月中旬から順次発送
1品種
6ポット1組  
各品種
1ポット 
サカタのタネ
ガーデンセンター横浜 
315円
(税込み小売価格)
 2012年5月中旬から販売

◆初年度販売目標   

『サンちゅらか』シリーズ全体(6色6品種)で1,000万円(2012年5月~2013年4月期の1か年)

■農林水産省品種登録について

品種登録申請中

農林水産植物の種類 出願名 商品名 出願番号 出願日
すべりひゆ SAKPOR004 サンちゅらか イエロー 26301 2011年9月12日
すべりひゆ SAKPOR005  サンちゅらか レモンイエロー  26302  2011年9月12日
すべりひゆ SAKPOR002 サンちゅらか チェリーレッド  26299  2011年9月12日
すべりひゆ SAKPOR003 サンちゅらか ピンク  26300 2011年9月12日
すべりひゆ SAKPOR001 サンちゅらか ローズ  26298  2011年9月12日
すべりひゆ   SAKPOR006 サンちゅらか ホワイト  26303 2011年9月12日

※『サンちゅらか』は商標登録申請中 

 


 

 グラフ①『サンちゅらか』シリーズの環境浄化能力データ(出典:大阪大学、関西電力)
ビスフェノールA 約10ppm×3日間水耕栽培結果
サカタのタネで一部加工

 

グラフ②『サンちゅらか』シリーズの環境浄化能力データ(出典:関西電力)
ビスフェノールA浄化経時変化試験
 サカタのタネで一部加工
              

 
『サンちゅらか』シリーズと従来品種の開花時間比較
左:従来品種  右:『サンちゅらか』シリーズ
(2011年9月16日、当社神奈川県藤沢市の農場で実施)

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