サカタのタネ
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ニュースリリース|2011

2011年09月26日

生育が旺盛で環境浄化植物としての能力も兼ね備える
『サンパチェンス』シリーズに『サンパチェンス ピーチブラッシュ』が登場
発売から6年で全世界累計約2,800万鉢を売り上げた人気シリーズに待望の新色

サカタのタネは、ツリフネソウ科インパチェンス属の栄養系品種『サンパチェンス』シリーズに新品種『サンパチェンス ピーチブラッシュ』を追加し、2012年春から苗を販売します。同シリーズは、真夏も休まずに成長を続ける旺盛な生育力と、環境浄化植物としての能力が高く評価されており、全世界の販売実績は累計で約2,800万鉢(2006~2011年)にもなる人気の草花です。『サンパチェンス ピーチブラッシュ』は、ホワイトのスプレーをかけたような模様が入る明るいピンクの花弁と、さわやかなグリーンの葉のコントラストが美しい品種です。『サンパチェンス ピーチブラッシュ』は、全国の園芸店・ホームセンターでは、2012年4月中旬からオープン価格で販売します。オンラインショップを含む当社通信販売では、1株500円(税込み小売価格)で2011年12月1日から受注を開始し、翌年4月下旬から順次発送します。サカタのタネ ガーデンセンター横浜では、2012年4月中旬から1株472円(税込み小売価格)で販売予定です。販売形態はいずれも10.5cmポットに1株入りです。『サンパチェンス』シリーズ(全13品種)の2012年シーズンの販売鉢数は日本国内で110万鉢、全世界で1,910万鉢を見込んでいます。

 
写真は『サンパチェンス ピーチブラッシュ』

『サンパチェンス』シリーズは、鮮やかな色合いをもち、真夏の暑さや強い日ざしに耐え、たくさんの花を咲かせる草花です。またそれだけではなく、二酸化窒素(NO2)やホルムアルデヒド(HCHO)の浄化能力、それに二酸化炭素(CO2)の吸収能力※1が従来の花き園芸植物よりも高く※2、 大気汚染の軽減効果のある「環境浄化植物」として注目されています。さらに、『サンパチェンス』の表面温度を測定したところ、従来の花き園芸植物よりも3.0~4.5℃低い結果となり、気温よりも2.5℃、地面の温度よりも10℃以上低く、同シリーズは「打ち水」効果による温度降下能力も備えていることがわかっています。

『サンパチェンス ピーチブラッシュ』は、ホワイトのスプレーをかけたような模様が入る明るいピンクの花弁と、さわやかなグリーンの葉のコントラストが美しい品種です。花色は、気温が高くなるにつれて徐々に淡くなるため、季節の移り変わりによってその変化を楽しむことができます。

同品種の開発にあたっては『サンパチェンス』シリーズの特長である、耐暑性やすぐれた開花性を維持しながら、淡いピンク色を安定して出現させることは困難を極めました。『サンパチェンス ピーチブラッシュ』は数千の掛け合わせを試し、10年以上の歳月をかけて完成した品種です。

既存の『サンパチェンス』シリーズには、ピンク系の品種としてピンクに白のグラデーションがかかった花弁の「サンパチェンス キッズピンク」と、ムラのない鮮やかなピンク色の「サンパチェンス ピンク」があります。今回、『サンパチェンス ピーチブラッシュ』が加わることにより、さらにピンク系のラインアップが充実します。

『サンパチェンス』シリーズは、2006年の出荷開始以来、旺盛な生育力と環境浄化植物としての能力が国内外で高く評価されています。年々、出荷鉢数は増加しており、2011年は初年度2006年の6.3倍にもなる約1,100万鉢(全世界合計)を販売しています。そして、2006~2011年を合計すると全世界で累計約2,800万鉢の販売実績を記録しています。特に売上をけん引しているのは、アメリカでのコンテナ栽培や花壇植えを中心とした個人利用、そして南ヨーロッパの国々での公共花壇での植栽需要などです。2012年シーズンは、国内で110万鉢、海外では1,800万鉢、全世界合計で1,910万鉢の出荷を見込んでいます。

『サンパチェンス』は、ホームセンターや園芸店、通信販売を中心にした小売の花苗商材として、また公園などの植栽用の造園商材として、グローバルに展開できる品種であり、当社のビジネスモデルを確固たるものとする重要な位置づけにあります。今後とも同シリーズを当社花部門の主力商品として積極的に展開をしていきます。

※1 :実験結果から『サンパチェンス』のCO2吸収能力は、ほかの花き園芸植物よりも高いことが得られましたが、地球温暖化という現象は、CO2のみならず複数の要因が関わる地球レベルの極めて大きい事象です。したがって、『サンパチェンス』のCO2吸収能力だけをもって、それが温暖化対策につながるというものではありません。
※2 :浦野豊氏(東京大学博士・農学)との共同研究の結果による。

■『サンパチェンス』シリーズの概要 

◆特  長

1. 環境浄化植物として各種有害物質の高い吸収効果を発揮する。
2. 1株で鉢植えの場合は約60cm、露地植えでは約1mもの大株になる。生育も従来のインパチェンスより早く、栽培が容易。
3. 従来のインパチェンスの課題を克服し、暑さや強い日ざしに耐え、真夏でも株が大きくなりたくさんの花を次々に咲かせる。
4. 生命力が強く根張りが抜群によいため、強い風で倒れてもすぐに回復する。また、花弁が厚いため、風雨にあたっても花が長もちする。
5. 春から晩秋まで長期間にわたりトロピカルな美しい花を楽しめる。また、花が株の表に出て覆うように咲く「オーバーフラワリング」や、枯れた花を覆い隠すように次々と新しい花が開花する「セルフクリーニング」の性質がある。
6.ほかの花壇材料に比べ単位面積あたりの栽植株数が少なく済む(マリーゴールドやサルビアは1㎡あたり25~36株、『サンパチェンス』は1㎡あたり5~9株程度)。

◆ラインアップ

品 種  花 色
サンパチェンス オレンジ  眼にもまぶしい鮮やかなオレンジの花色
サンパチェンス ホワイト  やわらかな美しいホワイトの花色※ 
サンパチェンス ラベンダー  赤みの強さが印象的なラベンダーの花色
サンパチェンス コロナ  鮮やかで赤みのあるオレンジの花色
サンパチェンス 斑入りサーモン  斑(ふ)が入った葉にサーモンの花色
サンパチェンス ローラ  濃い赤紫の花色
サンパチェンス 斑入りホワイト  斑が入った葉に輝くようなホワイトの花色※
サンパチェンス ピンク  発色のよい鮮やかなピンクの花色
サンパチェンス ピーチブラッシュ  ホワイトのスプレーをかけたような模様が入る明るいピンクの花色

『サンパチェンス』のなかで草姿の収まりがよく、比較的コンパクトでコンテナ栽培に適した品種として、以下の「サンパチェンス キッズ」シリーズがあります。

サンパチェンス キッズオレンジ  「エレクトリック・オレンジ」とも称されるような輝きのある鮮やかなオレンジの花色
サンパチェンス  キッズホワイト  やわらかな美しいホワイトの花色※
サンパチェンス キッズライラック  光沢のあるライラックの花色
サンパチェンス キッズピンク 白のグラデーションがかかったピンクの花色

※ 栽培環境によって薄くピンク色がのることがある。

◆販売形態、ルート、価格、時期 

形 態 販売ルート  価 格 発売時期
10.5cm
ポット苗
全国の園芸店
ホームセンター
オープン 2012年4月中旬
当社通信販売
(オンラインショップを含む)

 500円
(税込み小売価格) 

2011年12月1日から受注開始、
翌年4月下旬から順次発送
サカタのタネ
ガーデンセンター横浜

472円
(税込み小売価格・予定) 

2012年4月中旬


◆ 販売目標

2012年シーズンの『サンパチェンス  ピーチブラッシュ』を含める『サンパチェンス』シリーズ(全13品種)の出荷予定鉢数は、日本国内で110万鉢(2012年4月~6月)、全世界合計で1,910万鉢(2011年7月~2012年6月)。 

■農林水産省品種登録について

◆品種登録済み
 

農林水産植物の種類 登録名 商品名

登録
番号

登録日

ニューギニアインパチェンス

三郷FG2  サンパチェンス オレンジ  16555 2008年3月13日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP006 サンパチェンス ラベンダー  18052  2009年3月19日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP005  サンパチェンス斑入りサーモン  18051 2009年3月19日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP008  サンパチェンス コロナ 19137 2010年3月2日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP010  サンパチェンス ホワイト  19139 2010年3月2日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP011  サンパチェンス キッズオレンジ  20074  2010年12月7日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP012 サンパチェンス キッズライラック  20075 2010年12月7日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP013 サンパチェンス キッズピンク  20076  2010年12月7日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP014  サンパチェンスⓇ キッズホワイト  20077 2010年12月7日

◆品種登録申請中
 

農林水産植物の種類 出願名 商品名

出願
番号

出願日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP016 サンパチェンス ローラ 24215 2009年10月14日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP018 サンパチェンス 斑入りホワイト  24216 2009年10月14日
ニューギニアインパチェンス SAKIMP021 サンパチェンス ピンク  25265 2010年10月8日
ニューギニアインパチェンス  SAKIMP023 サンパチェンス ピーチブラッシュ  26338 2011年9月21日


 ◆ご参考:『サンパチェンス』シリーズについて

インパチェンス属(学名:Impatiens L.)は、ツリフネソウ科の植物で、生態的には一年草あるいは多年草に属し、アジアやアフリカの亜熱帯から熱帯を中心に500種類とも800種類ともいわれる種(しゅ)が存在します。インパチェンスの名前は、ラテン語の「impatiens(耐えない)」に由来しており、これは種子が成熟すると果実がはじけて種子を飛散させることによるものです。多くの種のなかで、園芸用に育成された野生種はごくわずかで、よく知られた種としてはホウセンカ(Impatiens balsamina)、インパチェンス(アフリカホウセンカ:Impatiens walleriana)があります。そして、ニューギニアインパチェンス(Impatiens New Guinea  Hybrids)は、おもにニューギニア産のいくつかの原種を用いて、アメリカのアイオワ大学で園芸用に育成された品種群として知られています。これらの園芸種のうち、花壇用にはインパチェンスやニューギニアインパチェンスが利用されます。しかし、いずれも夏花壇用の材料でありながら、夏の暑さに弱く、特に地球温暖化による日本の酷暑下では株が大きくならず、風雨にさらされるとすぐに弱ってしまうという欠点があります。インパチェンス(アフリカホウセンカ)は、消費者の求めるユニークな花色や耐暑性、それに大輪性といった性質については育種的にいきついてしまっており、近年大きな進展がみられず、インパチェンスの花自体が消費者から飽きられマーケットが縮小しているのが現状です。ニューギニアインパチェンスは、直射日光に弱いわりに日陰に置くと花があまり咲かないなどの課題があり、購入してもよく咲いてくれないなど、花壇用草花としての十分なパフォーマンスを示さないことが不人気の原因になっています。

 インパチェンス属の種間雑種として当社が開発した『サンパチェンス』の最大の特長は、生育が画期的に旺盛なことです。従来のニューギニアインパチェンスが1株約20~30㎝の大きさなのに対し『サンパチェンス』は1株で鉢植えの場合約60㎝、露地植えでは約1mもの大株になります。もちろん、花壇のみならずコンテナでも利用できます。

さらに開花持続性にも優れており、春から夏の高温期、そして秋の低温短日期にいたるまで長く楽しめます。また、花梗(かこう=花の軸の部分)が長く、葉を覆うように咲く「オーバーフラワリング」や、枯れた花を覆い隠すように次々と新しい花が開花する「セルフクリーニング」の性質をもち、花径約6㎝の大きな花はトロピカルなイメージの鮮やかな花色で、遠くからでもよく目立つため、夏の庭や花壇のイメージを一新するインパクトのある品種です。

『サンパチェンス』は、品種名の由来でもある「サン(Sun)=太陽+ペイシェンス(Patience)=忍耐」という特性により、暑さや強い日ざしに耐え夏でもたくさんの花を次々に咲かせます。

また、生命力が強く根張りがとてもよいため、強い風などにより倒れてもすぐに回復するとともに、花弁が厚いため、風雨にあたっても花が長もちするなど厳しい気象環境に強いことも大きな特長です。このような特性から、一般家庭での鉢植えや庭植えでのガーデニングはもちろん、公園の花壇などの植栽にも好適な品種です。

『サンパチェンス』は、1㎡あたり5~9株(マリーゴールドやサルビアなどの場合は25~36株/㎡)程度植えれば、1か月ほどで美しい花がびっしりとすき間なく咲きます。このため、広い面積の花壇などの植栽施工時の手間が省けることも大きなメリットです。

栽培時の留意点としては、生育がとても旺盛なので早めに花壇や大鉢に植え替えて肥料をしっかりと施すことと、特に大きく育ってからは水分の蒸散が早いので欠かさずたっぷりと水やりすることです。

『サンパチェンス』シリーズは、国内外で数々の賞を受賞しています。イタリアで5年に一度開催される国際園芸博覧会「Euroflora2006」では金賞を受賞しました。日本では「第1回(2006-2007)ジャパン フラワーセレクション」の花壇苗部門で「サンパチェンス ホワイト」がベスト・フラワー賞を、「同 オレンジ」がベスト・フラワー+ニューバリュー特別賞を受賞し、さらに「第2回(2007-2008)ジャパンフラワーセレクション」では「同 ラベンダー」が花壇苗部門で最優秀賞となるフラワー・オブ・ザ・イヤーを、「同 斑入りサーモン」がベスト・フラワー+ブリーディング特別賞をそれぞれ受賞しました。

2008年には、アメリカ最大のフローリスト組合が主催の「Outstanding Varieties Competition」において“Best in Class : Bedding Plant”を受賞、イギリスの展示会「Four Oaks Trade Show」において“Best Plant Introduction Bedding or Pot Plant”を受賞、2009年にはイギリスの伝統ある園芸組織「Royal Horticultural Society(英国王立園芸協会:RHS)」で“Award of Merit”を受賞、さらに2011年、「Euroflora 2011」で“most prominently FIRST PRIZE in category (Impatiens)”を受賞するなど、世界中で高い評価を得ています。
 


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