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ニュースリリース|2011

2011年10月24日

秋のブライダルシーズンに高品質な切り花を出荷できる中生中輪八重咲きF1品種
トルコギキョウ『マリア ホワイト』を発売
「キング オブ スノー」「レイナ ホワイト」に続く期待の大型品種

サカタのタネは、中生中輪八重咲きF1新品種『マリア ホワイト』を開発し、2011年11月1日から種子とセルトップ※1を生産者向けに販売します。白色のトルコギキョウは、ブライダルをはじめとする冠婚葬祭の定番色として最も需要があります。『マリア ホワイト』は、業務需要や店頭販売など幅広く使われる花径7~8cm程度の中輪です。やわらかなフリルが入る八重咲き品種のため、立体感と高級感を兼ね備えています。夏~秋出荷のトルコギキョウは、草丈が十分に伸びないうちに開花してしまう欠点がありますが、同品種は十分に草丈がとれます。茎はかたく扱いやすいことから、アレンジメントにも好適です。さらに、花弁は厚く丈夫なため輸送性が高く、夏の高温条件下での花もちにも優れます。『マリア ホワイト』の税込み希望小売価格は、ペレットシード※2 1袋3,000粒入り9,450円、セルトップ苗1トレー406穴(350本保証)7,718円です。発送は、種子が今年11月から順次、セルトップ苗は翌年4月からとなります。切り花は2012年5月ごろから順次市場へ出荷される予定です。売上目標は初年度が1,000万円、3年後は2,500万円です。

 

写真はトルコギキョウ『マリア ホワイト』

現在、国内市場に流通するトルコギキョウのうち、33%は白色系品種が占めます※3。そのなかでも特に豪華で見栄えのする八重咲き品種は、高い需要があります。昨年のトルコギキョウ品種別流通ランキングでは、上位50品種のうち13品種※3(そのうち当社品種は10品種)が白色系品種で、そのすべてが八重咲き品種となっています。当社では、1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」でグランプリを受賞した「キング オブ スノー」や、花径10~12cmにもなる迫力ある花と立体感のあるやわらかなフリルが印象的で、業務需要に好適な「レイナ ホワイト」など、数多くの白色系八重咲き品種をラインアップしています。

白色系トルコギキョウは上述の「レイナ ホワイト」のようにプレミアム市場向け品種も必要ですが、最大のボリュームゾーンとなるのが、ウエディングのテーブルブーケや葬祭セレモニー、さらに生花店の店頭販売など幅広い需要がある中輪品種です。白色系の中輪品種は、他社品種も含めて数多く存在していますが、切り花生産においては各作型への対応、栽培しやすさ、微妙な花形や色の違いなどさまざまな要素が絡み合うことから、生産者にとっては品種選定が難しい状況にあります。

今回発表する『マリア ホワイト』は、市場性が高く用途の幅が広い7~8cm程度の白色中輪品種です。さらに花弁は、やわらかなフリルが入る八重咲きで立体感があるため、さまざまなアレンジメントで高級感のある空間を演出できます。

トルコギキョウは夏の暑さに強く、一方バラは夏の暑さに弱いことから、夏から秋にかけて、トルコギキョウはバラに代わる花材として重宝されています。ただし、この時期の出荷では、茎が十分に伸びずに開花してしまうことが課題となっていました。『マリア ホワイト』は、夏~秋出荷でも草丈が十分にとれ、さらにその茎はかたく折れにくいため、高品質な切り花を出荷することができます。また、従来品種は夏の高温条件下では他の時期に比べ花もちが劣りますが、『マリア ホワイト』は花弁が厚く丈夫なため、輸送性に優れ、花もちがよいというメリットがあります。このような茎のかたさと花もちのよさから、小売店での切り花販売やアレンジメントにおいても安心して使用できる品種となっています。

夏~秋出荷の産地である山形県、福島県、長野県で試作したところ、生産者からは「そろいがよく出荷ロスが少ない」「従来品種よりもしっかりと草丈が伸びてから花が咲く」「採花の際、初期に咲いた花もしおれずに残っており、花もちのよさを実感した」など評価をいただいています。市場関係者からは「ほどよい輪の大きさは、ブライダルなどの業務需要から小売用途まで汎用性が高く、常備しておきたい品種」、小売店からは「フリルが入っていてきれい」などのご意見をいただいています。

なお、『マリア ホワイト』という名称は、清楚で上品な雰囲気と、性質の強さを兼ね備えたイメージから命名したものです。

今後『マリア ホワイト』を、プレミアムゾーンをターゲットとした巨大輪の「レイナ ホワイト」と共に、需要の高い白色系八重咲きトルコギキョウ市場の決定版として積極的に拡販を進めてまいります。

■ トルコギキョウ『マリア ホワイト』の概要

◆特 長

① 中生中輪八重咲きF1品種。花径7~8㎝程度。
② 花弁は白色で、やわらかなフリルが入る。
③ 夏~秋出荷に向く。従来品種の同作型と比べ、草丈が十分にとれる。
④ 花弁が厚く丈夫なため輸送性に優れ、花もちがよい。
⑤ 茎がかたいため、アレンジメントにも使いやすい。

◆栽培のポイント

① 栽培環境
施設栽培

② 管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時の高温管理は、定植後のロゼットを引き起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーにあらかじめ十分湿らせたタネまき用培養土を詰めてから、タネまきする。好光性種子のため覆土はせず、タネまき後は光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の水やりによる根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。

生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。植えつけ前には定植床の温度を整え(冬季は暖め、夏季は冷やし、地温20℃前後を目標とする)、十分に水やりしておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※4 0.5程度が望ましい。植えつけ直後から根づくまでは定植床を乾燥させないようにする。

根づいてからは水やりを徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜、整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※5、ブラスチング※6の発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。

全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウムなどの立枯病には、発生後の有効な対策はないので、植えつけ前の土壌消毒を徹底して行う。

◆『マリア ホワイト』の作型図 

◆販売価格(税込み希望小売価格)および発売時期  

ペレットシード 3,000粒 9,450円(2011年11月1日から順次出荷開始)
※趣味園芸向け種子の販売は未定

セルトップ苗 406穴セルトレー(350本保証)7,718円
(2011年11月1日から受注開始、2012年4月上旬から出荷開始)

◆切り花出荷開始
 
生産者による主要生花市場への切り花出荷は、2012年5月ごろから開始される予定。

◆売上目標金額(種子とセルトップⓇ苗合計)   

『マリア ホワイト』1品種で初年度1,000万円(2011年11月~2012年10月期の1か年)、
3年後に2,500万円(2013年6月~2014年5月期の1か年)

※1 セルトップ苗:
サカタのタネオリジナルのセル成型苗。

※2 ペレットシード:(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒
子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※3:財団法人日本花普及センター提供「2010年度トルコギキョウ流通量」上位50位のデータから算出。

※4 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。 

※5 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

※6 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯れてしまう現象。


 

トルコギキョウ『マリア』のロゴマーク
 

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