サカタのタネ
  • 商品情報 総合案内サイト
  • English
  1. HOME>
  2. ニュースリリース>
  3. 2011>
  4. トルコギキョウ『オーブ』シリーズを発売

ニュースリリース|2011

2011年10月31日

夏~晩秋に高品質な切り花を出荷できる晩生中大輪八重咲きF1品種
トルコギキョウ『オーブ』シリーズを発売
秋のブライダルシーズンにぴったりなピンク系の2色をラインアップ

サカタのタネは、秋のブライダル需要に好適なトルコギキョウ晩生中大輪八重咲きF1新品種『オーブ』シリーズを開発し、『オーブ カクテル』と『同 ピンクフラッシュ』の種子とセルトップ※1の受注を、2011年11月14日から生産者向けに開始します。近年、生産者からは、厳しい夏の気象条件下でも草丈がとれる品種が望まれていました。同シリーズは、高温期においてこの条件を満たす晩生品種です。下位からの枝分かれが少ない「上位分枝型」品種のため、本来トルコギキョウ栽培で必要な整枝作業を軽減できます。『オーブ カクテル』は、秋出荷に向くこれまでにない温かみのあるグラデーションカラーで、『同 ピンクフラッシュ』は、白地に淡いピンク色の吹きかけ模様が入る繊細な色合いです。

税込み希望小売価格は、両品種ともペレットシード※2 1袋3,000粒入り9,450円、セルトップ苗1トレー406穴(350本保証)7,718円です。今後新色を追加していき、3年後にはシリーズ全体で年間5,000万円の売上を目指します。なお産地からの切り花出荷は、2012年6月に開始される見込みです。


写真はトルコギキョウ『オーブ カクテル』(左)と『同 ピンクフラッシュ』(右)


夏~秋出荷のトルコギキョウは、近年の酷暑ともいわれる厳しい夏の暑さが原因で、草丈が十分に伸びないうちに開花してしまうという傾向にあります。そのため生産者は、秋のブライダルシーズンに草丈がとれる高品質な切り花を出荷することが難しくなっています。それを解決するため、じっくり成長し、花を咲かせる晩生品種が求められています。ところが、これまでの当社晩生品種は、晩生品種でありながら高温に弱く、夏~秋出荷の作型で草丈がとりづらいことが課題となっていました。 

今回発売する『オーブ』シリーズは、このような従来の問題を解決した、高温期にも草丈が十分にとれる晩生品種です。ブライダルをはじめとした冠婚葬祭の需要が高い8~11月出荷に対応できます。

本来トルコギキョウの栽培では、草姿を整えるため、茎の下半分から発生する余分な枝をかきとる整枝作業が必要となります。同シリーズは下位の枝分かれが少ない「上位分枝型」という性質から、この作業を軽減できる省力品種です。

同シリーズの魅力は花色にもあります。『オーブ カクテル』は、これまでにないイエロー、アプリコット、オレンジ、ピンクからなるグラデーションカラーで、秋出荷に向く温かみのある色合いです。従来の濃いピンク色の品種は、秋の時期には色が薄くなってしまうことが問題となっていましたが、同品種は秋出荷でも退色しにくく品質が安定しています。『オーブ ピンクフラッシュ』は、白地に淡いピンク色の吹きかけ模様が入る繊細な色合いです。花径は、『オーブ カクテル』が7.5㎝前後、『同 ピンクフラッシュ』は8.5㎝前後で、ボリュームのある花となります。いずれの品種も、ほかの色のトルコギキョウやほかの花材とも組み合わせやすく、ピンク系のかわいらしい色合いからブライダル需要に好適です。

産地で試作をしたところ、生産者からは「草丈の伸びがよく、つくりやすい」「花形が整っている」「『オーブ カクテル』のピンク色が濃く、発色がよい」「他社品種を含め十数点を試作したところ、草丈が最も高く上物率もよかった」というご意見をいただいています。

なお、シリーズ名の『オーブ』とは、フランス語で「夜明け」を意味します。これは、花嫁が迎える新しい人生の始まりを祝う花となるよう命名したものです。

当社では『オーブ』シリーズを、近年急速に需要が高まっている夏~秋の抑制作型に特化したトルコギキョウとして位置づけ、積極的に拡販を進めてまいります。今後同シリーズに次々と新色を追加していき、3年後にはシリーズ全体で年間5,000万円の売上を目指します。

■トルコギキョウ『オーブ』シリーズの概要

◆特 徴

①晩生中大輪八重咲きF1品種。
②花色は、『オーブ カクテル』がこれまでにないイエロー、アプリコット、オレンジ、ピンクのグラデーションカラーで、秋出荷に向く温かみのある色合い。秋でも花色が退色しにくい。『同 ピンクフラッシュ』は白地に淡いピンク色の吹きかけ模様が入る繊細な色合い。
③花径は、『オーブ カクテル』が7.5㎝前後で、『同 ピンクフラッシュ』は8.5㎝前後。
④下位の枝分かれが少ない「上位分枝型」のため、整枝作業を軽減できる省力品種。
⑤夏から晩秋にかけての作型で十分に草丈がとれ、上位の分枝が旺盛で花数が多いため、上物率が高い。

◆ラインアップ

品 種 特 徴

オーブ カクテル

これまでにないイエロー、アプリコット、オレンジ、ピンクからなるグラデーションカラー。秋出荷に向く温かみのある色合い
オーブ ピンクフラッシュ   白地に淡いピンク色の吹きかけ模様が入る繊細な色合い

 
◆栽培のポイント

① 栽培環境
施設栽培

② 管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時の高温管理は、定植後のロゼットを引き起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーにあらかじめ十分湿らせたタネまき用培養土を詰めてから、タネまきする。好光性種子のため覆土はせず、タネまき後は光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の水やりによる根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。
生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。植えつけ前には定植床の温度を整え(冬季は暖め、夏季は冷やし、地温20℃前後を目標とする)、十分に水やりしておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※3 0.5程度が望ましい。植えつけ直後から根づくまでは定植床を乾燥させないようにする。

根づいてからは水やりを徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜、整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※4、ブラスチング※5の発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。

全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウム菌などによる立枯病には、発生後の有効な対策はないので、植えつけ前の土壌消毒を徹底して行う。

◆ 『オーブ』シリーズの作型図 

 
◆販売ルート

全国の種苗店、JAを通じて生産者に販売

◆販売価格(税込み希望小売価格)および出荷開始時期  

ペレットシード 3,000粒 9,450円 (2011年11月14日から順次出荷開始)
セルトップ苗 406穴セルトレー(350本保証)7,718円
(2011年11月14日から受注開始、2012年4月上旬から出荷開始)

※趣味園芸向け種子、苗の販売は未定

◆切り花出荷開始

生産者による市場への切り花出荷は、2012年6月ごろから開始される見込み。

◆3年後の販売目標(種子とセルトップ苗合計)   

『オーブ』シリーズ全体で5,000万円(2013年6月~2014年5月の1か年)

※1 セルトップ苗:
サカタのタネオリジナルのセル成型苗。

※2 ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒
子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※3 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※4 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

※5 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯れてしまう現象。
 


トルコギキョウ『オーブ』シリーズのロゴマーク

ページの先頭へ

ニュースリリース

株式会社サカタのタネ
Copyright (C) SAKATA SEED CORPORATION All Rights Reserved.