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ニュースリリース|2011

2011年12月19日

JAS法による有機栽培に対応できる、100%植物由来の有機質肥料
有機の液肥『コメットエイド』を発売
国産のうるち米※1を、天然の麹(こうじ)※2菌と酵母で発酵させたアミノ酸液肥

サカタのタネは、地球環境の保全に貢献できる農・園芸資材商品群「エコプロダクトシリーズ」の有機栽培対応資材の新ラインアップとして、日本バイオ肥料株式会社(社長:吉野公啓氏、本社:静岡県磐田市)製造の有機の液肥『コメットエイド』を生産者向けに販売します。本製品は、遺伝子組み換えでない国産のうるち米に、天然の麹菌と酵母を添加し発酵熟成させて抽出した100%植物原料の液体肥料です。JAS法による有機農産物生産※3に使用できる液肥は現状では極めて少なく、新製品の開発が切望されていました。本製品は農林水産省が発表した最新の有機農産物の日本農林(JAS)規格(平成21年10月27日施行)に対応しています。肥料成分のほか、吸収率の高い各種アミノ酸や有機酸、酵母により生成された機能性物質も豊富に含みます。『コメットエイド』は、1箱20㎏入り9,450円(税込み希望小売価格)で、全国の種苗店、農業用資材販売店、JAなどを通じて2012年1月11日から受注を開始し、1月下旬から順次出荷します。3年後の売上目標金額は、年間3,000万円です。

写真は有機の液肥『コメットエイド』

 有機質の液体肥料としては、植物系(トウモロコシやビートなど)のものと、動物系(魚由来や牛、豚の排せつ物など)があります。植物系の肥料は、製造工程で化学的な処理法を用いたり化学薬品を添加する場合が多く、化学物質の使用に対して厳しい基準を設けているJAS有機認証を通らないケースがあります。一方動物系は、家畜の排せつ物などを原料とするため成分が安定せず、また疫病などの予防に処方される抗生物質の問題もあります。さらに大量生産できないことや、魚由来にいたっては海洋汚染の影響を受けやすいといったさまざまな課題を抱えています。JAS法の認定基準が年々厳しくなるなか、当社でも安心・安全の原料にこだわった製品開発を進めています。
『コメットエイド』は、遺伝子組み換えでない国産のうるち米を、天然の麹菌と酵母で発酵熟成させ濃縮し、成分的にも安定させた完全有機質の液体肥料です。製造工程中に化学物質を使用していないため、JAS法による有機農産物生産にも対応しています。有機農産物生産においては、元肥として施した有機肥料の効果が出るまでの栽培期間を補完する追肥として利用でき、また一般の作物生産でも、アミノ酸液肥として環境不良時などに効果を発揮します。

肥料成分のほか、同製品に含まれる全アミノ酸量は約20%(分析例)と多く、また水溶性のアミノ態窒素※4のため植物体への吸収効率が高いことも特長です。そのため、着果促進や根群活性といった無機窒素にはない独自の効果も発揮します。このことから、安心・安全でよりおいしく、栄養価の高い農作物の収穫を期待できます。さらに本製品は、従来の有機質の液肥に比べて沈殿物が少なく噴霧器などの目詰まりがしにくいことから、作業性にも優れます。

本製品の基本的な使用方法は、葉面散布の場合は500~1,000倍に希釈し、灌水時に併用して使用した場合は200~500倍で使用します。花や野菜の栽培全般に使用でき、生産物の品質向上や収量性向上に大きく貢献します。

当社では、「有機の液肥」シリーズとして、今回の『コメットエイド』のほか、「ネイチャーエイド」(2003年)と「サカタ液肥GB」(2011年)を販売しています。「ネイチャーエイド」は環境不良時などに施すトウモロコシを原料としたアミノ酸肥料で、「サカタ液肥GB」は塩類集積などのさまざまな環境ストレス条件下で効果を発揮するグリシンベタインを豊富に含む副産植物質肥料です。「有機の液肥」シリーズのなかでも『コメットエイド』は、JAS法による有機農産物生産に最適です。有機栽培対応資材として追肥用に使用できる液肥は極めて少ないのが現状で、有機農産物生産者にとっては朗報といえる製品です。なお『コメットエイド』の製品名は、原料が米(=コメ)であることや、同製品の施用によって有機農産物の生産を補助する(=エイド)ことから命名したものです。

現在、消費者の農業生産物に対する、安心・安全への願望はさらに高まりを見せており、このような流れは将来に向けて世界的に加速していくと考えられています。当社は『コメットエイド』や「プレミアムバイオエース」(2011年12月12日発表)などの有機栽培対応資材を積極的に拡販することで安心・安全な作物生産を応援してまいります。

注)生産物のJAS認定には別途申請が必要です。使用可否については事前に有機認証団体の審査を受けてください。

※1 うるち米:
米はもち米とうるち米に分けられる。うるち米はふだん食べる米のこと。もち米とうるち米ではデンプンの種類と割合が異なる。もち米のデンプン分子はアミロペクチンがほぼ100%、うるち米はアミロペクチンが約80%、アミロースが約20%となっている。もち米の強い粘りはアミロペクチンの複雑な構造によるもの。

※2 麹(こうじ): 
糀とも書く。蒸した穀物やぬかなどに、タンパク質などを分解する糸状菌「こうじ菌(かび)」を繁殖させたもの。酒や、みそ、しょうゆなどを製造するときに使う。

※3 JAS法による有機農産物生産:
農林水産省では、改正JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)のもと、有機農産物および有機農産物加工食品のJAS規格(日本農林 規格)を定め、JAS規格に適合するものであるかどうかについて検査を受けた結果、これに合格し、有機JASマークがつけられたものでなければ、「有機○○」などの表示をしてはならないという制度を導入(平成13年4月1日施行)。JAS法で定められた有機農産物とは、化学的に合成された肥料および農薬の使用を避けることを基本として、播種または植えつけ前2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)の間、堆肥などによる土づくりを行った圃場において生産された農産物となる。

※4 水溶性のアミノ態窒素:
植物は無機化された窒素(アンモニア態窒素、硝酸態窒素)だけでなくアミノ態窒素の状態でも吸収を行う。アミノ態窒素は、無機窒素とは異なる効果を示すとされており、アミノ酸の種類によりさまざまな効果が報告されている。

 


土壌中での有機態窒素の変化

■有機の液肥『コメットエイド』の概要

◆商品特長

① 遺伝子組み換えでない国産のうるち米を原料に、天然の麹菌と酵母を添加し発酵熟成させて抽出した100%植物由来の有機液肥。
② 製造工程中に化学物質を使用していないため、JAS法による有機農産物生産にも対応している(生産物の認証は別途必要)。
③ 全アミノ酸量は約20%(分析例)で、そのうちの窒素成分の多くは分子量の小さい水溶性のアミノ態窒素のため、植物体への吸収効率が高い。
④ 沈殿物が少なく、従来の有機質の液肥に比べ噴霧器などの目詰まりがしにくい(万全を期すためフィルター使用を推奨)。

◆主要含有成分

<肥料成分>(分析例)
N(窒素):3.2  P(リン酸):0.6  K(カリ):0.1  Mg(苦土):0.1  pH:3.8

<含有アミノ酸>(分析例)  ※日本食品分析センターによる分析結果
 

成 分  含有量/100g  おもな効果
グルタミン酸  2.75g  抗菌性、耐寒性を高める、果実生育促進
アスパラギン酸 1.93g  アミノ酸合成に必須、うまみを高める
アラニン 1.67g  甘み・うまみの成分、無機窒素より吸収量が高い
グリシン 1.17g  耐寒性向上、甘み・うまみの成分、無機窒素より吸収量が高い
プロリン 1.12g  花の形成に関与、着花・着果向上、着色向上
ロイシン 1.09g  うまみをつくる、色をよくする
バリン 0.98g  甘み・うまみをつくる、根の成長促進
セリン 0.98g  うまみをつくる、根の成長促進
スレオニン 0.81g  成長促進
イソロイシン 0.76g  うまみを高める
リジン 0.75g  うまみを高める
フェニルアラニン  0.70g  うまみをつくる
チロシン 0.64g  各種酵素の活性変化のシグナル
ヒスチジン 0.43g  各種酵素の活性に関与
メチオニン 0.35g  果実成熟促進、根の成長促進
シスチン 0.37g  タンパク質の高次構造を決める
トリプトファン 0.16g  酸化還元の補酵素、成長ホルモンのもと

◆商品仕様

商 品 名 有機の液肥『コメットエイド』
適応作物 花、野菜全般
主 用 途 土壌および葉面に散布
容 量 20㎏
効 果 葉面散布 育苗、定植活着、生育促進、肥大促進、品質向上
灌水施用 有効微生物増殖、定着活着、生育促進、根群形成促進
使用方法 葉面散布 500~1,000倍に希釈
灌水施用 200~500倍に希釈

※使用上の注意事項:アルカリ性・ホルモン系農薬との混用は避けてください。希釈後速やかに使い切ってください。液肥を使用したチューブは水を通して洗い流してください。多少沈殿が生じることがあるので、フィルターをご使用ください。食品ではないので、人またはペットが誤って食べないように注意してください。液肥が皮膚に付着しないように留意し、付着した場合は流水で洗浄し、目に入った場合には眼科医の診療を受けてください。飲み込んだ場合は大量の水を飲んで吐き出し、直ちに医師の診療を受けてください。

◆発売時期・販売ルート・価格

2012年1月11日から受注開始。1月下旬から全国の種苗店、農業用資材販売店、JAなどで販売。

1箱20kg入り 9,450円(税込み希望小売価格)

※趣味園芸用の販売は未定。  

◆3年後販売目標金額

3,000万円(2013年6月~2014年5月期の1か年)

■ 「エコプロダクトシリーズ」について

化学肥料を多用する農業への反省や消費者の農産物に対する安全性への意識の高まりを背景に、有機栽培や環境対応型農業への関心は生産者、消費者双方に現在極めて高くなっています。
サカタのタネでは、従来から微生物資材や土に還元する育苗用ポット、また緑肥種子など「環境」をキーワードにした商品の開発や販売を進めており、2002年11月には古紙を利用したサカタのタネオリジナルの「紙daトレー」「紙daポット」を利用した苗出荷を開始、2003年1月には有機肥料「金の有機」「銀の有機」、家庭園芸用タネまき資材「ジフィーガーデンシリーズ」、同年12月に培養土「有機の土」などの新製品を発売するなど積極的な取り組みを続けています。そして、これらの取り組みや商品群を「エコプロダクトシリーズ」という一つのコンセプトに統合することにより、当社の環境対応農業に対する積極的な姿勢をいっそう明確にし、種子の販売と連動したエコプロダクト製品の販売へと拡大することにより、全社一丸となって環境対応型資材の販売促進を図ることを狙いとしています。

当社では、「エコプロダクトシリーズ」のなかでも、JAS法による有機農産物の生産に使用可能と考える資材類を、特に「有機栽培対応資材」として位置づけ、その目安として「有機栽培対応資材マーク」を製品に表示しています。

▲「エコプロダクトシリーズ」ロゴマーク

▲「有機栽培対応資材」ロゴマーク

◆「エコプロダクトシリーズ」ラインアップ

分 類 用 途 商 品 名
資材 播種・育苗 有機の土
土壌診断 みどりくん
土づくり バイオ21
土づくり&肥料 バイテクバイオエース
プレミアムバイオエース
肥料  元肥 金の有機
元肥&追肥 銀の有機
追肥 有機の液肥・コメットエイド
育苗 ジフィーポット
ジフィーストリップ
ジフィーセブン
生分解マルチ
種子 アースエイドシリーズ ケナフ
緑肥 オーツワン
コブトリソウ
ハブエース

 ※青字部分は「有機栽培対応資材」

<製造者>
【日本バイオ肥料株式会社の概要】
  会 社 名:日本バイオ肥料株式会社
  所 在 地:静岡県磐田市前野2226番地
  設  立:1986(昭和61)年5月1日
  代表者名:取締役社長 吉野公啓(よしのまさひろ)
  資 本 金:1,110万円(2011年3月31日現在)

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