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ニュースリリース|2012

2012年04月02日

受粉・受精が行われなくても果実ができる「単為結果(たんいけっか)性」の大玉トマトが国内で12年ぶりに登場
夏秋※1・早熟※2栽培に向く大玉トマトのF1新品種『パルト』を開発
ホルモン処理やマルハナバチが不要なため、通常のトマト栽培より大幅な省力化が可能に

サカタのタネは、国内では民間初となる「単為結果性」の大玉トマト『パルト』の開発に成功し、生産者向けに2012年6月中旬から種子を販売します。単為結果とは、受粉・受精が行われなくても果実がなる性質のことで、ホルモン処理やマルハナバチを使った交配作業が不要なため通常のトマト栽培に比べ労力やコストを大幅に軽減できます。これまでに国内で開発された単為結果性の大玉トマトとしては、愛知県と当社が共同開発した「ルネッサンス」など2品種があります。「ルネッサンス」は果実の大きさや形状、それに日もち性に課題がありました。『パルト』はそれを克服し、果重200g程度の丸玉で、果肉がしっかりしているため、当社オリジナルの赤熟もぎり※3の統一青果ブランド名「王様トマト」として出荷できます。さらに、奇形果や空洞果※4の発生が少なく秀品率が高いことも大きな特長です。作型は、夏秋・早熟栽培が最適です。大玉トマト『パルト』の種子は、1袋(約1,000粒入り)25,830円(税込み希望小売価格)で、全国の種苗店・JAルートを通じて販売します。なお、初年度の売上目標金額は1,000万円です。当社では同品種を「100周年記念品種」として位置づけ、積極的に拡販していきます。


 

写真は大玉トマトのF1新品種『パルト』の青果物


トマトは、一つの花の中の雌しべと雄しべの間で受粉・受精が行われる自家受粉植物です。自然の状態では、風や昆虫による振動があるため、より確実に自家受粉が行われます。一方、施設栽培では自然の風は吹きづらく虫も飛来してこないことから、受粉や受精の率が低くなり、結果として果実のつきが悪くなります。そこで植物ホルモン剤を使って着果を促す方法や、マルハナバチやバイブレーターなどを使って振動させることで受粉を促す方法が通常行われます。          
   
ホルモン処理は、低温(13℃以下)や高温(32℃以上)で正常な花粉ができにくくなる時期にも着実に果実をつけさせることができるため、広く普及している技術です。しかしホルモン処理は、夏場は週2回、冬場は週1回程度の手間と時間をかけなければなりません。岩手県生産技術体系によると、夏秋トマトの栽培で4月下旬~10月上旬にホルモン処理を行った場合、10aあたり36.96時間を要します。これは全作業時間の約20分の1に相当します。また、ホルモン剤を成長点など若い器官に噴霧するとその部分が萎縮して草勢が落ちたり、重複散布や所定濃度以上の濃い液を散布すると奇形果が出ることがあるなど、使用には細心の注意が必要となります。それに加え、厳しい体勢での作業を強いられることから生産者には大きな負担がかかります。

面倒なホルモン処理に代わる技術として1990年代前半に日本に導入されたのが、ヨーロッパ原産のセイヨウオオマルハナバチによる交配です。この方法により大幅に手間が省け、奇形果が減り収量が格段に上がりました。しかし、マルハナバチは価格が高いことや、活動適温が10~25℃のため使用できる時期が限られてしまうなどといった問題があります。それに加えセイヨウオオマルハナバチは、在来種の生態系に悪影響を及ぼす危険性があるとして、2006年に国の特定外来生物に指定されています。そのため、セイヨウオオマルハナバチの利用は農業目的に限定され「ハチをハウス外に出さないよう設備や管理を徹底する」という条件で使用が許可される「特例措置」の下におかれています。このような状況を受け、現在では在来種のクロマルハナバチも使用されているものの、同種が分布しない北海道では導入が規制されるなど、在来種であっても課題は残されています。また、バイブレーターなどによる手作業の振動受粉においても多くの手間と労働時間を要するため、大面積で栽培する生産者には現実的な方法ではありません。

そこで今回当社が開発したのが、ホルモン処理やマルハナバチを使った交配作業をしなくても果実ができる「単為結果性」という性質をもつ大玉トマトのF1新品種『パルト』です。『パルト』は、民間としては単独で初めて開発に成功した単為結果性の大玉トマトです。これまでに国内で開発された単為結果性の大玉トマトは、愛知県農業総合試験場の「ラークナファースト」(1994年発表)、同試験場と当社が共同開発した「ルネッサンス」(2000年発表)の2品種があります。これらは、栽培を省力化できるという面で注目を浴びたものの、果実がやわらかく、尻がとがりやすいため輸送性に問題がありました。また「ラークナファースト」は、採種が難しいことから供給が安定せず、「ルネッサンス」は果重150g程度と通常の大玉トマト(200g程度)と比べて果実が大きくなりづらいということもあり、流通はいずれの品種も小規模にとどまっています。

これらの欠点を克服し、単為結果性がありながら通常の大玉トマトに勝るとも劣らない品質をもつ品種を開発すべく、当社トマト開発チームが一丸となって精力的に取り組んできました。単為結果性のトマトは遺伝的にタネができにくい性質があることから研究が進まず、また、果実のかたさや大きさを通常の大玉トマトのレベルまで引き上げるのに大変困難を極め、新品種の開発までに15年以上の歳月を費やしました。
『パルト』は、多大な労力とコストをかけていたホルモン処理やマルハナバチが不要になるだけではなく、通常のトマトと同等の球重200g程度の重さになり、果実はかたく果肉がしっかりしていて食味にも優れます。そのため、当社オリジナルの赤熟もぎりの大玉品種の統一青果ブランド名「王様トマト」としても出荷できます。また、チャック果※5、窓あき果※6、空洞果、スジ腐れ果※7の発生が少ないため上物率が高い品種です(表1、2)。

『パルト』は、寒冷地の夏秋栽培のほか、関東に産地の多いトンネルを2、3重にして栽培する早熟栽培にも向いています。早熟栽培は、狭いトンネルの中での栽培となるため、交配作業が不要な同品種の使用には大きなメリットがあります。また、節間が短いことも大きな特徴です。たとえば180㎝で摘芯した場合、夏秋栽培で使われる一般的な品種は7段程度ですが、『パルト』は8段程度着生します。このように段数を多くとれることや、交配の手間がかからないことから、限られたスペースで栽培する植物工場にもおすすめの品種です。

『パルト』を試作された生産者からは「大面積でトマトを栽培しているため、ホルモン処理やハチの使用の手間が省けて作業がとても楽になった」「ホルモン処理などを行うよりも着果率が上昇した」「これまでハチの活動期にできなかった薬剤による病害虫防除ができるようになった」など高い評価をいただいています。このように『パルト』は、現在のトマト生産が抱える諸問題を根本から解決した画期的な品種です。

なお品種名『パルト』のネーミングは、「単為結果」の英訳「パーセノカーピー(Parthenocarpy)」から命名したものです。当社では、この品種を「100周年記念品種」として位置づけ、積極的に拡販してまいります。

当社北海道研究農場での栽培における収量特性
表1 播種 2008年3月24日、定植 5月中旬、評価 6月25日~

品種名 上物率
(%)

裂果率
(%)

チャック果率(%)  花落率(%)  糖度
パルト 82.3  5.0 8.6 1.0 6.3
他社品種 69.6 16.0  10.8 1.5 5.4

表2 播種 2009年3月26日、定植 5月中旬、評価 6月26日~

品種名 上物率
(%)
裂果率
(%)
チャック果率(%) 花落率(%)  糖度
パルト 75.1  7.5 16.8 0.6   6.1
他社品種 55.7  22.0 4.6  1.3  5.6

■大玉トマトのF1新品種『パルト』の概要

◆特 長

①ホルモン処理やマルハナバチを使った受粉作業が不要な単為結果性の大玉トマト。
②萎凋病※8(F:レース1,2)、ToMV※9(Tm-2a型)、半身萎凋病※10(V)、葉かび病※11、斑点病※12に抵抗性※13、ネマトーダ(N)に耐虫性をもつ。
③草勢は中程度、栽培の後半までスタミナがある。チャック果、窓あき果、空洞果、スジ腐れ果の発生が少なく、上物率が高い。
④果実は先にとがりのない丸玉で200g程度。果色、色回りに優れ、硬玉で日もち性がよい。裂果※14の発生が少なく、赤熟もぎりができる。「王様トマト」として出荷可能。
⑤果実の肉質がよく、糖度が上がりやすいので食味に優れる。

◆栽培の適応性

夏秋栽培、早熟栽培に最適。

◆栽培のポイント

①育苗管理
播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日ぐらいの本葉1.5枚時に移植を行う。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとる。肥料不足のときは液肥などで追肥を施す。
②定植準備
作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てる。元肥量は圃場により異なるが、10aあたり成分量で窒素10~15㎏、リン酸15~20㎏、カリ15~20㎏を標準とする。
③定植・栽培管理
定植は第1花開花前ごろを基本とし、極端な若苗定植は避けるようにする。灌水は、第1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させる。追肥は4段花房開花ごろを目安に草勢を見て行う。
④病害虫防除
青枯病※15の汚染圃場では、当社の台木トマト「サポート」「レシーブ」など用いて接木栽培を行う。また、CMV※16、TSWV※17、TYLCV※18に対する抵抗性および耐病性はないので、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどの防除を徹底する。

◆栽培上の注意点 

①草勢が中程度でスタミナのある品種だが、着果性がよく、果実の肥大もよいので樹勢の維持がポイントとなる。
②極端な若苗定植は異常茎の発生を助長するので避けるようにする。
③単為結果性により着果性がよいので、花数が多い場合は樹勢に応じて摘果を必要とする。
④促成※19、半促成栽培※20などの作型は、葉がしげりやすく、果実がやや小さくなるので注意する。
⑤葉先枯れが少ないため、灰色かび病※21に比較的強く、葉かび病抵抗性で農薬散布を大幅に軽減できるが、疫病、うどんこ病※22などの防除を怠らないようにする。

※1 夏秋栽培:
夏から秋にかけて収穫される作型。夏秋期に出荷されるトマトは、全国各地で栽培されており、特に北海道、青森、福島、群馬、岐阜県などで栽培が多い。作型は、2月中旬~5月にタネまきし、7~10月を中心に収穫する栽培が中心である。

※2 早熟栽培:
1~3月に播種し、5~7月を中心に収穫する作型。茨城、千葉などで栽培が多い。

※3 赤熟もぎり:
トマトの5段階熟度表の4段階(10段階熟度表では8)以降の赤さを基準に、トマトを樹で赤く熟させてから収穫する方法。

※4 空洞果:
果肉部がゼリー状物質で充満せずに果皮部と胎座部の間に空洞が生じた果実。

※5 チャック果 :
果実の表面にがく周辺部から果頂部にかけてコルク化した細いスジが入る果実。

※6 窓あき果 :
果実の肥大に伴いコルク化したスジの部分が裂開して、トマトの果実が窓を開けたようにゼリー部が見えるようになった果実。

※7 スジ腐れ果 :
果皮部の維管束が壊死(えし)し、黒変や褐変した果実。

※8 萎凋病:
土壌病害で病原菌(糸状菌)は根から侵入して導管内で増殖・伸展する。はじめ葉が萎凋、黄化してついには株全体がしおれて枯死する。本病原菌には3つのレースが存在する。

※9 ToMV(トマトモザイクウイルス):
主として葉にモザイク症状が現れ、ときに葉の先が細くなることもある。また、茎葉や果実に激しいえそが生じる場合もある。接触伝染や土壌伝染するため、はさみや手袋などの消毒や土壌消毒を行う。

※10 半身萎凋病(V):
土壌病害で萎凋病と同様に根から侵入して増殖・進展する。はじめ下葉の一部の片側半分が黄化萎凋し、やがて株全体の半身がしおれて枯れ込む。萎凋病と似通った病徴を示すが、本病の方がマイルドで時間をかけて徐々に発病することが多い。夏秋栽培で発生しやすい。

※11 葉かび病:
糸状菌による病害。葉だけに発生する。はじめ葉の表側にボンヤリとしたやや黄色みがかった病斑が発生し、やがて葉の裏側に灰白色のカビが発生し、後期には灰褐色に変色する。ひどいと葉の表側にもカビが生じ、葉枯れを起こす。多湿条件化で発生し、着果不良や果実の肥大不良の原因となる。

※12 斑点病:
糸状菌による病害。主として葉に発生する。病斑ははじめ緑褐色の小斑点で、その後拡大して2~3mmの淡褐色~暗褐色の円形となる。病斑の周囲は黄変し、病気が進むと病斑の中心部に穴があく。多湿条件下で発生し、窒素過多や肥切れするようなときに発病しやすい。

※13 抵抗性・耐病性:
当社では、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性」と呼び、影響を受けやすいが、発病の程度が軽く、栽培するうえでは問題になりにくい性質を「耐病性」と呼んでいる。「抵抗性」としているものでも、条件やレ-ス分化などにより発病する恐れがある。

※14 裂果:
収穫期近くになり、果実表面が果実内部の膨圧に耐えきれず、はじき割れることを指す。裂果には3種類あり、果梗(かこう)部を中心に同心円状に果実が裂ける同心円裂果、果梗部から放射状に裂ける放射状裂果および果実側面が裂ける側面裂果がある。

※15 青枯病:
土壌病害で病原菌(細菌)が根の傷口から感染、侵入して発病する。一般に気温が20℃くらいから発病し始め、日中、地上部全体が青いまましおれ、やがて枯死する。トマトのほかナス、ピーマン、ジャガイモなどのナス科植物に大きな被害をもたらす。

※16 CMV :
キュウリモザイクウィルス(Cucumber Mosaic Virus)のこと。キュウリをはじめとする多くの作物が侵される。葉が緑色濃淡のモザイク症状や、細く奇形になる。果実が小さくなったり、デコボコになることもある。アブラムシが媒介するので、アブラムシを防除する。病株は抜きとり、持ち出し処分する。薬剤では防除できない。

※17 TSWV :
トマト黄化えそウィルス(Tomato Spotted Wilt Virus)のこと。アザミウマ類によって媒介される。ナス科、キク科、マメ科をはじめとする多くの作物がおかされる病害である。葉では退緑輪紋や褐色のえそ輪紋、えそ斑点を生じ、茎にはえそ条斑を生じる。植物によっては成長点が枯死したり、株が萎凋枯死する場合もある。また、果実にえそ斑点を生じたり奇形果になる場合もある。

※18 TYLCV :
トマト黄化葉巻ウイルス(Tomato yellow leaf curl virus)のこと。地中海沿岸諸国、アフリカ、オーストラリア、アジア、中米、北米など世界各地で発生している。本ウイルスは媒介虫であるタバココナジラミ類によって媒介、感染する。現在、日本国内で発生しているTYLCVは、比較的病徴の発現が穏やかなマイルド型とも呼ばれるTYLCVマイルド系統と、激症型とも呼ばれるTYLCVイスラエル系統が確認されている。いずれも病徴は、主に成長点付近で顕著で、発病初期には新葉の縁から葉色が薄くなり、葉が上向きに巻き、その後、葉脈と葉脈の間が黄色-白色になり葉が縮む。さらに病状進行すると、成長点周辺が叢生(そうせい)して株全体が委縮する。このように株全体の成長が著しく阻害されるため、収量は大幅に減少する。

※19 促成栽培:
おもに7月下旬から9月上旬にかけてタネまきし、短期栽培では10月から3月、長期栽培の場合は10月から7月まで収穫するトマトの作型。

※20 半促成栽培:
ほかの作物の後作として、秋から冬にかけてタネまきし、初夏まで収穫するトマトの作型。

※21 灰色かび病:
高温・多湿で発生しやすくなる。外葉に水浸状の淡褐色の病斑が生じ、急速に拡大し、褐変、腐敗し、そこに灰褐色のカビが生える。被害葉は切りとり、持ち出し処分する。ポリマルチをして地際部の過湿を避ける。登録農薬(殺菌剤)を散布する。

※22 うどんこ病:
糸状菌、子のう菌類の一種の病原菌によりおもに葉に発病する。ふつう下葉から発生し、葉の表面に小麦粉をふりかけたような白いカビを生じる。これは後に灰白色となり、その中に黒色の小粒(子のう殻)が形成される。発病のひどいときは葉が枯れ上がり、減収する。  

◆種子価格(税込み希望小売価格)

1袋 1,000粒入り 25,830円
※趣味園芸向けの種子の販売は未定

◆種子発売時期

2012年6月中旬から全国の種苗店・JAを通じて販売

◆販売目標金額

初年度1,000万円(2012年6月~2013年5月の1年間)

◆作型図 
 

参考:「王様トマト」について

近年、最近のトマトは夏より春、秋のほうがおいしいという声をよく耳にします。その理由として、夏場に市場に出回っているトマトの多くが、まだ果実が青い時期、あるいは少し赤くなった時期に収穫されることから、赤みがのらず、うまみも少ないものとなっているためです。さらに、従来品種の多くが甘みを中心にした品種開発に力点が置かれ、甘みと酸味のバランスがとれていないこともその一因となっています。当社ではそのような消費者の声に応えるべく、トマト本来のおいしさを大切にした新しいトマトとして赤熟もぎりの大玉トマトを開発し、販売しています。
現在、夏場に市場に果実が青い時期に収穫されたトマトが多く出回っている理由は、従来品種の多くは、樹で赤く熟させてから収穫すると、流通過程や店頭陳列時に果実が軟化し、腐敗しやすくなるためです。そのため、果実がまだ硬く青いうちに収穫せざるを得ず、追熟(流通過程で熟させる)させて赤くしています。トマトは、本来の旬である暑い時期にもかかわらず、さらに未熟な青い段階での収穫を余儀なくされているというのが実態です。
輸送性や売り場での店持ちを向上させる目的から、夏秋栽培の大玉トマトの多くが、果実がまだ青いうちに収穫するいわゆる青もぎトマトであることはあまり知られていません。
それに対し、当社が開発した大玉トマト「ろくさんまる」「マイロック」「麗容(れいよう)」「麗夏(れいか)」「ごほうび」「秀麗(しゅうれい)」、そして今回発売する『パルト』の7品種は、樹で十分に赤く熟してから収穫しても肉質がしっかりしていて輸送中の軟化や腐敗が少ないため、いわゆる赤熟もぎりできる特性をもっています。これらを当社では、統一青果ブランド名「王様トマト」で出荷できる品種として販売しています。
「王様トマト」は、樹で赤く熟させることができることから、他社の大玉トマトの品種とは明確に差別化できる下記の特長があります。
①うまみ成分のグルタミン酸が豊富で味にコクがある。甘みと酸味のバランスがほどよく昔食べたようなトマト本来の味がする。
②がんなどの予防効果が示唆されている抗酸化物質リコペン※の含量が豊富で、機能性に優れている。
③従来の流通品種よりも赤みが濃く色鮮やか。
④肉質がしっかりしているため加熱調理にも向く。

※リコぺンの抗酸化力はビタミンEを0.3としたとき、リコぺンは31で、ビタミンEの約100倍である。血液中のリコぺン濃度が高いと膀胱がんやすい臓がんの発症リスクが下がることを示す疫学調査などもある。

夏秋トマト成分分析結果(日本食品分析センター調べ)

品種名  熟度 糖分
(g/100g)
  リコぺン
(㎎/100g) 
遊離グルタミン酸
(㎎/100g)
滴定酸度
(g/100g)
王様トマト麗夏  4  4.0 4.84  147  0.53
他社品種 2 4.2 2.45  107  0.46

冬春トマト成分分析結果(日本食品分析センター調べ)
 

品種名 熟度 糖分
(g/100g)
リコぺン
(㎎/100g)
遊離グルタミン酸
(㎎/100g)
 滴定酸度
(g/100g)
王様トマトごほうび  3.5~4 3.4 6.31  160 0.39
王様トマト麗容 3.5~4 3.9 6.07  119 0.37
他社品種  3.5~4 3.7 3.58   94  0.37

糖分に関しては、比較的早い段階で成分量が決定されますが、うまみの決め手となるグルタミン酸や抗酸化物質のリコペンの含有量は、収穫した時点の熟度で決まるので、当社のような赤熟もぎりタイプトマトはそれらの数値が高くなる傾向にあります。

【トマト熟度表】
収穫時の赤熟もぎり・大玉トマト「王様トマト」と他社品種トマトとの色の違い

 

 

 


「王様トマト」のイメージキャラクター
 

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