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ニュースリリース|2012

2012年04月09日

栽培のしやすさと花の美しさを両立したトルコギキョウ『ロベラ』シリーズに、待望の純白色が登場
暖地における秋~早春出荷に最適な中生の中大輪八重咲きF1品種『ロベラ ホワイト』を発売
同タイプの他社品種と比べ花色、花形、花つきのよさで大きく優位性を発揮

サカタのタネは、中生の中大輪八重咲きF1品種『ロベラ』シリーズに、待望の純白色『ロベラ ホワイト』を追加し、2012年4月下旬から生産者向けに種子と苗を販売します。トルコギキョウは秋~早春に品薄になります。これは、低温・短日条件でブラスチング※1を起こしやすいことと、加温のために燃料代がかさむことから、生産者が栽培を控えることによります。『ロベラ』シリーズは、このような時期にも栽培しやすく、草丈がとれ、良質な切り花を出荷できます。従来の『ロベラ』シリーズは地域を選ばず栽培できますが、新品種『ロベラ ホワイト』は、暖地の秋~早春出荷に最適な品種です。『ロベラ ホワイト』は、現在流通している同タイプの他社品種よりも、花色の純白さ、花弁の立体感、花つきに優れます。『ロベラ ホワイト』の税込み希望小売価格は、ペレットシード※2 1袋3,000粒入り9,450円、セルトップⓇ苗※3 406穴セルトレー7,718円(350本保証)です。2012年度の販売目標金額は、シリーズ合計(4品種)で2,000万円です。

写真はトルコギキョウのF1新品種『ロベラ ホワイト』 

トルコギキョウは暑さに強い花ですが、一方で秋~早春の低温・短日期は成長が鈍ります。特に八重咲き品種は、開花に際したくさんの養分やエネルギーを必要とします。秋~早春の時期はそれらが十分に得にくいため、蕾が成長できずに枯死してしまうブラスチングを起こしやすくなります。このことから低温・短日期に良質の八重咲きのトルコギキョウを栽培することは難しく、市場では常に品薄、高値といった状況が続きます。そのため秋~早春でも容易に生産でき、安定供給できる高品質な品種が常に求められています。

中生の中大輪八重咲きF1品種『ロベラ』シリーズは、低温・短日期でもブラスチングを起こしにくいため、寒冷地、温暖地、暖地での秋~早春出荷に好適なトルコギキョウです。さらに、栽培のしやすさにより幅広い作型に対応できることから、産地のリレー出荷を駆使することで一年を通して高品質な八重咲きトルコギキョウを出荷できます。低温・短日期にブラスチングを起こしにくいという特性は、昨今問題となっている原油高において、ハウス栽培で燃料代を削減できるなどの省エネ効果が期待できます。それに加え同シリーズは時期を選ばず安定して草丈がとれ、分枝性に優れるボリュームのある花を咲かせます。『ロベラ』シリーズを栽培している生産者からは「草丈がとれやすい」「ブラスチングが起きにくい」「栽培しやすい」などの評価をいただいており、2010年11月の発売以来、順調に売れ行きを伸ばしています。

新品種『ロベラ ホワイト』は、暖地の秋~早春出荷に最適な品種です。『ロベラ』シリーズのブラスチングを起こしにくいという特長は、『ロベラ ホワイト』においては特に冬出荷でその真価を発揮します。現在、秋~早春出荷に向く白色系の中大輪八重咲きトルコギキョウは、当社品種も含めて10品種以上が流通しています。そのなかで、栽培しやすい他社品種の1品種が大きなシェアを占めています。この品種と比べ『ロベラ ホワイト』は、花色はより純白で、花弁の重なりと開きがよく、ふんわりと咲くため立体感があります(図1)。また、従来品種は下位の枝に花がつきにくいという課題がありますが、『ロベラ ホワイト』は一番下の枝もブラスチングを起こしにくく、株全体にバランスよく花が咲くためボリュームのある切り花がとれます(図2)。これらのことから、市場からは「従来品種よりも花形がよい」「株全体にボリュームがある」など、高い評価をいただいています。

白色系は、国内で流通するトルコギキョウのなかで約33%※4を占める、最も人気の高い花色です。『ロベラ ホワイト』は、使い勝手のよい7~8㎝の中大輪品種のため、ブーケやアレンジメントで他の花色とも組み合わせやすく、ブライダルや切り花装飾を伴うセレモニーなどの業務用から生花店での小売まで、幅広い用途に対応できます。

『ロベラ ホワイト』は、生育がとても旺盛なため茎がよく伸びますが、水や肥料、温度をかけすぎると株がやわらかくなってしまいます。そのため、これらの管理に注意し十分に換気をすることが栽培のポイントです。

当社では『ロベラ ホワイト』を「秋~早春出荷の中大輪白色系トルコギキョウの定番品種」の座をねらう戦略品種として位置づけています。現在、同タイプの当社シェアは5%※5程度ですが、『ロベラ ホワイト』を投入することで3年後にはこれを50%以上に引き上げる計画です。また今回『ロベラ』シリーズに待望の白色系品種が加わり全4品種となったことで、『ロベラ ホワイト』と合わせシリーズ全体としてもさらに販売に力をいれていきます。シリーズ全体の目標金額は、2012年度が2,000万円、3年後(2015年4月~2016年3月)は3,000万円を見込んでいます。


 

図1 従来品種(左)と『ロベラ ホワイト』(右)(2012年2月16日)

 
図2 従来品種(左、中央)と『ロベラ ホワイト』(右)※線の間隔は20㎝
(2009年12月20日 サカタのタネ掛川総合研究センター)


※1 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯死してしまう現象。

※2  ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被服資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※3 セルトップⓇ苗:
サカタのタネオリジナルのセル成型苗。

※4 :2010年財団法人花普及センター調べ

※5 :当社推定値

■トルコギキョウF1新品種『ロベラ ホワイト』の概要

◆特 徴

①純白色の中生中大輪八重咲き品種。花径は7~8㎝。
②暖地における秋~早春出荷に最適。低温・短日期でもブラスチングを起こしにくく、草丈がとれるので栽培がしやすい。暖房費を節約できるため省エネ栽培にも寄与する。
③同タイプの他社品種と比べ、花色にくすみがなく純白で、花弁はふんわりと立体感があり、株全体にバランスよく花が咲くためボリュームのある切り花がとれる。

◆ラインアップ

品 種  特 徴
ロベラ ピンク
(旧名ロベラ ライトピンク)
中心部がブラウンで、花弁は淡いピンク色
ロベラ イエロー  淡くやわらかな黄色
ロベラ グリーン ほかの花色と合わせやすい明るい緑色
ロベラ ホワイト くすみのない純白の花色

◆栽培のポイント

1.栽培環境
施設栽培

2.管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時に高温で管理すると定植後にロゼット※6を起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーに播種用培養土をつめ十分湿らせた後タネまきし、好光性種子のため覆土はせず、光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の灌水による根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。定植前には定植床の温度を整え(地温が20℃前後を目標とする)、十分に灌水しておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※7 0.5程度が望ましい。定植直後から根づくまでは定植床を乾燥させないようにする。

根づいてからは灌水を徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜、整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※8、灰色かび病などの発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。また、ホウ素が欠乏すると茎が割れる場合があるので注意する。定植後には全般的に温度の上げ過ぎや、肥料、水のやり過ぎに留意することが肝要である。
全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウムなどの立枯病には発生後の有効な対策はないので、定植前の土壌消毒を徹底して行う。

※6  ロゼット(rosette):
植物体が生育環境に適してないときに伸長成長を止め、休眠に似た姿でいること。

※7 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※8 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

◆作型図 
 
◆販売価格(税込み希望小売価格)  

ペレットシード 3,000粒 9,450円
セルトップⓇ苗 406穴セルトレー(350本保証) 7,718円

※趣味園芸向けの種子の販売は未定

◆発売時期

ペレットシード、セルトップⓇ苗ともに、2012年4月下旬から全国の種苗店・JAを通じ受注を開始し、ペレットシードは順次出荷、セルトップⓇ苗は同年8月上旬に出荷開始

◆切り花出荷開始

2012年11月ごろから主要生花市場へ出荷され、全国の生花店などで販売される予定

◆販売目標(種子と苗合計)   

『ロベラ』シリーズ全体(4品種)で初年度 2,000万円(2012年4月~2013年3月期の1か年)
3年後 3,000万円(2015年4月~2016年3月期の1か年)

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