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ニュースリリース|2012

2012年10月09日

極小輪では世界初となるバラ咲きトルコギキョウの開発に成功
トルコギキョウの新シリーズ『フルフル』2品種を発売
「フロリアード2012」の最優秀賞受賞品種「フルフル ホワイト」に先駆けて濃色系2品種を販売開始

サカタのタネは、早生極小輪バラ咲きトルコギキョウのF1品種『フルフル』シリーズを開発し、『フルフル バイオレット』『同 ローズ』の2品種の種子と苗を、2012年11月1日から生産者向けに販売します。同シリーズは、極小輪では世界初のバラ咲き品種です。『フルフル』シリーズは、バラと見まがう花径約4cmの極小輪の花を咲かせるトルコギキョウです。同シリーズは、早生品種でありながら草丈がとりやすく、花弁が厚いため花もちや輸送性に優れます。今回発売するのは濃色系の2品種で、その鮮明な色合いからメリハリのあるアレンジメントに好適です。なお、オランダで開催された「2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)」※1の品種コンテストで最優秀賞に当たる1席を受賞した「フルフル ホワイト」も、来秋、同シリーズに追加する予定です。『フルフル』シリーズの税込み希望小売価格は、各品種ペレットシード※2 1袋1,000粒入り4,200円、プラントップ※3 406穴セルトレー8,453円(350本保証)です。なお、切り花は2013年5月中旬ごろから市場へ出荷される予定です。シリーズ全体の初年度販売目標金額は1,000万円です。当社は、『フルフル』シリーズを「100周年記念品種」として位置づけ、積極的に販売していきます。


写真はトルコギキョウのF1新品種『フルフル バイオレット』(左)と『同 ローズ』(右)

当社は、業務から小売需要にいたるまであらゆるニーズに対応できるよう、花の大きさ、色、形、そして作型などバリエーション豊かなトルコギキョウ品種を取りそろえています。代表的な品種は、花径が最大で10~12㎝にもなる「レイナ ホワイト」、大輪のフリンジ咲きで豪華な印象を与える「ボヤージュ」シリーズ、ブラスチング※4やロゼット※5を起こしにくく栽培しやすい「ロベラ」シリーズなどがあり、当社のみで取扱数は41シリーズ123品種※6にのぼります。現在、当社のトルコギキョウのシェアは、国内で約55%※7、世界においては約75%※7を占めています。

花径で分類した場合、国内で流通量が最も多いのは花径6~10cmほどの中大輪品種です。一方、花径約4cmの極小輪品種の流通量が伸びないのは、花形そのものの完成度が低く鑑賞する角度によっては八重咲きに見えないことが大きな理由の一つになっています。

今回発売する『フルフル』シリーズは、極小輪では世界初となるバラ咲きのトルコギキョウです。バラと見まがう上品な花形で、ほかの極小輪八重咲き品種と比べて花の中心に向かって花弁がせり出しているので、どの角度から見ても美しく立体感のあるバラ咲きとなり、小さな花をたくさん咲かせます。さらに、同シリーズは花弁が厚いため花もちや輸送性にも優れます。通常早生のトルコギキョウは、草丈が十分に伸びないうちに花が咲いてしまう傾向がありますが、同シリーズは早生品種でありながら十分な草丈がとれます。

「三大切り花」とも称されるバラ、カーネーション、キクにおける小輪品種は、アレンジメントしやすくテーブルフラワーやミニブーケにも向くことからラインアップも豊富です。財団法人日本花普及センターの「2009年における花き品種別流通動向分析調査」によると、小輪品種の割合は品目ごとにそれぞれバラが23%、カーネーションが47%、キクが44%となっています。夏場の花もちに大変優れ、花形や花色が豊富なトルコギキョウも、小売業界からは極小輪品種の市場流通の拡大が切望されていました。当社はこのような市場からの熱い要望を受け、1990年代から極小輪八重咲き品種の開発に取り組んできました。花の形や色、草丈のとりやすさ、草姿にこだわり続け、『フルフル』シリーズの完成までに15年以上の歳月を費やしています。同様のことは世界的にもいえ、来年の秋に発売予定の「フルフル ホワイト」は、その完成度の高さも相まってオランダで開催された「フロリアード2012」の「夏のコンテスト」におけるトルコギキョウ部門で、最優秀賞にあたる1席を受賞しました。

今回発売するのは『フルフル バイオレット』と『同 ローズ』の2品種です。『フルフル バイオレット』は鮮やかな紫の花色、『同 ローズ』は深みのあるローズピンクの花色です。この2品種は、極小輪八重咲きタイプではこれまでにない濃色系の品種であることも大きな特徴で、特に夏場は、花もちのよさからミニバラの代わりとしても重宝します。鮮明なその色合いから、メリハリのあるアレンジメントに好適で、近年小売店で人気となっている小ぶりの花束やブーケでも、同シリーズは存在感を示します。

『フルフル』シリーズは、温暖地、暖地での2月~5月出荷、寒地、寒冷地での5~7月出荷に特に適しており、産地のリレー出荷により長期間にわたり高品質な切り花を供給できます。産地における試作では「早生品種でありながら草丈がとれ、草姿や花形がとてもよい」などといった高い評価をいただいています。市場関係者からは「小さいながら立体感あふれるバラ咲きの花形が魅力的」「ビビッドな色合いと、整った花形でアレンジメントに使いやすい」「テーブルフラワーやミニブーケなど幅広い用途に向く」などといった期待の声が寄せられています。

『フルフル』シリーズの名称は、当社が開発した極小輪の一重の花をたくさん咲かせる「プティフル」シリーズと、八重咲きを指す「ダブル」から「プティフル」の「フル」を重ねて『フルフル』と命名しました。

当社は『フルフル』シリーズを「100周年記念品種」として位置づけています。来年には白色品種も加わることで、アレンジメントに必要な青・赤・白の3色がそろい、より一層ラインアップが充実します。当社は、現在主流の大輪品種とはまた違う、極小輪トルコギキョウの魅力や市場価値を積極的に訴求していきます。

■トルコギキョウ『フルフル』シリーズの概要

◆特 徴

①極小輪では世界初となるバラ咲き品種。花径は約4cm。
②小売業界で需要の高いテーブルフラワーやミニブーケに好適。
③ほかの極小輪八重咲き品種と比べ、花の中心に向かって花弁がせり出しているので、どの角度から見ても美しく立体感のあるバラ咲きとなる。
④早生品種でありながら草丈がとりやすい。
⑤花弁が厚く、花もちや輸送性に優れる。

◆ラインアップ

品 種  特 徴
フルフル バイオレット  鮮やかな紫の花色。
フルフル ローズ  深みのあるローズピンクの花色。

◆栽培のポイント  

① 栽培環境 
施設栽培

② 管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時の高温管理は、定植後のロゼットを引き起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーにあらかじめ十分湿らせたタネまき用培養土を詰めてから、タネまきする。好光性種子のため覆土はせず、タネまき後は光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の水やりによる根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。
生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。植えつけ前には定植床の温度を整え(冬季は暖め、夏季は冷やし、地温20℃前後を目標とする)、十分に水やりしておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※8 0.5程度が望ましい。植えつけ直後から根付くまでは定植床を乾燥させないようにする。 

根付いてからは水やりを徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※9、ブラスチングの発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。

全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウム菌などによる立枯病は、発生後の有効な対策がないので、植えつけ前の土壌消毒を徹底する。 

※1  「2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)」:
「フロリアード」は、10年に一度オランダで開催される世界最大規模の花卉と園芸の博覧会。「フロリアード2012」では、春、夏、秋のシーズンごとに品種コンテストが行われており、夏のコンテストにはトルコギキョウを含めて12部門のコンテストが開催された。トルコギキョウ部門には68点がエントリーされ、「フルフル ホワイト」1品種が最優秀賞にあたる1席を受賞した。

※2  ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被服資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※3 プラントップ苗:
育苗用セル成型培養土「プレフォーマ*・プラントプラグ」(以下「プラントプラグ」)を使用した花と野菜の生産者向け苗。「プラントプラグ」は、ピートモスとココヤシ繊維を混合した培地をトレー内で固化・成型させたもの。①トレーからの抜き取りが簡単で、移植作業の大幅な省力化が可能②根づまりが起こりにくく、根の活力がたいへん旺盛なため、スムーズな活着、健全な生育を実現③若苗での移植ができ、苗本来のパフォーマンスを最大限に引き出せる―などの特長がある。
* 「プレフォーマ」はジフィー プロダクツ インターナショナル社の登録商標です。

※4 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯死してしまう現象。

※5  ロゼット(rosette):
植物体が生育環境に適してないときに伸長成長を止め、休眠に似た姿でいること。

※6 2012年9月30日現在(カタログ掲載品種のみ)

※7 当社推定値

※8 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※9 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

◆作型図



◆販売価格(税込み希望小売価格)  

ペレットシード 1,000粒 4,200円
プラントップ苗 406穴セルトレー(350本保証) 8,453円

※園芸愛好家向けの種子、苗の販売は未定。

◆発売時期

2012年11月1日から全国の種苗店、JAを通じ受注開始。
種子は順次発送、プラントップ苗は2013年3月から順次発送。

◆切り花出荷開始

2013年5月中旬から主要生花市場へ出荷、全国の有名フラワーショップなどで販売される予定。

◆販売目標(種子とプラントップ苗合計)   

『フルフル』シリーズ全体で初年度 1,000万円(2012年11月~2013年10月期の1か年)、
3年後は年間3,000万円。


トルコギキョウ『フルフル』シリーズのロゴマーク
 

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