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ニュースリリース|2012

2012年10月22日

従来品種を超える花弁の巻き、フリンジの強さで卓越した花形を実現
トルコギキョウの新シリーズ『ボン・ボヤージュ』2品種を発売
ブライダル市場などでの需要が高い、ホワイトとグリーンの2色

サカタのタネは、トルコギキョウの早生中大輪フリンジ八重咲きF1品種『ボン・ボヤージュ』シリーズを開発し、『ボン・ボヤージュ ホワイト』と『同 グリーン』の2品種の種苗を、2012年11月1日から生産者向けに販売します。『ボン・ボヤージュ』シリーズは、2008年の発売以来、好評を博している同タイプの大輪品種「ボヤージュ」シリーズの花もちのよさや花首の強さ、栽培のしやすさ、草丈のとりやすさなどといったさまざまな長所を受け継いでいます。それに加え『ボン・ボヤージュ』は、「ボヤージュ」と比べて花弁の巻きやフリンジの入りが強いため、花弁が覆うことで花の中心部分は見えにくく、どの角度からみても美しい花形になります。当社は同シリーズを「ボヤージュ」の上位ブランドとして位置づけており、トルコギキョウ市場をさらに活性化させ、花き全体の需要拡大にも寄与する品種として期待しています。『ボン・ボヤージュ ホワイト』はプラントップ※1のみ、『同 グリーン』は種子とプラントップ苗の両方を販売します。税込み希望小売価格は、プラントップ苗406穴セルトレー9,188円(350本保証)、プライマックスⓇ※2種子1袋3,000粒入り16,590円です。


写真はトルコギキョウのF1新品種『ボン・ボヤージュ ホワイト』

豪華な大輪フリンジ八重咲きのトルコギキョウは、特にブライダルをはじめとするパーティーやイベント需要において、プレミアム感を演出できる花として人気があります。当社が2008年に発売した大輪フリンジ八重咲きの「ボヤージュ」シリーズは、品質や生産面などの点で優れる画期的なトルコギキョウです。品質面は、豪華な大輪八重咲きでありながら花弁の枚数が多く、厚いため花もちがよいといったことがあります。また生産面は、出芽や生育のそろいがよく、茎、花首が硬いため出荷作業がしやすい特徴があります。「ボヤージュ」シリーズは、高級感を醸し出すフリル状の豪華な花形に加え、装飾後の花もちにも優れることから、市場やフラワーショップをはじめとする小売関係者、ホテルなどの業務用ユーザーから多大な支持をいただいています。このようなことから「ボヤージュ」シリーズは、2011年度(2011年6月~2012年5月期)の種子と苗の売上は、金額ベースで販売初年の2008年度の4.3倍にもなっています。

今回発売する『ボン・ボヤージュ』シリーズは、上述のような「ボヤージュ」シリーズの特徴はそのままに、トルコギキョウの花としての品質や魅力をさらに極めるべく開発した品種です。『ボン・ボヤージュ』シリーズは、「ボヤージュ」シリーズと比べて、花弁の巻きやフリンジが強く入ります。一般的に八重咲き品種は、花の中心部分が見えると、開花終盤の花に見えてしまい、咲き始めの花のような期待感が得られず、花粉が散らばって中心部分が汚れるなど、あまり好ましくありません。『ボン・ボヤージュ』シリーズは花弁の巻きがとても強いため、花弁が覆うことで花の中心部分は見えにくく、どの角度からみても美しい花形となります。

『ボン・ボヤージュ ホワイト』は、ブライダルの主役の花としても使いやすい、高級感のあるアイボリーホワイトの花色で、『ボン・ボヤージュ グリーン』は、「ボヤージュ グリーン」よりも濃いグリーンの花色です。国内のトルコギキョウ産地で試作したところ、生産者からは「中大輪フリンジ八重咲き品種としては栽培がしやすい」「フリンジが強く入り、花形がよいので荷姿がよい」「秋出荷の場合、通常のトルコギキョウは花弁数が減る傾向にあるが『ボン・ボヤージュ』は時期を問わず花弁数が多く、花形がくずれにくい」などの高い評価をいただいています。また、流通業界を対象としたイベントで同シリーズを展示したところ「花弁の巻きの入り方やフリンジがきれい」「花が大きくて豪華」といった声が聞かれました。

シリーズ名の『ボン・ボヤージュ』(Bon Voyage)は、フランス語で「よき旅を!」を意味します。その豪華で卓越した花形がブライダルフラワーに好適であることから「素晴らしい人生への新たな旅立ちをする花嫁に祝福の花を」といったイメージから命名したものです。同シリーズは、特にブライダルをはじめとするパーティーやイベントといった業務市場を狙った品種です。当社では、小売りから業務用途までそれぞれの市場ニーズに適した品種を開発することで、トルコギキョウの市場をさらに活性化し、花き全体の需要拡大を喚起していく所存です。

■トルコギキョウ『ボン・ボヤージュ』シリーズの概要

◆特 徴

①早生中大輪フリンジ八重咲き品種。花径は約8.5~9㎝。
②花弁の巻き、フリンジが強く入り、きれいな花形を保つ。
③出芽や生育のそろいがよく、ロスが少ない。
④草丈がとりやすく、ボリュームのある切り花がとれる。
⑤茎や花首が硬いため出荷作業がしやすい。
⑥花弁が厚く、枚数が多いので花もちがよい。
 
◆『ボン・ボヤージュ』シリーズのラインアップ (全2色2品種)

品 種  品種特性
ボン・ボヤージュ  ホワイト  高級感のあるアイボリーホワイトの花色。
チップバーン※3が起こりにくい。花径約9cm。
ボン・ボヤージュ  グリーン  「ボヤージュ グリーン」よりも濃いグリーンの花色。
花径約8.5cm。

◆栽培のポイント  

① 栽培環境
施設栽培

② 管理のポイント
発芽適温は21~23℃。育苗時の高温管理は、定植後のロゼット※4を引き起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーにあらかじめ十分湿らせたタネまき用培養土を詰めてから、タネまきする。好光性種子のため覆土はせず、タネまき後は光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の水やりによる根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。

生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。植えつけ前には定植床の温度を整え(冬季は暖め、夏季は冷やし、地温20℃前後を目標とする)、十分に水やりしておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※5 0.5程度が望ましい。植えつけ直後から根付くまでは定
植床を乾燥させないようにする。 

根付いてからは水やりを徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン、ブラスチング※6の発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。
全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウム菌などによる立枯病は、発生後の有効な対策がないので、植えつけ前の土壌消毒を徹底する。 

◆作型図 


◆販売ルート
 
全国の種苗店、JAを通じて生産者に販売

◆販売価格(税込み希望小売価格)および発売時期  

『ボン・ボヤージュ ホワイト』『同 グリーン』両方
プラントップ苗    406穴セルトレー(350本保証) 9,188円
(2012年11月1日から受注開始、2013年3月から出荷開始)

『ボン・ボヤージュ グリーン』のみ
プライマックス種子 3,000粒 16,590円(2012年11月1日から順次出荷開始)

※趣味園芸向け種子、苗の販売は未定

◆切り花出荷開始

生産者による市場への切り花出荷は、2013年5月ごろから開始される見込み。

◆販売目標(種子とセルトップ苗合計)  

『ボン・ボヤージュ』シリーズ全体(2品種)で2,000万円(2012年11月~2013年10月期の1か年)、3年後は年間で5,000万円。

※1 プラントップ苗:
育苗用セル成型培養土「プレフォーマ*・プラントプラグ」(以下「プラントプラグ」)を使用した花と野菜の生産者向け苗。「プラントプラグ」は、ピートモスとココヤシ繊維を混合した培地をトレー内で固化・成型させたもの。①トレーからの抜き取りが簡単で、移植作業の大幅な省力化が可能②根づまりが起こりにくく、根の活力がたいへん旺盛なため、スムーズな活着、健全な生育を実現③若苗での移植ができ、苗本来のパフォーマンスを最大限に引き出せる―などの特徴がある。
* 「プレフォーマ」はジフィー プロダクツ インターナショナル社の登録商標です。

※2 プライマックス
種子の発芽性を向上させるために施す物理的、化学的な処理のことをプライミングといい、この処理を行うことを当社では「プライマックス」と呼んでいる。処理の仕方は、品目によりさまざまだが、この処理を行うことで、①発芽速度が向上し、一斉にそろう②発芽適温の範囲が広がる③種子休眠の覚醒をもたらす―といった効果がある。

※3 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

※4 ロゼット(rosette):
植物体が生育環境に適してないときに伸長成長を止め、休眠に似た姿でいること。

※5 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※6 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯死してしまう現象。

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