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ニュースリリース|2012

2012年11月05日

栽培のしやすさと花の美しさを両立したトルコギキョウ『ロベラ』シリーズに
中晩生中大輪八重咲きF1品種『ロベラ クリアピンク』が登場
ツヤのある鮮やかなピンクの花弁に、花の中心部分は緑色となり、いつまでも咲き始めのような印象

サカタのタネは、中晩生中大輪八重咲きF1品種『ロベラ クリアピンク』の種子と苗を、2012年11月19日から生産者向けに販売します。『ロベラ』シリーズは、トルコギキョウ栽培で課題となる低温短日期のブラスチング※1、高温期のロゼット※2が発生しにくいため栽培しやすく、十分に草丈がとれ、高品質な切り花を出荷できることから、2010年の発売以来、好評を博しています。現在市場に多く流通しているピンク系品種は、花の中心部分が茶色いため、開花して中心が見えると、老化したような暗い印象を与えます。一方『ロベラ クリアピンク』は中心が緑色をしていることから、ツヤのある鮮やかなピンクの花弁が一層際だち、いつまでも咲き始めのような新鮮さがあります。『ロベラ クリアピンク』の税込み希望小売価格は、ペレットシード※3 1袋3,000粒入り9,450円、プラントップ※4 406穴セルトレー7,718円(350本保証)です。『ロベラ クリアピンク』を含むシリーズ全体(5品種)の初年度販売目標金額は、3,000万円です。


写真はトルコギキョウのF1新品種『ロベラ クリアピンク』

トルコギキョウは暑さに強い花ですが、一方で秋~早春の低温短日期は成長が鈍ります。特に八重咲き品種は、開花のためにたくさんの養分やエネルギーを必要とします。低温、低日照となる秋~早春の時期は、光合成や代謝が低下するため、蕾が成長できずに枯死してしまうブラスチングを起こしやすくなります。このことから低温短日期に良質の八重咲きのトルコギキョウを栽培することは難しく、市場では品薄、高値といった状況が続きます。そのため秋~早春でも容易に生産でき、安定供給できる高品質な品種が常に求められています。

中大輪八重咲きF1品種『ロベラ』シリーズは、低温短日期でもブラスチングを起こしにくく、夏の高温期でもロゼット化や花弁数が減りにくいので、時期によって品質に差が出ることはほとんどありません。低温短日期にブラスチングを起こしにくいという特性は、近年毎年のように問題となっている原油高において、ハウス栽培で燃料代を削減できるなどの省エネ効果が期待できます。それに加え同シリーズは、時期を選ばず安定して草丈がとれ、分枝性に優れるボリュームのある花を咲かせます。『ロベラ』シリーズを栽培している生産者からは「草丈がとりやすい」「ブラスチングが起きにくい」「栽培しやすい」などの評価をいただいており、2010年11月の発売以来、順調に売上を伸ばしています。なお、「ロベラ」という品種名は、“Robella”が欧米において女性の名前によく使われ、「明るい名声」「輝く評判」などの意味が込められていることから命名したものです。

現在流通しているピンク系のトルコギキョウ品種のなかで、花の中心部分が茶色いものは過半数を占めます。このタイプのトルコギキョウは、開花して中心部分が見えると、老化したような暗い印象を与えます。現在、中晩生のピンク系八重咲きタイプの中でシェアの高い他社品種も、中心が緑色ですがその周りに茶色となる部分があるため、やや暗いイメージになります。一方『ロベラ クリアピンク』は、中心が緑色一色のため、開花が進んでもツヤのある鮮やかなピンクの花色が損なわれることなくいつまでも咲き始めのような新鮮な印象となり、同シリーズ特有のふんわりとした立体感のある花形も相まって美しい花を咲かせます。また、上述の従来品種と比べて同品種は、高温期でも花弁数が減りにくく、草丈がとりやすく、枝吹きがよい品種です。『ロベラ クリアピンク』は、寒地、寒冷地における9~10月出荷、温暖地、暖地における11~12月出荷に好適な品種です。従来の「ロベラ ピンク」との組み合わせと産地リレーにより、一年を通して高品質なピンクの八重咲きトルコギキョウを供給できます。

ピンク色のトルコギキョウは、ホワイトに次ぐ流通量を占めます。そのなかでも八重咲き品種は、ブライダルをはじめとする冠婚葬祭の定番として需要が高く、根強い人気があります。『ロベラ クリアピンク』は、ブーケやアレンジメントで使い勝手のよい花径6.5㎝の中大輪品種のため、ブライダルや切り花装飾を伴うセレモニーなどの業務用から生花店での小売りまで、幅広い用途に対応できます。今回『ロベラ』シリーズが全5品種とラインアップが拡充したことで、さらに販売に力を入れていきます。

■トルコギキョウF1新品種『ロベラ クリアピンク』の概要

◆特 徴

①中晩生中大輪八重咲き品種。花径は約6.5㎝。
②ツヤのある鮮やかなピンクの花弁で中心部分は緑色となるため、いつまでも咲き始めのような新鮮な印象となる。
③寒地、寒冷地の9~10月出荷、温暖地、暖地の11~12月出荷に好適。
④ブラスチングやロゼットが起こりにくく、草丈がとれるので栽培がしやすい。暖房費の節約が期待できる。

◆ラインアップ

品 種  特 徴
ロベラ ホワイト くすみのない純白の花色
ロベラ ピンク  中心部がブラウンで、花弁は淡いピンク色
ロベラ イエロー  淡くやわらかな黄色
ロベラ グリーン  ほかの花色と合わせやすい明るい緑色
ロベラ クリアピンク  ツヤのある鮮やかなピンクの花弁で中心部分は緑色となるため、フラワーアレンジメントに使いやすい明るい色調

◆栽培のポイント

1.栽培環境
施設栽培

2.管理のポイント

発芽適温は21~23℃。育苗時に高温で管理すると定植後にロゼットを起こすことがあるので注意する。通常、セル成型トレーに播種用培養土をつめ十分湿らせた後タネまきし、好光性種子のため覆土はせず、光が十分ある条件で管理する。出芽までは絶対に乾かさないようにする。

育苗期間中は肥料切れに注意し、週に1回の割合で規定倍率に希釈した液体肥料を施すとよい。高温管理のほか、乾燥、過度の灌水による根の傷みもロゼットを誘起する原因となるので注意する。生育適温は15~30℃で、変温管理が望ましい。定植前には定植床の温度を整え(地温が20℃前後を目標とする)、十分に灌水しておく。定植床のpHは6.5前後、土壌条件はEC※5 0.5程度が望ましい。定植直後から根づくまでは定植床を乾燥させないようにする。

根づいてからは灌水を徐々に減らし、根が深く張るように心がける。生育途中は適宜、整枝、摘蕾を行い、草姿を整える。チップバーン※6、灰色かび病などの発生を防ぐために循環扇などを用いハウス内の換気をよくするとともに、できるだけ光があたるよう管理する。また、ホウ素が欠乏すると茎が割れる場合があるので注意する。定植後には全般的に温度の上げ過ぎや、肥料、水のやり過ぎに留意することが肝要である。

全期間を通して、アブラムシ類、スリップス類によるウイルスの被害を防ぐため、定期的に殺虫剤を散布する。フザリウムなどの立枯病には発生後の有効な対策はないので、定植前の土壌消毒を徹底して行う。

※1 ブラスチング(blasting):
蕾(つぼみ)が成長を止め、開花することなく枯死してしまう現象。

※2 ロゼット(rosette):
植物体が生育環境に適してないときに伸長成長を止め、休眠に似た姿でいること。

※3  ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被服資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※4 プラントップ苗:
育苗用セル成型培養土「プレフォーマⓇ*・プラントプラグ」(以下「プラントプラグ」)を使用した花と野菜の生産者向け苗。「プラントプラグ」は、ピートモスとココヤシ繊維を混合した培地をトレー内で固化・成型させたもの。①トレーからの抜き取りが簡単で、移植作業の大幅な省力化が可能②根づまりが起こりにくく、根の活力がたいへん旺盛なため、スムーズな活着、健全な生育を実現③若苗での移植ができ、苗本来のパフォーマンスを最大限に引き出せる―などの特徴がある。
* 「プレフォーマ」はジフィー プロダクツ インターナショナル社の登録商標です。

※5 EC:
電気伝導度(electrical conductivity)の略。肥料や有機物(種々の有機酸や肥料成分)が含有されているとその含有量によって電流の流れる量は多くなることを利用した、肥料濃度を表す単位。

※6 チップバーン(tip-burn):
葉の先が茶色に変色し、最終的に枯れてしまう現象。窒素過多、カルシウム欠乏で起きる。

◆作型図

◆販売ルート
 
全国の種苗店、JAを通じて生産者に販売

◆販売価格(税込み希望小売価格)および出荷開始時期  

ペレットシード   3,000粒        9,450円
(2012年11月19日から順次出荷開始)

プラントップ苗  406穴セルトレー(350本保証)7,718円
(2012年11月19日から受注開始、2013年3月から出荷開始)

※営利以外の一般向け種子、苗の販売は未定

◆切り花出荷開始

2013年5月ごろから主要生花市場へ出荷され、全国の生花店などで販売される予定

◆販売目標(種子と苗合計)   

『ロベラ』シリーズ全体(5品種)で初年度3,000万円(2012年11月~2013年10月期の1か年)
 

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