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ニュースリリース|2013

2013年09月17日

「生育速度が速い」「肥効が長い」「成苗率が高い」3拍子そろったネギ播種用培養土の決定版
『ファンクション』シリーズ待望の新商品『ファンクション 葱キング』を生産者向けに発売
透水性・保水性・通気性のバランスがよく、作業性にも優れる高機能資材

サカタのタネは、原料とその配合バランスにこだわった生産者向け播種用培養土『ファンクション』シリーズの新商品として、ネギ専用の『ファンクション 葱キング』を発売します。『ファンクション 葱キング』は、保肥力に優れ、保水性を維持する焼成赤玉土※1、透水性・通気性のよいココピート※2、保水性に優れる欧州産ピートモス※3、保肥力に優れるゼオライト※4、微量要素※5を含む肥料成分などをバランスよく配合しています。従来のネギ播種用培養土に比べ、生育速度が速く、葉枚数が多く、葉鞘の太りに優れ、葉先枯れが起こりにくく、成苗率が向上します。肥料成分添加量は窒素700 mg/L、リン酸1,100 mg/L、カリ300 mg/Lで、肥効が長いため定植まで追肥をせずに栽培できます。根量が多く、根回りがよいのでセルトレイから苗が抜きやすく機械定植にも向きます。このように同商品は、ネギの育苗におけるあらゆる課題を解決する画期的な培養土です。『ファンクション 葱キング』は、2013年10月1日から受注を開始し、11月初旬から順次発送します。1袋40L※6(約16㎏)入りで、全国の種苗店、農業用資材販売店を通じてオープン価格で販売します。


写真は『ファンクション 葱キング』のパッケージデザインと内容物(右下)
※パッケージデザインは変更になることがあります。
 

当社は、生産者向けの播種用培養土として、2010年から『ファンクション』シリーズを展開しています。播種用培養土は、苗の植え替えが前提となっているため、セルトレイから苗を抜き取りやすいよう、しっかりと根鉢を形成できるものが求められています。健全な根鉢の形成には、健全な植物体の成長が不可欠です。そのためには透水性、通気性、保水性のバランス、そして育苗中に養分が継続的に溶出されることがポイントになります。同シリーズには、現在「ファンクション FN-100」と「同 FN-200」の2種類があります。いずれもレタス、ハクサイ、ブロッコリーなど葉物のセル成型育苗に特化した播種用培養土です。

今回『ファンクション』シリーズの新商品として発売する『ファンクション 葱キング』は、同シリーズ待望のネギ播種用培養土です。通常の葉物野菜の育苗期間が30日前後であるのに対し、ネギの場合は50~60日と長いことから、ネギ播種用培養土には肥料もちのよさが求められます。従来のネギ播種用培養土は肥効の長さが十分でないものもあり、また、初期の生育スピードが遅い、葉先枯れが出やすいといったさまざまな課題があることから、これらを克服する新しい培養土の開発が望まれていました。

『ファンクション 葱キング』には、保肥力に優れ、保水性を維持する焼成赤玉土、透水性・通気性のよいココピート、保水性に優れる欧州産のピートモス、肥料のもちをよくするゼオライト、微量要素を含む速効性と緩効性の肥料などを配合しています。『ファンクション 葱キング』の肥料成分添加量は、窒素700 mg/L、リン酸1,100 mg/L、カリ300 mg/Lです。特殊製法の採用により肥料成分を原料内部に含ませており、灌水時にはゆっくりと染み出させることで、肥効を長くすることに成功しています。これにより、特に近年猛暑が続く夏場の育苗において灌水回数を増やしても、約2か月かかる育苗期間中、追肥をせずに裁培できます。また、原料や肥料分をバランスよく配合することで団粒構造を保ちます。このように『ファンクション 葱キング』は、播種用培養土に求められる透水性と保水性と通気性のバランス、灌水時の水の染みこみやすさなどを高い次元で実現した画期的な商品です。

表 『ファンクション 葱キング』と従来のネギ播種用培養土の比較栽培結果

 


       
図1 従来のネギ播種用培養土(左)と『ファンクション 葱キング』(右)
(表、図1ともに、品種:ネギ「夏扇2号」 播種日:2012年9月11日 
撮影日(評価日):2012年10月26日 場所:サカタのタネ 掛川総合研究センター)


表、図1の比較栽培結果で特に注目するのは、従来の培養土に対して『ファンクション 葱キング』の成苗率が極めて高いことです。成苗率は、苗生産農家の利益に直結するため重要な指標となります。『ファンクション 葱キング』は成苗率に大きく影響する初期の生育速度が速いことから、葉枚数、葉長、葉鞘径などのポイントでいずれも高い水準となっています。あわせて、葉先枯れが起こりにくいこともあり、高品質な苗を安定して生産できます。

 
図2 従来のネギ播種用培養土(左) と『ファンクション 葱キング』(右)の根の生育状況の比較
(品種:ネギ「夏扇4号」)

図2は、播種後約75日の苗をセルトレイから抜き取ったものです。このように『ファンクション 葱キング』は、根量が多く根回りに優れることで、しっかりと根鉢が形成され、セル成型トレイから苗を抜いても土が崩れにくく、機械定植にも好適な高品質の育苗を実現します。この根回りのよさは、チェーンポットを使用した育苗にも同様に生かされます。また、定植後の活着がよく、その後も順調に生育します。

当社は、ネギのF1品種では国内シェアナンバーワンの実績があります。『ファンクション 葱キング』の開発には、ネギの品種育成に裏打ちされた豊富な経験が惜しみなく生かされています。ネギ育種担当者と連携し、3年に及ぶネギの育苗試作とその結果のフィードバックを積み重ね、最適な原料の配合比と肥料成分比を確立しました。また、植物の健全な成長に深く関わる微量要素も添加することで、より高品質な培養土を完成させました。

茨城、埼玉、群馬、静岡各県における試作でも、成長速度の速さ、成苗率の向上、苗の品質などの点で生産者から高い評価をいただいています。ネギの営利栽培では、チェーンポットを使用した裁培はもちろんのこと、セルトレイを使ったセル成型苗の生産が不可欠で、ネギ専用の培養土の需要は堅調に推移しています。重要度がますます高まるネギ播種用培養土の決定版として、当社は『ファンクション 葱キング』を積極的に拡販していきます。

■ネギ播種用培養土『ファンクション 葱キング』の概要

◆特 徴

① 従来のネギ播種用培養土に比べ、生育速度が速く、葉枚数が多く葉鞘の太りに優れる。葉先枯れが起こりにくく、根重も増すため、成苗率が向上する。
② 肥効が長いため、定植まで追肥の必要がない。
③ 根量が多く根回りがよいので、苗が抜き取りやすく、機械定植にも好適。定植後の活着もよい。

◆原料について

おもな原料  おもな機能
焼成赤玉土  保水性・保肥力
ココピート  透水性・通気性
ピートモス  保水性・保肥力・通気性
ゼオライト  保肥力
バーミキュライト  通気性・保水性

◆商品仕様

商 品 名 『ファンクション 葱キング』
適応作物 ネギ全般
用途 播種用
容量/(充填時) 40L
重量/(充填時) 約16kg
設 計
成分量
(充填時)
窒 素 700㎎/L
リン酸 1,100mg/L
 カ リ  300mg/L

※出荷単位は60袋/1パレット
※使用上の注意:乾燥すると含水量が低下するので、開封後は速やかに使用すること
※1袋でセルトレイ約10枚分(128~200穴の場合)

◆発売時期・販売ルート・価格 

2013年10月1日から受注開始、11月初旬から順次発送。
全国の種苗店・農業用資材販売店を通じて、オープン価格で販売。

※趣味園芸向けの販売は未定。  

◆3年後の販売目標金額 

年間 6,000万円(2015年11月~2016年10月の1年間)

※1 焼成赤玉土:
赤玉土は、関東ローム層の中層にある赤玉を、ふるいにかけて一定の大きさの粒を集めたもの。通気性、保水性、保肥力に優れるが、使い続けると粒状構造がつぶれてこれらの機能が低下しやすくなる。焼成赤玉土は赤玉土を高温で焼いたもの。焼成することで、長期間水をかけても粒状構造が崩れにくくなり、通気性、保水性、保肥力が長く保たれる。

※2 ココピート:
ココヤシ果実の殻の繊維質からできたもの。ココヤシの繊維は高温下でも分解やへたりが少なく、数年間は土壌中に繊維として残る。この繊維が土壌中の団粒構造を形成することにより、気相(空気の層)が保たれ根の生育が向上する。植物栽培に適した弱酸性に保ち、簡単に生育コントロールができる。有限資源であるピートモスの代替資材として注目されている。

※3 ピートモス:
湿地において、植物の残がいが永年にわたり堆積したものがピートで、特にミズゴケでできたものをピートモスと呼ぶ。年間1mm程度の割合で堆積し、3mから10m程度の層を形成する。ピートを形成するおもな植物は湿地に生息するミズゴケで、ピートモスの分布は北ドイツ、カナダ、アイルランド、北ヨーロッパ、ロシアなどである。特に、雨水のみがすべての植物の生育を支えている湿地高原地帯では、過酷な環境下でミズゴケしか生息できないため、他の植物が混ざらないミズゴケだけの均一した堆積層が形成される。そのため、湿地高原地帯で採取されるピートモスは農・園芸用には第一級の培養土とされる。

※4 ゼオライト:
Na、Ca、Si、K、Alなどからなる、含水ケイ酸塩鉱物で沸石ともいわれる。リン酸吸収係数が小さく、リン酸固定力の大きい火山灰土壌で施用されたリン酸の肥効を高める効果もある。

※5 微量要素:
光合成の際に吸収される炭素、酸素、水素のほか、肥料要素として多量要素と微量要素がある。多量要素は、肥料の主要三要素である窒素、リン酸、カリに加え、三要素に次いで植物の健全な生育に欠かせないカルシウム、硫黄、マグネシウムの合計6元素からなる。微量要素は、鉄、マンガン、亜鉛、銅、モリブデン、ホウ素、塩素、ニッケルなどがあり、作物体内の代謝に重要な役割を果たす。

※6 製造時充填容量

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