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ニュースリリース|2013

2013年10月21日

着果性と肥大性を兼ね備え、極多収となる黒皮大玉品種
カボチャのF1品種『くりほまれ』を生産者向けに全国販売
果肉は鮮黄色で厚く、中粉質で甘く食味がよい

サカタのタネは、これまで産地限定で販売していたカボチャのF1新品種『くりほまれ』を、種子の供給体制が整ったことにより2013 年11 月下旬から全国販売いたします。『くりほまれ』の最大の特長は、低温期でも花粉の発生が良好なため着果性に優れ、市場性の高い2.0~2.5kg 前後の大玉の果実を安定して収穫できることです。黒緑果皮の偏円形で、果肉は厚く鮮黄色、肉質は中粉質で甘く食味がよいカボチャです。開花後50 日前後で収穫する中早生品種で、草勢が強く、低温伸長性にも優れ、トンネル栽培から露地栽培、抑制栽培※1まで幅広い作型に適します。収穫後の貯蔵性、貯蔵後の品質にも優れます。『くりほまれ』は、全国の種苗店、JAルートを通じて生産者向けに販売します。希望小売価格(税別)は、100 粒入り袋2,830 円、500 粒入り袋13,550 円です。



写真はカボチャのF1新品種『くりほまれ』の青果物

大規模な露地栽培が主体となるカボチャ生産では、台風やゲリラ豪雨など、気象条件の変動にも対応できる、強健で収量性の高い品種が望まれています。特に近年の天候不順の環境下においては、低温期における安定した着果性と肥大性に対する要求度が高くなっています。

このような要求に応えるべく、10 年以上の歳月をかけて開発したのが、カボチャのF1品種『くりほまれ』です。『くりほまれ』は、低温期でも花粉の発生が良好なため着果性がよく、肥大性にも優れる極多収品種です。カボチャは通常10kg 入りの箱で出荷されており、1箱に4~6玉入る大きさ、つまり1玉あたり1.6~2.5 ㎏程度の果実が市場性が高く最適とされています。『くりほまれ』は、2.0~2.5kg 前後の大玉の果実を安定して出荷できます。開花から約50 日で収穫する中早生品種で、草勢が強く、低温伸長性に優れます。濃緑色の葉は丈夫で杯状に反り、風害にも比較的強い品種です。外観は完熟しているイメージを与える黒緑色の果皮で、形状は偏円です。スーパーなど量販店などでカットされた状態で販売されることも多いカボチャにおいて、果肉の厚さ、そして鮮やかな黄色の果肉色は重要なポイントになります。『くりほまれ』は、果肉が厚いため、カット面の見栄えのよさという点でも優れています。肉質は中粉質のため、ねっとり感とほくほく感のバランスに優れます。煮くずれがしにくく、また糖度ののりがよく甘みが強いので、天ぷらなどの揚げ物から煮物、蒸し物、焼き物まで調理方法を選ばずおいしく食べられます。このように『くりほまれ』は、安定した収量性、見栄えのよさや食味のよさといった生産性・流通性を両立させたカボチャです。

『くりほまれ』は、2005 年11 月に鹿児島県農業試験場(現鹿児島県農業開発総合センター)で開催された(社)日本種苗協会主催の第56 回全日本そ菜原種審査会※2(カボチャの部)で、出品中21 点のうち3等に選ばれました。その後、カボチャの大産地である鹿児島県指宿市を中心とした産地で試作され、3年ほど前から産地限定で販売を開始しています。指宿の産地からは「抑制作型において、肥大性と収量性に優れ、食味がよい」と高い評価をいただいています。また、北海道農政部が実施している北海道ブランド品種選定普及事業※3でカボチャが取り上げられ、露地早熟栽培において数品種の栽培、貯蔵、食味などの比較試験が行われました。その結果「端境期(冬至)出荷に向けて貯蔵性が高く、貯蔵後の食味が優れる品種」として同品種が選ばれています。同品種は、今まで種子供給量に限りがあり産地限定で販売してきましたが、このたび、種子の供給体制が整ったことにより全国販売を開始します。当社は『くりほまれ』を本格投入することで、近年国内では微減傾向にあるカボチャ市場の活性化に向け、積極的に販売展開を行っていきます。

表 当社北海道研究農場での試作による収量特性
(播種2007 年4月17 日、定植5月15 日、収穫8月15 日、子つる2本仕立て)

 

  上物(株当たり)

平均果重

(kg)

果皮色 外観
評価
果肉色 半割
評価
肉質 総合
評価
収量(kg) 個数
従来品種A  3.48 1.8 1.93 B A B
従来品種B 3.36 1.8  1.87 黒緑 A B B+
くりほまれ 4.52 2.1 2.21 黒緑 A 黄橙 A 中粉 A

※1 抑制栽培:
主に5月中旬~7月上旬にかけて播種し、収穫期間は、無加温ハウスの場合7~11 月、加温の場合7~2 月までである。ハウスでは、スイカ、メロン、キュウリ、トマトなどの後作として栽培が行われている。産地は関東以南が中心で、特に茨城県、千葉県、熊本県で栽培が多く、この3県で全国の約 80%を占めている。

※2 全日本そ菜原種審査会
1950 年から行われている、一般社団法人 日本種苗協会主催の野菜品種のコンクール。国内の野菜産地の維持と発展に寄与するため、地域のニーズに沿った販売品種または育成途上の品種について、実地栽培による比較審査を行い、それぞれの産地や作型にした優良品種を選定する。あわせて国内の種苗会社における野菜の育種力と採種技術および種子品質の継続的な向上をめざす。2007年からは「全日本野菜品種審査会」に名称を変更。

※3 北海道ブランド品種選定普及事業
北海道農政部が行っている事業で、民間企業と提携し、新しい作型などでの生産が可能となる品種を選定し、北海道独自のブランド品種として選定・普及に資するもの。

■カボチャのF1新品種『くりほまれ』の概要

◆特 徴
① 草勢は強く、低温伸長性に優れる。
② 濃緑色の葉は上向きに杯状に反り、強健で風害に強い。
③ 低温期でも花粉の発生が良好で受粉しやすい。
④ 開花後50 日前後で収穫する中早生品種。
⑤ 果実は2.0~2.5kg 前後の大玉。黒緑果皮の扁円形で、着果性・肥大性が高く極多収となる。
⑥ 果肉は鮮黄色で厚く、肉質は中粉質で甘く食味がよい。

◆種子価格(希望小売価格・税別)
100 粒入り袋2,830 円 500 粒入り袋13,550 円
※趣味園芸向け種子の販売は未定

◆種子出荷時期
2013 年11 月下旬から全国の種苗店・JAを通じて出荷開始

◆販売目標金額
初年度1,000 万円(2013 年11 月~2014 年10 月の1年間)、3年後の2016 年度は3,000 万円

◆作型図

 

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