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ニュースリリース|2014

2014年12月08日

「5-アミノレブリン酸(ALA)」と「2価鉄」を配合
液状複合肥料『ALA-FeSTA』を共同開発し販売
葉緑素を生成し光合成能力向上、低日照や低温時の成長を促進

 

サカタのタネ(社長:坂田宏、本社:横浜市都筑区)は株式会社誠和(大出祐造社長、東京都台東区)と愛知製鋼株式会社(藤岡高広社長、愛知県東海市)と高機能液肥シリーズの新商品『ALA-FeSTA』(アラフェスタ)を共同開発し、2015年春から順次販売を開始します。

同液肥は、植物の光合成に必要な葉緑素※1の原料となる5-アミノレブリン酸※2(ALA)と、葉緑素合成時の過程で主要な役割を持つ2価鉄※3が配合されているため、葉緑素を積極的に生成する効力を発揮します。それにより植物の光合成能力が高まり、生育を向上させます。ほかマグネシウムやマンガンなどの微量要素、亜リン酸、アミノ酸、機能性糖類などをバランスよく配合した統合型の液肥なので、1剤で十分な効果が出るのも特徴です。特に低日照や低温など環境条件が悪い場合でも植物の生育を維持、促進する効果が期待できるため、昨今の異常気象などで栽培環境が悪化している生産現場の課題にも対応できます。

『ALA-FeSTA』は1本1kg(780ml)入りで2015年春から全国のJA、種苗店および農業用資材販売店を通じてオープン価格で販売します。3年後の売上目標金額は年間5,000万円です。



写真は『ALA-FeSTA』1kg(780ml)入り
 

『ALA-FeSTA』は、5-アミノレブリン酸(ALA)入り液肥(原料供給元:コスモALA株式会社)を販売する株式会社誠和と2価鉄が配合された液肥を製造販売する愛知製鋼株式会社と高機能液肥シリーズを販売する当社とが共同開発しました。当社は高機能液肥シリーズの開発にあたり、液肥同士の組み合わせとその効果についてノウハウを蓄積しており、より手軽で機能性の高い組み合わせを模索していました。ALAと2価鉄を組み合わせた液肥は前例がなく、3社の調べでは世界で初めての資材となります。

『ALA-FeSTA』の最大の特徴は、植物が生育するためのエネルギーを作り出す光合成において主要な役割を果たす葉緑素を、すばやく積極的に生成する効果を狙った点です。ALAは葉緑素の前駆体※4として植物体に利用され、これに2価鉄イオンなどが働き、マグネシウムを核にした葉緑素が形成されます。『ALA-FeSTA』には、ALAや2価鉄をはじめマグネシウム、微量要素、ALAの前駆体物質となるグルタミン酸も配合されており、いわば葉緑素の主要な〝原材料〟がそろっています。これを直接、植物に供給することで光合成を含む代謝を向上させます。このほかに、ALAや2価鉄供給により向上した代謝を受け止める窒素、リン酸(亜リン酸配合)、カリなどの肥料分やマルトトリオ―スなどの機能性糖類についても、比率を吟味しながらバランスよく配合しており、『ALA-FeSTA』単体で自律的に植物に作用します。

当社の高機能液肥シリーズは2006年の販売以来、売り上げは順調に推移しており、2013年は昨年比で約15%増加しています。散布効果(費用対効果)の高さ、即効性などが評価されており、高収量、高品質、省力化を求める生産現場からの需要は今後、一層増えると予想しています。その一方、需要の拡大に伴い液肥どうしの混合などの知識と手間を必要としない入門向けの液肥も待望されていました。1剤で完結する『ALA-FeSTA』はそうしたニーズにも合っています。また低日照、低温などでも生育を維持・促進する効果が期待できるため、昨今の異常気象などに対応する課題解決型の資材として、幅広い需要があると推測しています。

『ALA-FeSTA』の名称は、高い効果や生産性の向上から、ハレの日の「お祭り=Festa」をイメージし、そこに鉄の元素記号である「Fe」をかけたものです。サカタのタネでは今後、『ALA-FeSTA』をはじめ当社の高機能液肥シリーズを積極的に提案し、生産者の収量向上や課題解決につながるよう拡販していきます。

なお『ALA-FeSTA』は肥料登録済み(登録番号:生第100341号)です。


■液状複合肥料『ALA-FeSTA』の概要
◆商品特徴
①ALAと2価鉄の相乗効果で光合成において主要な役割がある葉緑素を積極的に生成する効果を期待できる
②光合成と代謝が向上するため低日照や低温時の葉面散布で高い効果が期待できる
③亜リン酸や機能性多糖類なども配合しており1剤で効力を発揮するため、使用が手軽
④ALAの前駆体物質の1つであるグルタミン酸を配合しており持続性と自律性がある
⑤従来の高機能液肥シリーズとの混合散布も可能


◆含有成分   ※含有量は1本あたり
●保証肥料成分

含有成分 含有%  素材および期待できる効果
窒素(全量) 4.50 尿素、アミノ酸(グルタミン酸水素Na、ALA)の合計
水溶性リン酸 6.50 亜リン酸含む
水溶性カリ 5.50 糖・デンプンの生成
水溶性苦土 1.90 葉緑素の核となる
水溶性マンガン 0.12 葉緑体の膜形成
水溶性ホウ素 0.18 細胞壁の生成



●おもな材料の種類、名称及び使用量(使用されている効果発現促進剤)

含有成分 含有%  素材および期待できる効果
酸化鉄 0.20 2価鉄、葉緑素の生成過程で必須
硫酸亜鉛 0.06 解糖系・クエン酸回路に必須
硫酸銅 0.01 代謝向上(炭酸同化促進)
モリブデン酸ナトリウム 0.007 代謝向上(酵素の反応触媒)
マルトトリオース 非公表 機能性糖類、肥料の展着を助ける



◆商品仕様

商 品 名 ALA-FeSTA(アラフェスタ)
適応作物 花、野菜全般
主 用 途  葉面散布用(土壌灌水施用可能)
容  量 1kg(780ml)


◆発売時期・販売ルート・価格
2015年春より、全国のJA、種苗店および農業用資材販売店を通じてオープン価格で販売。
※1ケース:1kg×15本入り
※ 趣味園芸用の販売は未定。


◆3年後の販売目標
5,000万円(2018年6月~2019年5月期の1か年)
    
 
    
■液状複合肥料『ALA-FeSTA』の使用効果    

 
  


ホウレンソウ「オシリス」を無処理で栽培したもの(左)と1,000倍に希釈した『ALA-FeSTA』を施用して栽培したもの(右)。10月9日に播種後、計3回を施用した。5株での重量は無処理区が130グラムだったのに対し、『ALA-FeSTA』施用区は150グラムだった。草丈は低いが軸が太く、がっしりとした草姿に育っていることが分かる。   

(サカタのタネ 成田事業所にて 2014年11月27日撮影)
     

※1 5-アミノレブリン酸(ALA):
生体内で生成されるアミノ酸で葉緑素の原料になる。ALAと誘導体には多様な生理活性(ストレス耐性向上、代謝促進)があり、様々な応用例が報告されている。

※2 2価鉄:
イネ科の一部を除く植物は土中の3価鉄を根酸で溶かして吸収し、体中の還元酵素で2価鉄にして利用している。鉄は葉緑素の生成のほか、呼吸や光合成など植物内の代謝反応にかかわる重要な物質。

※3 葉緑素:
クロロフィルともいう。植物の葉緑体などにある光合成色素の1種。光エネルギーを吸収する役割がある。

※4 前駆体:
代謝などの生合成反応において中間体の前段階にあたる物質のこと。

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