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ニュースリリース|2015

2015年05月21日

家庭菜園に向く白イボキュウリ『ずーっととれる』の種子を発売
露地栽培専用で病気に強くスタミナがあり長く楽しめる、量販店に並ぶ野菜苗用に


 
サカタのタネは家庭菜園や直売農家などに向く白イボキュウリのF1新品種『ずーっととれる』(=写真=)の種子を2015年6月から発売します。風雨や猛暑などにさらされ病害が発生しやすい露地でも生育がよく、長期間、収穫できます。草勢の強さに加えてキュウリの代表的な病害であるうどんこ病※1、べと病※2、褐斑病※3、ZYMV※4に耐病性があります。果実は21~22㎝程度、色は濃緑で光沢があり、果肉は硬めで歯切れがよく甘みがあります。露地栽培が中心となる家庭菜園やベランダ菜園、また夏の風物詩として定着しつつある緑のカーテンなどに適し、ホームセンターなどの量販店で販売される野菜苗用として利用しやすい品種です。

民間調査機関によると2014年の家庭菜園用の野菜苗市場は約150億円で10年前の約2倍に拡大しています。生育の早さや味のよさから、キュウリはトマトやナスと並ぶ野菜苗の人気の品目となっていますが、量販店などで扱われている品種は収量性重視の品種が主流で一般的に作りこなすことが難しく、家庭菜園などではベストパフォーマンスを出しづらいです。「2~3本収穫してすぐに終わってしまった」といった声も聞かれ、幅広いユーザーに家庭菜園で長期間、キュウリ栽培を楽しんでもらうことが目標の1つとなっていました。例えば家庭菜園の定番である5月中旬に苗を定植する作型では、7月上中旬に暑さが厳しくなると急に元気がなくなり、収穫が終わってしまうことがよくあります。一方、『ずーっととれる』の場合は5月中旬の定植後、8月中下旬ごろまで順調に成育し収穫が可能で、約1か月以上長く楽しむことができます。希望小売価格※5は種子350粒入り1袋7,300円で、全国の種苗店、JAルートを通じて販売していきます。

 

 

■雌花率と『ずーっととれる』の栽培特性

キュウリは雌花の子房が膨らみ果実となりますが、この雌花が付く率(雌花率)が品種の特性を決める大きなポイントになります。『ずーっととれる』は、雌花率が約30%程度(栽培条件により変化)と抑えめになっています。雌花率は収量と直結するため、プロの生産者向けの品種では70%を超すものもありますが、十分な収穫を維持するための成育の管理は技術と手間が必要です。栽培経験が少ない家庭菜園の愛好家の場合は、短期間に多くの実をならせすぎて「成り疲れ」を起こし、結果的に収穫が減ったり栽培期間が短くなるなどし、楽しみきれない可能性が高くなります。家庭菜園の場合、1日に家庭で食べる程度の量の野菜が長期間にわたって収穫できる方が理想的です。そうした利用に応えるため『ずーっととれる』は雌花率を抑えており、葉や枝の成育と果実の収穫のバランスをとりやすくすることで長期間の収穫を可能にしています。

夏場のキュウリ栽培では果実がすぐに大きくなるため、収穫に追われることになります。その点で雌花率が低く収穫のピークが緩やかな『ずっーととれる』は、直売所などで少量多品目を扱う生産者にも向いています。また露地栽培専用品種として各種病害への圃場抵抗性も確認しているため、東北地方など夏場の露地栽培のキュウリ産地にも適しています。



■緑のカーテンとして人気のキュウリ

2011年の東日本大震災以降、省エネや電力削減の意識が高まりつつあります。同年の夏以降、つる性の植物などをネットにはわせて窓を覆い、日差しを遮り涼をとる「緑のカーテン」が一気に普及しました。当社が2011年から2013年まで行った緑のカーテンに取り組んだ人への意識調査※6では、「来年も育ててみたい」と回答した方が3年とも90%以上おり、その定着を裏付けるものでした。「緑のカーテンとして育てた品目」としては、3年とも1位はゴーヤーでキュウリは3年とも3位でした(2位はアサガオ)。このように野菜で作る緑のカーテンとして、キュウリは人気のある品目であることがうかがえます。なお「今後、緑のカーテンとして育ててみたい品目」の設問でもキュウリは3年連続3位でしたが、その割合は微増傾向にありました。当社ではゴーヤーを栽培することに飽きたユーザーが別の品目を求めた結果、料理に使い安く、そのまま丸かじりできて味のよいキュウリにシフトしていると分析しています。日よけとして長期間にわたり栽培する必要がある緑のカーテンでは、品目・品種選びの際に病気への強さとスタミナが特に重視されますが、その点で『ずーっととれる』は両方のポイントを満たしており、緑のカーテンに向いている品種といえます。



■キュウリ『ずーっととれる』の作型図



※1  うどんこ病:
糸状菌、子のう菌類の一種の病原菌(Podosphaera xanthii)により主に葉に発病する。ふつう下葉から発生し、葉の表面に小麦粉をふりかけたような白いカビを生じる。これは後に灰白色となり、その中に黒色の小粒(子のう殻)が形成される。発病のひどいときは葉が枯れあがり、減収する。

※2 べと病:
主にキュウリやホウレンソウなどの葉が侵される病害。はじめは黄色の小斑点で大きくなると多角形の病斑になり、その裏側に暗灰色のカビを生じる。降雨や多湿で発生しやすくなる。

※3  褐斑病:
葉や茎、果実などに褐色の病斑を生じる病害。進行すると株が枯れる。

※4 ZYMV:
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス。キュウリモザイク病の原因となるウィルスの1つ。キュウリモザイク病は葉などに薄黄色の斑紋がモザイク状に生じ、進行すると葉が枯れ、果実に奇形が生じ、株全体が萎縮する。病状が激しい場合は枯死する。アブラムシの吸汁などにより感染する。

※5 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

※6 当社が2011年、2012年、2013年の3年間、同年に緑のカーテンを栽培した方に対して実施。インターネット調査で計500サンプル。

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