サカタのタネ
  • 商品情報 総合案内サイト
  • English
  1. HOME>
  2. ニュースリリース>
  3. 2015>
  4. レタスの種子市場のシェア奪取へ、3品種を開発し種子を発売

ニュースリリース|2015

2015年07月15日

レタスの種子市場のシェア奪取へ、3品種を開発し種子を発売
育てやすくて形がよい『フリフリッカー』『ツインセット』『インターセプト』の優良品種を投入

 

サカタのタネはレタスの新品種『フリフリッカー』『ツインセット』『インターセプト』の3品種を開発し、種子を発売します(=写真は『インターセプト』=)。当社は2014年に結球レタスの新ブランド「セレブレーション」シリーズを立ち上げ、冬どり用の品種「オーディブル」を発売しましたが、今回、レタス生産のメーンである高冷地での夏どりタイプをはじめ、秋どりや幅広い作型に対応できるタイプなど計3品種を追加し、ラインアップを大幅に拡充します。いずれも育てやすさと形のよさなどが特徴。当社は今後、2~3年以内に新品種を複数追加する計画でレタスの種子市場での当社シェア拡大を狙い本格的に展開していきます。

レタスはサラダ用の食材として、家庭用や外食産業、加工市場などで安定した需要と高い人気がある品目です。一方、近年、当社のトマトのシェアが拡大していますが、トマトに合わせるサラダ用の食材としてレタスを位置づけ、産地への導入を進めていく狙いです。なお今回発売する3品種の開発期間はいずれも約10年程度。『フリフリッカー』は根腐病※1レース1に対する耐病性※2を持ち、幅広い産地に適応します。『ツインセット』は根腐病レース1と2の両方への耐病性を持っています。『インターセプト』は晩抽性で夏場の高温・乾燥期でも結球性に優れ、根腐病レース2への耐病性があります。今後も各種作型でのレタス生産現場の課題に応えられるような新品種を提案していきます。当社では従来品種に比べて耐病性や形状、出荷安定性にすぐれた結球レタスの品種群を「セレブレーションレタス」と冠して積極的に展開していきます。

今回の3品種を加えた同シリーズの販売目標は3年後に約1億5,000万円です。希望小売価格※3はペレットシード※4缶5,000粒入りで「フリフリッカー」(6,200円、2015年7月下旬発売)、「ツインセット」(8,400円、2016年1月発売)「インターセプト」(8,000円、同)で、全国の種苗店・JAルートを通じて販売します。

 

 

 ■『フリフリッカー』  多様な産地や作型への適応性が高い

『フリフリッカー』はサリナス※5・エンパイヤ※6系の早生品種です。近年、夏場のレタス産地ではレタス根腐病への対応が課題となっていますが、同品種はレタス根腐病レース1への安定した耐病性があります。また斑点細菌病※7にも比較的強いです。

ほか可食する結球部分と外葉が区別しやすいため、収穫する部分が分かりやすく、作業性にすぐれています。そのため経験の浅いパートタイムや研修生でも迷わずに収穫できるメリットがあります。また外葉が立ち上がる性質があるため、日よけの役割を果たし、長雨後の急な強光下で葉が日焼けをして色が白くなる白化やしおれが起きにくいです。

形は扁円形で箱詰めしやすく、尻回り(根元付近)の形が安定し、球色はテリがあります。

第65回全日本野菜品種審査会(2014年)一等特別賞、食料産業局長賞を受賞。

 


レタス『フリフリッカー』

 

■レタス『フリフリッカー』の作型図

 

 

■『ツインセット』  根腐病レース1、2への複合耐病性を持つ

『ツインセット』はサリナス系の早生品種です。夏場のレタス産地の課題となっているレタス根腐病レース1だけでなく、レース2に対する耐病性も合わせ持った複合耐病性が大きな特徴です。同病害への複合耐病性は当社のレタス品種としては初めてです。

そのほか、レタスは収穫間際から収穫後に芯が薄緑色に変色して腐り始め、内部に及ぶことで出荷できなくなる症状が見られることがありますが、『ツインセット』はこうした症状が出にくく、芯が腐りにくいため、棚持ちがよいです。また芯がほかの品種に比べて細く、見た目がよいです。形は扁円形で箱詰めしやすく、尻回り(根元付近)の形が安定し、球色はテリがあります。

 


レタス『ツインセット』

 

■レタス『ツインセット』作型図

 

 

■『インターセプト』  晩抽性で結球性と肥大性にすぐれる

『インターセプト』はサリナス系の早生品種です。特に結球性と肥大性にすぐれている点が特徴で、レタス根腐病レース2に安定した耐病性があります。従来、冷涼な気候を好むレタスは、夏場の高温と乾燥を嫌うため、こうした条件が続くと、結球しない場合や結球してもサイズが一回り小さくなることがあります。『インターセプト』はこのような悪条件下で従来の高冷地の定番品種と比べて結球しやすく、その後の肥大力もすぐれています。

また晩抽性のためタネをまける期間が広く、高冷地なら5~7月の間、播種できます。まき時期が短い品種を使うと、生産者は時期に合わせて品種を変える必要がありますが、『インターセプト』は1品種で5月から7月まで対応できます。同一品種を使うことで生産者は管理の手間が省けるほか、安定出荷もしやすくなります。

ほか温暖地(一般地)の8月まきにも対応していますが、同作型は栽培後半が低温期に重なるため、温度が足らずに球が肥大しきらないことがあります。その結果、1サイズ小さな球になることがありますが、『インターセプト』は肥大力にすぐれているため、十分なサイズがとれます。

形は扁円形で箱詰めしやすく、球色はテリがあります。尻回り(根元付近)の形が特によく、安定します。尻回りの形状は見た目がよいだけでなく、出荷時にぶつからず、葉の根元が折れにくくなるため、輸送や売場でのパフォーマンスにも貢献します。第64回全日本野菜品種審査会(2013年)一等特別賞、食料産業局長賞を受賞。

 


レタス『インターセプト』

 

■レタス『インターセプト』作型図

 

 

■「セレブレーション」レタスのラインアップとロゴマーク
 

品種名 特に向いている作型 特徴
インターセプト 高冷地の夏どり、温暖地の秋どり 晩抽性があり、まき時期が長く、結球性が強い。
根腐病レース2に耐病性がある
ツインセット 高冷地の初夏どり 根腐病レース1と2の両方に耐病性
フリフリッカー 温暖地の秋どり、高冷地の夏どり  多様な作型に対応でき根腐病レース1に耐病性
オーディブル 暖地、温暖地の冬どり(厳冬期) ビッグベイン病※8に耐病性で厳冬期でも肥大する

 

シリーズ名の「セレブレーション」はアメリカンフットボールの試合でタッチダウンした選手がその喜びを表現するパフォーマンスの名称に由来します。レタスはハンバーガーなどのアメリカンフードで馴染みが深いことから名付けました。品種名はいずれも、語呂のよさや、品種の特徴や当社の期待感を表しているアメリカンフットボール用語に由来しています。『フリフリッカー』はボールが目まぐるしく動くトリックプレーの名称から、『ツインセット』は片側に2人のレシーバーを設置する布陣の名称から、『インターセプト』は守備側がパスを奪取するファインプレーの名称にそれぞれ、由来しています。


 

 

 

■「セレブレーション」レタスの種子の価格と発売時期、販売ルート
 

商品名 希望小売価格 販売時期
インターセプト 8,000円(税抜) 2016年1月

ツインセット

8,400円(税抜) 2016年1月
フリフリッカー 6,200円(税抜) 2015年7月下旬
オーディブル 6,700円(税抜)

発売中(2014年7月販売開始)

 

いずれもペレットシード 5000粒入り1缶
全国の種苗店、JAルートを通じて生産者に販売(趣味園芸向けの種子の販売は未定)

 

※1 レタス根腐病:
春~夏秋どりの代表的な土壌病害。根や維管束などに発生し外葉からのしおれや生育不良、進行すると枯死する。病原菌は感染する品種の違いにより3つのタイプ(レース)に分類され、このうちレース1は温暖地(一般地)や高冷地に広く分布し、レース2は高冷地と一部の温暖地(一般地)にやや限定的に分布している。耐病性品種による防除が一般的、かつ非常に有効である。

※2 抵抗性・耐病性:
当社では、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性」と呼び、影響を受けるがその程度が軽く、収穫するうえではほとんど問題にならない性質を「耐病性」と呼んでいる。「耐病性」 としているものでも、汚染程度の高い圃場や排水の悪い圃場では発病する恐れがある。このような圃場では、土壌消毒や薬剤処理、排水改善など、総合的な対策をとる必要がある。

※3 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

※4 ペレットシード(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。

※5 サリナス系:
結球レタスの主流のタイプ。葉の表面の起伏や縁の刻みが少ない。葉肉が厚く、一般用のほか業務・加工用にも向く。

※6 エンパイヤ系:
結球レタスの1種で葉の先端が波打ち大きくカールしているのが特徴。早生性で高温期の適応性が高い。

※7 斑点細菌病:
細菌が原因となる病害の一種で、葉に褐色でやや角張った斑点を生じる。

※8 ビッグベイン病:
土壌伝染性のウイルス病。葉脈とその周囲が退色し、葉脈が太く見えるような症状がでるため「ビッグベイン」(big vein 大きな葉脈)と呼ばれ、外観品質が著しく損なわれる。病勢が進行すると生育不良から結球不良を生じ、秀品率を大きく低下させる。ウイルスは土壌菌によって媒介され、一度、発生すると根絶が難しい。現在、完全な抵抗性品種は存在しない。

ページの先頭へ

ニュースリリース

株式会社サカタのタネ
Copyright (C) SAKATA SEED CORPORATION All Rights Reserved.