サカタのタネ
  • 商品情報 総合案内サイト
  • English
  1. HOME>
  2. ニュースリリース>
  3. 2016>
  4. 厳寒期に安定供給、ブロッコリー『ウインタードーム』の種子発売

ニュースリリース|2016

2016年04月13日

厳寒期に安定供給、ブロッコリー『ウインタードーム』の種子発売
べと病の耐病性を持ち花蕾の品質に優れた1~2月採り品種の決定版

 

サカタのタネは国内で寒さが最も厳しくなる年明けの1~2月に高品質な青果を収穫できるブロッコリーのF1新品種『ウインタードーム』(=写真=)の種子を2016年6月から発売します。
 


『ウインタードーム』は、冬場に発生が多いべと病※1に対して耐病性※2を持つほか、品質劣化の原因となるアントシアン※3が出にくいなどの優れた特性があります。栽培が難しい厳寒期でも育てやすく、病害など生産者を悩ます課題を解決し、冬場のブロッコリーの安定供給を可能にする画期的な品種です。

『ウインタードーム』は播種後約150日前後で収穫できる晩生品種です。頂花蕾の重量は約500グラム、直径は約15㎝程度です。花蕾は極めて小粒で見た目がよく、ボリュームのあるドーム状にまとまるため、市場での高評価が期待できます。また草姿に特徴があります。従来品種と異なり、葉が花蕾を包み込むような草姿になるため、寒さによる品質低下の原因となるアントシアンの発生を防ぐことができます。さらに低温で湿度の高い時期に出やすいブロッコリーの代表的な病害の1つであるべと病に強い品種です。『ウインタードーム』は、葉に発生するべと病と、花蕾の中などで発生し品質劣化やクレームの原因となる組織内べと病の両方に対する耐病性を持っています。ブロッコリー『ウインタードーム』の希望小売価格※4はフィルムコート種子1袋2,000粒入り6,550円(税抜)、ペレットシード種子1缶5,000粒入り17,800円(税抜)です。全国の種苗店、JAルートを通じて販売します。5年後の販売目標額は7000万円です。


■厳寒期のブロッコリー生産と『ウインタードーム』

最も寒さが厳しくなる年明けの1~2月は生育が遅れたり、病害が発生しやすくなったりするため、ブロッコリー栽培が難しい季節の1つです。ボトニング(早期出蕾)※5しやすい4~5月と同様に、国内産の供給が減る季節でもあります。同時期は供給の減少にともない国内産ブロッコリーの卸売り価格が高値で安定しやすい時期ともいえます。『ウインタードーム』は、この時期に高品質な青果を安定供給することを目標に開発された品種で、営農面からも生産者にメリットを提供できる品種といえます。国内の野菜青果市場において、1~2月はアメリカなどからの輸入品が増加する時期でもあります※6。この時期に国内で安定してブロッコリーを供給することができる『ウインタードーム』は、国産ブロッコリーの需要増加、また国内農業の盛り上がりにも寄与します。

年明け採りのブロッコリー栽培は、年内の気候によって収穫時期が左右されやすいと言われています。例えば暖冬の場合は収穫が前倒しになり、一方、厳冬の場合は生育が遅れ、収穫が後ろ倒しになるなどします。収穫時期のずれは、品質の劣化につながりやすいですが、『ウインタードーム』は温度に対する適応性が広く、収穫期が前倒しになった場合でも濃緑で高品質な青果を収穫することができます。


■当社のブロッコリーのシェアと『ウインタードーム』の位置づけ

当社はブロッコリーの研究開発と普及に長年、力を入れており、現在、世界の種子市場で約65%、国内で約75%のシェアを持っています(当社推定)。当社の基幹品目の1つとして、北米、欧州などを中心に、世界中で高い評価をいただいています。国内では11月から12月下旬にかけて収穫する年内採りの作型がブロッコリーの旬の時期のため、最も収穫量が多くなります。この時期のブロッコリーとして、当社の「おはよう」や「ピクセル」などが普及しており、トップシェアを持っています。

『ウインタードーム』は、年内採りが終わった後の、年明け1~2月の収穫に適した品種です。高品質と耐病性、育てやすさなどの優れた特性をそろえることは困難で、開発に約15年がかかりました。品種名は、冬場に対応した作型と花蕾のかたちのよさから名付けられました。本品種を試作した愛知県や香川県の生産者からは「冬場でもよく育ち、品質がよい」「べと病に強いので安心して選果作業ができた。秀品が多く安心して育てられる」など、高い評価をいただいています。本品種の導入により当社のブロッコリーのラインアップは拡充され、一層のシェア拡大が期待されます。


■ブロッコリー『ウインタードーム』の作型図




※1  べと病:
アブラナ科植物、キュウリやホウレンソウなどの葉や組織が侵される病害。はじめは黄色の小斑点で大きくなると多角形の病斑になり、その裏側に暗灰色のカビを生じる。降雨や多湿でも発生しやすくなる。

※2  抵抗性と耐病性:
発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものに「抵抗性」、それに比べ影響を受けやすいがその程度が軽く、収穫する上ではほとんど問題にならない性質を「耐病性」という。「抵抗性」としているものでも、発病条件やレ-ス分化などにより発病する可能性はある。

※3  アントシアン:
植物に含まれている色素の1つで、紫色の原因となる。ブロッコリーの花蕾で発生した場合、緑色の発色がくすんだようになり、品質の低下につながる。

※4 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

※5 ボトニング:株が十分に成長する前に花芽が分化し小さな花蕾になってしまう障害

※6 米国産ブロッコリーの入荷量および卸売価格の推移より。農林水産省調べ

 

ページの先頭へ

ニュースリリース

株式会社サカタのタネ
Copyright (C) SAKATA SEED CORPORATION All Rights Reserved.