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ニュースリリース|2016

2016年07月07日

世界初の無花粉タイプのトルコギキョウを開発
花もちが非常によく、花粉による汚れが出ない画期的な技術

 

サカタのタネは、世界初となる無花粉タイプのトルコギキョウを開発しました(=写真左上:無花粉タイプ 一重咲きホワイト、右:同 ブルーピコティーと同 ピンクピコティー、左下:従来品種=)。
 



一般的に雌しべの先に花粉が付着すると、花の老化が進むと言われています。無花粉タイプのトルコギキョウは、雄しべが不完全なため花粉が発生せず、花もちが非常に優れ、飛散した花粉による花の汚れが発生しない画期的なトルコギキョウです。切り花に使われる無花粉タイプの花はユリやヒマワリなどでも知られていますが、まだ珍しく、無花粉のトルコギキョウは世界で初めてとなります。今回の技術開発(国内特許番号:特許第5841263号)は、トルコギキョウの切り花を新しいステージに引き上げる画期的なもので、当社は今後の利用の拡大に一層の弾みがつくことを期待しています。

無花粉タイプのトルコギキョウにはおもに2点のメリットがあげられます。1点目は、輸送時の揺れなどで花粉が飛散することがないため、花が花粉で汚れることがない点です。2点目は受粉による花もちの低下が起きにくい点です。当社などの調べ(次ページ図参照)では、花の観賞期間が従来品種より7日程度長くなることが確認されており、高い商品価値を提供することができます。この2点の特徴は長時間の輸送にも対応できることを意味しており、例えばトルコギキョウの切り花の輸出入に際して、今まで以上のメリットを提供できると考えています。

無花粉タイプのトルコギキョウは、トルコギキョウ開発のパイオニアであり、現在、トップシェアを持つ当社の花研究部門の歴史と技術力のたまものともいえる品種です。現在、一重咲きホワイト、同ブルーピコティー、同ピンクピコティーの3品種が開発されています。これらは2017年秋から種苗の試験販売を予定しています。また八重咲きタイプの品種開発も進めており今後、発表していく予定です。


■無花粉により実現する画期的な花もちのよさ

無花粉タイプのメリットの1つとして、花もちのよさがあげられます。切り花の日持ちが悪くなる理由の1つとして受粉があげられますが、これは植物本来の生理的な特性に由来するものです。無花粉タイプはそもそも花粉がなく受粉をしないため、花もちがよくなると考えられます。当社、および市場での切り花の花もち試験では、無花粉タイプは非常によい成績をおさめています。特に気温が高く、花もちが悪くなりやすい夏場で特性を発揮します。今回開発した無花粉タイプは、切り花需要が高いお盆のシーズンなどの出荷に適しており、花もちのよさを一層、実感してもらえるはずです。


■無花粉タイプと従来品種の花もち試験結果 

試験概要:無花粉タイプと従来品種を同じ圃場で当日開花の花を採花し、花柄部分を4cmの長さに調整。
               従来品種には、輸送での揺れを想定し、強制的に受粉を施した。
               花弁の萎れや凋みが生じた花を経過日数ごとにカウントした。
 



試験結果:
従来品種(強制受粉)と比べ無花粉タイプは平均で7日程度花もち性が優れることが判明した。

※当社三郷試験場調
 


花もち試験の様子
左:従来品種 右:無花粉タイプ


■生産現場、市場、小売店、消費者などそれぞれに新しいメリットを提供

花卉産業が盛んなオランダなどの大規模施設の栽培では、1日に数万本単位で切り花を収穫し、機械による出荷調整作業を行っています。花粉が出る従来品種の場合、機械の周辺に花粉が飛び散るほか=写真=、場合によっては花弁の中が黄色く汚れてしまうこともあります。こうした汚れた切り花を除去する作業は生産現場の負担となっていますが、無花粉タイプであれば、この作業から解放され、出荷ロスが減るとともに現場の省力化に貢献します。また生花店でも花の汚れにくさと花もちのよさは歓迎されます。
 


花粉が落下した結束機械周辺


家庭での利用では、花粉の飛散が気になりやすい食回りの装飾で重宝されるほか、ダイニングテーブルやリビングなどでも気軽に楽しむことができるため、トルコギキョウをより身近に感じてもらえるはずです。このように、生産現場、市場、小売店、消費者のそれぞれにメリットを提供できます。


■無花粉タイプの開発と切り花としての可能性

無花粉タイプの開発により商品価値がアップした品目としては、ヒマワリが有名です。現在、切り花のヒマワリはほぼすべてが無花粉タイプですが、以前は、花粉の出るタイプが流通していました。しかし、花もちが悪く、花粉が落ちてテーブルなどを汚すため、切り花としての人気は低かったと言われています。当社が1986年に世界初の切り花用ヒマワリのF1品種「かがやき」を開発し、こうした課題を解決すると、ヒマワリは切り花として一気に普及。従来の花壇需要だけでなく切り花需要も開拓し、生花店の新たな定番として位置づけられるようになりました。このように無花粉タイプが品目全体の市場拡大に貢献する可能性があります。


■無花粉タイプトルコギキョウ ロゴマーク (商標登録出願中)


Pollen Free (無花粉)
Prolonged Flowering(花もちの良さ)
Patented Flower Breeding Technology(特許登録のある育種技術)

上記の3つの単語の頭文字「P」と「F」を合わせ、ロゴマークを作成しました。今後当社から発売される無花粉タイプのトルコギキョウに適用されます。


※ 雄しべが不完全:
栽培環境により不完全な雄しべが形成される場合がありますが、不完全な雄しべに生成される花粉は極少量で花もちへの影響はほぼありません。

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