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ニュースリリース|2017

2017年04月24日

べと病抵抗性ヒマワリ『ビンセント(2型)タンジェリンDMR』の種子発売
「ビンセント」シリーズ新品種、防除や労力のコストを削減し低温期の栽培でも安心


サカタのタネはべと病抵抗性※1を持つ観賞切り花用ヒマワリのF1新品種『ビンセント(2型)タンジェリン DMR』=写真= の種子を発売します。『ビンセント(2型)タンジェリンDMR』は、当社の観賞切り花用ヒマワリ「ビンセント」シリーズにラインアップされます。花形と色が高く評価されている「ビンセント タンジェリン」にべと病への抵抗性を持たせた品種です。病害への強さを持たせることで、病害防除のコストや労力を軽減でき、より安定して高品質な花を生産できます。



発芽から開花までは約55日~ 60日、花は濃いオレンジ色。同シリーズの特徴である「花首が硬く切り花出荷に向く」「アップフェイス(上向きでの開花)」などの性質を持っています。DMRは「Downy Mildew Resistance」の略です。ヒマワリのべと病は発症すると収量が激減するため、生産現場を悩ませています。ヨーロッパを中心に世界的に知られていますが、近年、国内でも増加しており、その対策が課題になっています。当社は2014年1月、世界で初めてべと病抵抗性の観賞切り花用ヒマワリの開発を発表し、導入試験などを実施してきました。べと病は特に、春先や秋など気温が低い条件下で発生しやすい病害です。春先の栽培は母の日や父の日などヒマワリの切り花の出荷最盛期にあたるため、確実な成長と安定した出荷が特に重視されます。その点から、同病害に強い『ビンセント(2型)タンジェリンDMR』は生産者のニーズに応え、現場の課題解決に貢献できると当社は考えています。同品種の種子の希望小売価格は、1,000粒入り1袋3,500円(税抜)※2です。全国の種苗店、JAルートを通じて販売します。


■べと病の被害とヒマワリの栽培
ヒマワリのべと病は、卵菌の一種(Plasmopara halstedii)の感染によるもので、葉に黄緑色の病斑を生じ、やがて白色の胞子が形成される植物病害です。育苗期に冷涼、かつ水分の多い環境下で発生しやすくなります。悪化すると株が萎縮して草丈がとれなくなり、その結果、出荷ロスが発生します。近年、主にヨーロッパの観賞切り花用ヒマワリの産地で被害が深刻化しており、例えばオランダの生産者の事例では、出荷ロスが50%以上に及んだことが報告されています。徹底的な病害防除が行われていますが、農薬や薬散機械、労働などのコストが生産者の収益を圧迫しています。同病害は近年、日本国内の主要な産地でも増加しています。現場では、単にべと病抵抗性を持つだけではなく、優れた花色や花形も併せ持ち、高品質な切り花を安定的に市場に出荷できる品種が望まれていました。今回、発売を開始する『ビンセント(2型)タンジェリンDMR』は、こうした生産者のニーズに応えられる品種です。なお抵抗性の確認試験は当社の掛川総合研究センターのほかヨーロッパの公的機関でも行われ、いずれも高い抵抗性を示しています。現在発生が確認されているヒマワリのべと病の10種類以上あるレースのほぼすべてに対し抵抗性を持っています。


■ヒマワリ「ビンセント」シリーズのラインアップ(5色6品種)

品種 花色
ビンセント(2型)タンジェリンDMR とても濃いオレンジ色に黒芯。開花日数は55~60日程度。べと病抵抗性
ビンセント(2型)ネーブル シリーズ中で最も濃いオレンジ色に黒芯。開花日数は50日前後
ビンセント(2型)オレンジ 温かみのあるオレンジ色に黒芯。開花日数は55日前後
ビンセント(2型)クリアオレンジ さわやかなオレンジ色に緑芯。開花日数は55日前後
ビンセント(2型)タンジェリン とても濃いオレンジ色に黒芯。開花日数は55日前後
ビンセント(2型)ポメロ さわやかな黄色に濃い茶芯。開花日数は50日前後


■「ビンセント(2型) タンジェリンDMR」の作型図




※1  抵抗性と耐病性:
当社では発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものに「抵抗性」、それに比べ影響を受けやすいがその程度が軽く、収穫する上ではほとんど問題にならない性質を「耐病性」としている。「抵抗性」としているものでも、発病条件やレ-ス分化などにより発病する可能性はある。

※2 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
 

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