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インゲン 「サクサク王子®ネオ」

品目 インゲン
原産地 中央アメリカ
科・属名 マメ科インゲン属

すじが出にくく、歯触りのよいサラダ食感インゲン

特性

・長莢タイプで長さが約15~17cm、幅は8~9mmの丸莢。莢が長いことで、既存品種との差別化を図り、おいしさの目安として認識しやすくした品種。
・「サクサク王子」よりもコンパクトな草姿で、すじの発生が非常に遅く、一斉収穫にも適する。
・葉の大きさも「サクサク王子」と比べて小さいので、薬剤散布の際に薬が株全体にかかりやすく、葉が繁茂することでの蒸れも少ない。
・莢が柔らかく、短時間(2分程度)での調理が可能で、サッとゆでてサクサクとした食感を楽しんだり、炒め物に使ったり、天ぷらの具材としてもおすすめ。

適応性

インゲンの生育適温は15~25℃で、発芽適温も20~30℃と高く、発芽初期の生育は20℃と高めの方がよいです。 10℃以下では生育が止まり、30℃以上になると乾燥と重なって、莢着きが悪くなったり、曲がり莢が増えることがあります。ハウス栽培では日中20~25℃で、夜温15~18℃を目安にビニールの開閉を行います。耐暑性がある品種ですが、インゲンとしての性質上、盛夏期は着莢不良や莢の形状が乱れやすいので(曲がりや欠粒など)、栽培は避けた方がよいでしょう。

畑の選定

土質はあまり選びませんが排水、保水のよい地力のある所が好適です。連作すると病害虫が多くなり、年々収量が落ちてくるので、状況に応じて2~3年の休栽期間をおくか、土壌改良することをおすすめします。
ハウス・露地栽培を問わず、秀品率向上のためにはマルチ栽培がよいです。マルチングをすることで、春先であれば、発芽適温を保ちやすく、また泥の跳ね上がりによる病害の抑制効果も期待できます。さらに土壌水分を保持しやすいことから、開花後の水分管理がしやすいなどの利点が挙げられます。
露地栽培においては、より安定した収穫のためにも雨よけ栽培が向きます。
開花後に乾燥にあうと、着莢不良や莢曲がりが増えることがあるので、秀品率を上げるためにも少量多灌水がよいです。

肥培管理

酸性土壌に弱いので、栽培前に苦土石灰などを全面に施し矯正しておきます。10aあたりの標準施肥量は窒素12~15kg、リン酸15~18kg、カリ12~15kgですが、圃場条件や前作の残効肥料分を考えて増減します。長い期間、よい物を収穫するためにも、腐熟の進んだ良質堆肥を投入します。追肥時期については開花後とし、生育を見ながら樹バテさせないように行います。
つるなし種ではありますが、秀品率向上や、収穫作業を軽減させるためにも誘引を行った方がよいです。
誘引方法については、フラワーネット(20~25cm目)を一段、定植後に高さ20~30cm程の所に設置したり、紐や針金を横に張る誘引(一例参照)などの方法があります。

収穫

莢の長さ15~17cm、幅8~9mm前後になった時に収穫します。適期を過ぎてからの収穫は莢の品質を落とし、株が疲れてしまい収量が落ちることがあるので注意します。作型にもよりますが2、3日ごとの収穫が適します。
収穫期の後半や樹バテすると莢が少し平たくなったり、莢伸びが悪くなるので注意します。

作型図