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サカタ交配

カリフラワー 「美星®」

草姿がコンパクトで耐暑性に優れる密植栽培用早生品種

特性

● 定植後70日前後で収穫でき、耐暑性が優れる早生品種。
● コンパクトな草姿で密植に適するため、収量性が高い。
● 包葉性が強く純白の極緻密な花蕾で、直径10cm程度(350g)の花蕾で収穫すると最も特性を発揮する。
● みずみずしくて食味がよく、生食も可能。

適応性

高冷地や北海道では6月下旬~10月いっぱいまで出荷が可能で、特に耐暑性が優れるため、8月出荷においても高品質花蕾の生産が可能です。一般地では、7月中旬~8月中旬、暖地では7月下旬~8月下旬まき、10月下旬~12月どりで能力を発揮します。年明けの収穫では包葉性があまくなり、霜害にあう恐れがあるので年内で切り上げるように計画します。また、生育初期での低温に敏感なためボトニングに注意する必要はありますが、一般地・暖地の早春まき5月中旬~6月中旬どりも可能です。

畑づくりと施肥設計

カリフラワーは、湿害に弱い作物です。排水のよい畑を選ぶとともに、サブソイラーによる硬盤の破壊や高畝栽培など排水対策を積極的に行います。また作型や、生産する圃場の肥沃度にもよりますが、通常のカリフラワー品種の栽培に比べ、肥料を2~3割程度少なくします。特に火山灰土のような土壌では、元肥のやりすぎによって株が大型化し、品種本来の特性が失われる場合があるので注意が必要です。高温時の栽培では元肥を抑え、生育の状況に応じて追肥で調節します。

播種と育苗

若いステージでの低温は、ボトニングの原因につながるので、春の極端な早まきや夏の極端な遅まきは避けます。

定植および定植後の管理

作型や出荷したい花蕾のサイズによっても変わってきますが、60㎝×25㎝(6,660本/10a)を標準とします。生育中期~後期にかけて雨が多い作型や、やや大きめのサイズで出荷したい場合は30㎝まで株間を広げることができます。それ以上広げると、品種の特性が失われる場合があるので、注意が必要です。通常より密植栽培になるので、いったん病害虫の発生がみられると広がりやすくなります。したがって育苗から初期生育までの徹底した病害虫防除が大切です。防虫対策として寒冷紗で被覆すると、株がコンパクトなため収穫時まで外すことなく管理でき、農薬散布の量および回数が少なくて済みます。

収穫

包葉性が非常に強く(特に株をつくりすぎると)収穫適期が分かりにくい場合があるので、慣れるまでは収穫適期を見逃さないよう注意が必要です。特に高温時の収穫では、花蕾の肥大が早いのでとり遅れに注意します。花蕾を保護するため、周りの葉を多少付けて収穫しサイズをそろえて出荷するようにします。

作型図