「スプレーストック カルテット ミックスの特徴や育て方のポイントをご紹介」
香りが強く切り花向けに改良された品種です。茎の上部でスプレー状に3~5本分枝して花が咲きます。豪華な八重咲きと清楚な一重咲きのカラフルな混合種です。フラワーアレンジメントに向きます。
地中海沿岸原産の半耐寒性1年草です。比較的耐寒性が強く、肥沃で日当たりと水はけのよい場所を好みます。寒い地域では夏や早春のころ、暖かい地域では秋にタネまきします。草丈は50~60cmに伸びるので必ず支柱を立てます。
寒い地域では6~7月ころ、暖かい地域では8~9月ころがタネまきの適期です。夏~秋まきでは涼しいところで、早春では保温して速やかに発芽させます。清潔で水はけのよい土を使い、128穴のセルトレーでは2粒ずつまき、播種箱では3cm間隔で2粒を点まきにして5mmほどの土をかぶせ、たっぷりと水やりします。発芽後は日当たりと風とおしのよいところで、苗が徒長しないように乾かしぎみに管理します。本葉が1~2枚になったころ1本に間引き、肥沃で水はけのよい土を入れた小鉢に植え替えます。植えつけは日当たりと水はけのよい場所に1㎡当たり完熟堆肥約5kg、腐葉土約1/3袋の有機質に加え、化成肥料約30g(1握り)、苦土石灰100gほどを入れ、深く耕し株間約15cmで浅植えにします。
直根性なので植え替え前に1本に間引き、根を切らないように注意して小鉢に浅植えにします。小鉢は日当たりと風とおしのよいところで乾かしぎみに管理します。植えつけは根鉢を壊さないように注意して浅植えにしてたっぷり水やりします。伸び始めたころから苗が倒れないように早めに支柱を立てます。
初期のころよりコナガによる食害が多いので、植え替えの用土や植えつけ場所に粒状の殺虫剤を入れ、また定期的に薬剤散布します。コナガの食害は先端部分につき、正常に葉が開かないので分りやすいです。見つけたら生長点を軽く摘んで殺虫することもできます。
ストックは一重の株と八重の株がほぼ1:1に混ざっています。本葉が出始めるころに八重鑑別することができます。花屋さんでは手に入らない一重の花も、大根の花によく似てかわいらしい感じを受けます。八重鑑別に挑戦して見てはいかがでしょう。「カルテット」は上部で5~6本の枝が伸びるスプレータイプです。ボリュームのある切り花をお楽しみください。
ストック 一本立 切花用 混合 | ストック 分枝系 混合 |
ストック 切り花用 早生系 混合 |