湿った場所を好み、地域によっては野生化して川辺や沼に自生しています。特有の香りと辛みがあり、サラダ、肉料理、天ぷら、塩漬けなどに利用します。
ヨーロッパ中部原産の多年草です。湿った土でよく育ち、こぼれタネでも殖えるほど強健です。伸びた茎の節から根が出て、株が広がります。夏は涼しく、冬は暖かい環境を好みます。畑や水田でつくるときは、あらかじめ1㎡当たり苦土石灰80g、化成肥料40gを施します。
4~5月または9月がタネまき時期で、発芽適温(地温)20℃前後です。川砂と土を半々に混ぜた育苗箱に、タネをスジまきまたはバラまきします。タネはとても細かいので、タネが隠れる程度に薄く土をかけます。水は上からかけないで底から吸わせ、発芽まで土を乾かさないようにします。発芽日数5~10日です。発芽したら混みあうところは間引いて、しっかりとした苗に育てます。生育適温は15~20℃です。苗が4~5cmに育ったら、いつでも水やりのできる畑や、水のためられるプランター、ポリ容器などに株間15~20cmで植えつけます。18~21cm鉢に3本植えにして、水のためられる容器に入れて育ててもよいです。
根づくまでは水を浅く張り、生育に応じて徐々に水を深くします。水のたまる容器では月に1回、水を半分ほどとりかえます。生育適温は15~20℃なので、5~6月には旺盛に育ちます。夏の高温期は半日陰の場所に容器を移したり、日よけをして水温が高くなり過ぎないようにします。冬は室内の明るい窓辺や日だまりに容器を移すと、寒さで葉が傷まないで生長します。葉色を見ながら液肥や化成肥料を追肥します。茎の節から発根するので、株分けや挿し木で殖やすこともできます。
酸性の土では育ちがよくありません。病気は株が茂りすぎると、べと病がでることがあります。込み合った枝は収穫、利用をします。害虫はアブラムシに注意します。発生したら早めに効果のある登録農薬の適正使用で防除します。
年中収穫ができて、家庭では重宝なハーブです。やわらかな新芽を、10~15cmの長さで摘んで収穫します。鉄分を多く含み、特有の香りと辛みがあり、消化を助ける働きがあります。肉料理や魚料理のつけ合わせとして広く利用するほか、サラダ、天ぷら、塩漬けなどに利用します。低温期には辛みが強くなります。茂りすぎた株は茎を切りつめると、芽が盛んに伸びて新鮮な葉が収穫できます。6月ころに4弁の小さな白花房を咲かせ、サラダなどの彩りに使えます。
