「パンジー プロント シリーズの特徴や育て方のポイントをご紹介」
サカタのタネが開発した開花が早く、春まで咲き続ける品種です。花径約7cmの中輪で、ブロッチ(目)の入った花がコンパクトな草姿に鮮やかに咲きます。
発芽適温は20℃前後で、30℃以上では極端に発芽が悪くなります。寒い地域では夏、暖かい地域では初秋のころ、風とおしのよい日陰の涼しい場所でタネまきします。ピートバンではタネが重ならないようにバラまきに、清潔な土を使い128穴のセルトレーでは各セルに2粒まきにし、タネが隠れるように2mmほど土をかぶせ、たっぷりと水やりします。約2週間後、発芽がそろったら徐々に日に当て、苗が徒長しないように水やりをやや控えて管理します。本葉が2~3枚になったころ肥えた水はけのよい土、9cmポットに植え替えます。日当たりと水はけのよい場所に、1㎡当たり完熟堆肥約5kg、化成肥料約50g(約2握り)、苦土石灰約100gをすき込み、株間は約20cmで植えます。60cmほどの大きいプランターでは8~10株、12cm鉢では1株が標準です。
発芽適温にデリケートなので、気温に注意して環境を整えます。植え替え後は、日当たりと風とおしのよいところで、苗が徒長しないように水を控えた管理をします。小鉢に根が回ったころ浅植えにして植えつけます。コンテナの用土は、市販の培養土に腐葉土やピートを各10%、赤玉土の小粒を20%を混ぜて、水もちと水はけのよい土にします。秋の植えつけは早めに終わらせ、寒さが来る前に十分根を張らせます。観賞期間が長いので、株当たり2~3gの肥料を定期的に施します。寒い地域では春まきもできますが、夏まきにして鉢植えで冬越しし、早春に植えつけたほうがしっかりした株になります。実ったタネは小まめに摘みとります。
植えつけ時のヨトウムシやネキリムシ、春先のアブラムシやアオムシに注意して、定期的に殺虫剤散布して予防します。長雨のときは灰色かび病の予防のため殺菌剤も併用します。
パンジーの品種は非常に豊富で、中輪多花性のオトノやプロント、大輪のパシオ、巨大輪のテラノ各シリーズのほかにユニークな花色のプリン、いちごショート、ビーコンなどがあります。花壇や寄せ植えにして楽しめます。
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品種名 | パンジー プロント ミックス |
ポイント | 明るい色調の混合 |
パンジー いちごショート | パンジー よく咲くスミレ シリーズ |
パンジー オトノ シリーズ | パンジー シャロンジャイアント ミックス |
パンジー スイスジャイアント ミックス | パンジー テラノ シリーズ |
パンジー パシオ® シリーズ | パンジー ビーコン シリーズ |
パンジー プリン | パンジー マスカラ シリーズ |
パンジー モルフォ | パンジー 虹色スミレ® シリーズ |