「シシトウ 「翠臣」の特徴や育て方のポイントをご紹介」
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秀品率高く、スタミナのある早生多収品種 |
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・草姿は杯状形。小葉で節間が詰まり、よく分枝する。草勢が強く、促成〜半促成、露地早熟栽培など幅広い作型に適する。
・早生、多収で特に中〜後期の収量は多い。
・果形は細長の土佐しし形。果色は鮮緑色で尻のまとまりがよい。
・果梗は短く、輸送中の果梗部からの腐りがない。
西南暖地の促成栽培から冷涼地の露地栽培まで幅広い作型に好適します。
土質に対する適応性は広いが、露地栽培では収穫期間が長いので、その間日当たりがよく、晩霜、乾燥、台風などの害を受けにくい圃場を選ぶ必要があります。
有機質に富んだ肥沃で無病の床土を用います。すなわち使用前に消毒してEC1.0~1.2、pH6.0~6.5を目標に矯正しておきます。
播種床は、プラントベッドなどに準備した床土を厚さ5㎝程度に詰め、6×1㎝の条まきにします。播種後は床温を30~32℃に維持するが、高温期の播種では床温が上がりすぎないよう注意します。
発芽後の温度は日中28℃、夜間20~23℃、地温28℃を目安に管理します。播種後30~35日(夏場では15日)、本葉2枚くらいのとき移植を行います。移植直後はやや高温多湿として活着を促し、その後は徐々に温度を下げ十分光線に当て順化します。夏場では通風をよくし、とくに晴天の昼前後には寒冷紗やヨシズをかけ、温度を下げます。
育苗中の極端な乾燥や多湿はウイルス病や立枯病の発生原因となるので、灌水は適正に行います。夏場の育苗で40~45日、その他では60~75日目で、第1番花開花1~2日前の、側枝の発生の旺盛な苗に仕上げます。
定植5~7日前にずらしを行います。元肥は促成栽培で10a当たり成分量で窒素、リン酸、カリをそれぞれ35~45㎏、その他の作型では20~25㎏を標準とします。苦土石灰と堆肥、油かすなどの有機物は定植20~30日前に全層にすき込みます。その他の肥料は10日前に施し、よく耕起して畝立てをします。畝間は1.5~1.8m、株間50㎝、定植株数は10a当たり促成栽培で1,110株、露地栽培で1,300株前後とします。
露地の場合は定植と同時に株が倒れないよう仮支柱を立てます。そしてできるだけ早めにとくに分枝点からの裂けや枝折れを防ぐため、畝の両肩に長さ1.5mくらいの支柱を1.5mおきに立て、地上50㎝の高さにネットを張り誘引します。その後は生育に応じて、高さ80㎝のところに第2段目を張ります。
ハウス栽培では4~5本仕立てに整枝し、地上1.8mの高さに張った針金にたこ糸でつり上げます。
ハウス栽培での追肥は、灌水を兼ね液肥で10a当たり窒素成分量で3~4kgを施します。露地栽培でも1か月に3~4回、1回当たり成分量で1~2㎏の窒素肥料をこまめに分施します。
シシトウは乾燥に弱いので、梅雨期の表面土壌の流亡防止を兼ねて、7月以降の乾燥をさけるため株元から畝間に厚めに敷きワラをします。
栽培期間が長く、いろいろな病害虫が発生するので早めの防除が大切です。
果長5㎝、果重3g程度のとき果梗部の基部からもぎとり、果梗を折らないようにしてパックに詰めて出荷します。
品目 | シシトウ(獅子唐) |
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原産地 | 熱帯アメリカ |
科・属名 | ナス科トウガラシ属 |
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