「ホウレンソウ 「クロノス」の特徴や育て方のポイントをご紹介」
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極濃緑、立性、湿害にも強い秋まき用ホウレンソウ |
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第58回全日本野菜品種審査会一等賞受賞
1. 極濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり、浅く欠刻が入ります。べと病R1~7,9,11,13,15,16に抵抗性をもちます。
2. 草姿は立性で、収穫調整しやすいです。
3. 耐寒性が強く、暖地なら無被覆の露地越冬栽培でも良品が収穫できます。
4. 耐湿性が強く、湿害による黄化が出にくいです。
5. 低温伸長性にもすぐれるため、温暖地や暖地の10月中旬~12月中旬まき、寒冷地の9月中旬~10月中旬まきに最も適しています。
6. 生育強健な豊産種であり、非常につくりやすく、初心者からベテランまでの万人向けの品種です。
土壌適応性は広くしかも耐湿性が強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。
耐寒性があり、低温伸長性もすぐれているのでとくに低温期には最適の品種です。暖地では無被覆でも十分栽培できますが、温暖地の1~2月出荷では、パンチフィルムなどでの被覆栽培をおすすめします。
ここ最近温暖化の影響からか、秋口の気温がかなり高くなっています。早くまきすぎると、高温により徒長ぎみになることがあります。播種適期をしっかりと守るようにしてください。
べと病R-7が発生している産地では、「クロノス」の播種適期の前後に当たる初秋および早春まきに「ミストラル」または「ミラージュ」の使用をおすすめします。この2品種は気温が高くても徒長が少なく、比較的じっくりと生育します。これによって初秋から早春にかけての作型を、べと病R-7に強い品種で通すことが可能になります。
完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウづくりの基本です。連作障害を回避し、良品多収をめざすためにも、土づくりには普段から心がけてください。最近葉菜類の硝酸態窒素が問題視されているので、窒素肥料の過度の施用は禁物です。「クロノス」はもともと葉色が濃いですので、通常の施肥量でも十分濃くなります。
シロオビノメイガ、ハスモンヨトウなどが問題になります。いずれも被害が拡大する前に、早期防除を徹底するようにします。
暖冬の年は生育が早くなるので、とり遅れのないよう適期収穫を心がけてください。立性の草姿のため、収穫作業性は抜群です。
ここ数年でべと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況です。抵抗性の品種を使っているからといって決して安心せず、常に圃場を見回るようにしてください。いつでも薬散防除できる準備だけは最低限必要です。
品目 | ホウレンソウ(法蓮草) |
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原産地 | 中央アジア |
科・属名 | ヒユ科ホウレンソウ属 |
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