「カンパニュラ カップアンドソーサーの特徴や育て方のポイントをご紹介」
カップとお皿を想わせる7~8cmのユニークな花形で、寒さに強く育てやすい大輪種。初夏に開花し、紫・桃・白の混合で株元から数多く枝が出て、草丈80cmほどに伸びます。花壇や切り花に適します。一重も咲きます。秋まきの場合は、開花が翌々年になります。
南ヨーロッパ原産の耐寒性1~2年草です。花芽分化に低温が必要でタネまきは夏ころまでに終らせ秋に植えつけます。タネまきが遅れると翌年咲かないことがあるので注意が必要です。耐寒性は強く、生育旺盛な育てやすい品種です。日当たりと水はけ、風とおしのよい場所を好みます。
暖かい地域では7月ころまで、寒い地域では八重桜の咲くころに涼しいところでタネまきします。128穴のセルトレーではセルに2粒ずつ、播種箱ではタネが重ならないようにバラまきにします。清潔な用土に、タネが見え隠れする程度の少量の土をかぶせ、たっぷり水をかけます。本葉2~3枚ころ肥えた用土に赤玉土の小粒を20%ほど混ぜた水はけのよい土を使い小鉢に植え替えます。植えつけは鉢に根が回ったころ、日当たりと風とおしのよい場所に1㎡当たり完熟堆肥約5kg、化成肥料50g(約2握り)をすき込み、株間を25cmで植えつけ、冬に備えて敷きワラをします。60cmのコンテナでは3本が標準です。
タネまき後の土(覆土)はかけなくてもよく発芽するので、かけすぎに注意します。気温が高いと発芽率、発芽勢(発芽のそろい)が悪く立枯病も出やすいので、涼しくして管理します。寒い地域では、コンテナや鉢植えにし、冬凍らないところで管理して早春に植えつけることもできます。秋植えではしっかりと根が張るので倒れる心配は少ないですが、寒い地域の春植えでは倒れないように支柱を立てると安心です。
春の気温の上昇とともにアブラムシやアオムシ、高温乾燥期のハダニに注意して定期的に殺虫剤の散布をします。立枯病防止のため、タネまき用土は清潔な土を使用します。
よく観察すると最初にトップの花が1輪咲き、次に下枝の花から順次上に向かって咲いてくる習性があります。花壇だけでなく大きめの円形コンテナの中央に植え込み、寄せ植えにしてもボリューム感が出ます。水揚げ、花もちがよいので切り花として利用します。この花をめでながら午後のひととき、紅茶でもお楽しみください。
品目 | カンパニュラ |
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原産地 | 南ヨーロッパ |
科・属名 | キキョウ科カンパヌラ属 |
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