「ツケナ 「こぶたかな」 の特徴や育て方のポイントをご紹介」
漬け物用として発達したタカナの中でも、本種は濃緑色で葉軸がやや幅広で、中央部がコブ状にふくらんでくる変わった品種です。漬け物、炒め物やスープなどに利用します。
連作には強い作物ですが、地力の低下は病気、障害の発生につながり、品質低下の原因となります。完熟堆肥やバイオエースなどの有機物を積極的に施して、土づくりを心がけます。1㎡当たり苦土石灰120g、完熟堆肥3kgと有機配合肥料100gを目安として施します。プランターでの栽培も手軽にできます。
条間65cmを目安にスジまきします。覆土を1cmくらいし、発芽するまで乾かさないように管理します。間引きながら本葉4~5枚までに株間30~40cmにします。育苗する場合は、3号(9cm)ポットに5~6粒まき、生育のよいものを1本残し、本葉4~5枚になったら株間30~40cmで定植します。高温時のタネまきなので、アブラムシやヨトウムシの飛来を防ぐために寒冷紗を張ると安心です。
日当たり、風通し、水はけ、水もちのよい肥沃なところで栽培します。水はけの悪い畑では高うねにします。株の様子を見ながら株の回りに2~3回追肥して、大株に育てます。中耕と除草をし、根部に酸素を供給し、生育を促します。株が大きくなると寒さに弱くなるので、温暖地での越冬栽培は、11月ころからトンネルをかけるなど保温をします。
タカナ類は、気温が低下していく秋に栽培するので、病虫害の発生は少ないほうですが、葉が緑色濃淡のモザイク状になって縮むウイルス病が問題になることがあります。ウイルス病は農薬では治りません。ウイルス病はアブラムシが媒介するので、寒冷紗などで被覆して飛来を防ぎます。アブラムシを農薬で防除するときは、説明書をよく読み、間違いがないようにします。
タネまき後70~80日、株の直径40~50cmを目安に収穫します。小さいうちは間引き菜、年内収穫のものは株ごと刈りとります。年越しして春に収穫するには葉をかきとり、トウ立ちしたものからトウも収穫、利用します。こぶの部分はやわらかくて特においしいです。葉はビリッと辛みがあります。漬物や油いためにすると、風味があってよいです。
品目 | ツケナ(漬け菜) |
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原産地 | アジア |
科・属名 | アブラナ科アブラナ属 |
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