「タマネギ 「泉州中高黄」の特徴や育て方のポイントをご紹介」
東北地方南部、関東、東海以西の地域で栽培されている貯蔵性の高い中晩性品種です。球は甲高の大玉で、球重300~400g、食味のよい品種です。
酸性に弱く、強酸性土壌では生育・肥大が劣ります。植えつけの2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰100~200g、1週間ほど前に完熟堆肥2~3kgとリン酸分を多めに含む有機配合肥料100gを目安に全面にまいて耕します。畝幅30cm、株間15㎝を目安として畑をつくります。
苗床は土の表面を板などで平らにならしてから、タネをばらまきにするか、8cm間隔に浅い溝をつけ、タネを5mm間隔くらいに条まきして、フルイでタネが見えなくなる程度に薄く覆土します。タネまき後、タネが流れないようにたっぷりと水やりします。乾燥すると発芽しないので、新聞紙やワラなどを掛けておきます。4~5日で芽が出始めたら新聞紙は取り除きます。本葉が2~3枚になったころ密生部を間引き、株間1~2cmに間引きます。50~55日間育てて15×15cmマルチフィルムに植えつけます。植えつけ苗は20~25㎝で太さ6~8mmのものが適します。
植え溝の片側によりかからせるように植え、白いところが地上に出るように土をかけます。冬の追肥後は、根元を足で踏み固めておくと、霜で浮き上がるのが防げます。3月に1㎡当たり化成肥料を100g追肥します。
秋の苗床と春にべと病が発生しやすいので注意します。未熟な堆肥や鶏ふんを入れるとタネバエの幼虫がつきやすくなります。また、5月ころにスリップスが発生することがあります。
球が5~6cmになったら、葉タマネギとして収穫し、葉の大部分が黄変倒れたころ、天気のよい日に全部引き抜きます。そのまま畑で数日乾かし、風通しのよいところにつるしておきます。タマネギは独特の辛みや甘みがあり、いろいろな料理に利用されます。うまみ成分も多く、西洋料理のベースにも利用されています。
品目 | タマネギ(玉葱) |
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原産地 | 中央アジア |
科・属名 | ネギ科ネギ属 |
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